2016/04/28 のログ
ご案内:「タナール砦」にクロイツさんが現れました。
■クロイツ > 魔族が現在の主となっているタナール砦。
そこに向け真正面から攻略に突き進む全身鎧の一団の半ばに一人だけ小柄なローブ姿。
その影が腕を振るえばゆっくりの前進だった全身鎧の一団が一気に加速し砦にと突撃を始める。
「偶には人間側でもお仕事もしないとね」
砦から降り注ぐ魔法や矢、バリスタの太矢を受けても止まることなく全身を矢に覆われても足を止める事ない一団。
その全てが意思のないゴーレムという異質の兵団が異常な砦攻めをする光景を楽しそうに眺める。
ご案内:「タナール砦」にクラリッサさんが現れました。
■クラリッサ > 戦闘中のタナール砦を見て砦の中庭から突如現れる。
そしていま指揮している魔族のリーダーに声をかけて
「すみません、今回の所は引いていただけませんか?今回の相手は少々厄介ですので私が代わります」
指揮官は難色を示すが
「足手まといです、すぐに撤退を」
そう言われればすぐに撤退を始める。
バリスタなどの迎撃兵器の操作は自分の分身を即座に作成。
迎撃を続けながら。
「すみませーん、こっちは撤退しますのでまた明日来てくれませんか~そんな緩衝地帯で無駄に死ぬことはないと思うんですけど~」
いるかどうかわからないが声をかける。
恐らく敵の編成を考えれば話の通じる相手はいないと思うので大型甲虫の巣を10基、小型甲虫の巣を10基づつ用意していつでも撃てるようにする。
■クロイツ > 今砦にいる魔族はどれだけ粘れるかなと同族を攻撃しているにもかかわらず戸惑いも持たずに容赦なく進行させる。
「あれ……指揮が変わったかな?」
途中から迎撃の密度が変われば首を傾げて砦の様子を見るが遠見の魔術を使う訳でもなく望遠鏡もない。つまりはさっぱりわからず。
このまま城門をぶち破って侵攻するように指示を出そうとした訳だが
「そう言われてもこっちも攻略が依頼だから。それに撤退するって保証もないでしょ?」
何やら戦場に合わない提案が聞こえて来。それで済むなら無駄に力を使わなくて済むのだが撤退するという保証もないだけにそのまま全身鎧の一団に構わずに砦への突撃を命じる。
■クラリッサ > 「どうやらいないようですね」
こんな戦場に似つかわしくない姿で停戦を呼びかけても何一つ戸惑う様子もない。
つまり相手は人間ではない、少なくとも意思はないということだ。
「つまり…私を相手に数頼みの突撃をするってことですね、それは」
大砲のような形をして大型甲虫の巣から鋼の皮膚を持った丸まった甲虫が高速で打ち出され、接近した敵には銃座の形をした巣から小型甲虫が凄まじい量と速度で打ち出され
「相手を間違えてますわ~」
城門の前に地中からクラリッサの分身が2000体現れ鎧の集団に突撃する。
そして接近した瞬間躊躇なく光の魔法を暴走させて自爆を敢行した。
■クロイツ > 「あー、なんか今回の指揮官って珍しいの使ってるね」
一団の最前列を進む方向から聞こえる金属同士がぶつかり弾け砕けた鎧が舞う光景に流石に遠見の魔術を使う。
そして目にした甲虫を打ち出す大小の虫を見れば驚いた声をあげる。
「中身があればいい手なんだろうけど……あれ?地中からって……わー、そうくるんだ」
使い捨てと言っていい全身鎧のゴーレムが打ち砕かれ一部でも侵攻が鈍る光景を楽し気に見ながら焦点をずらせば地中から現れる同じ姿をした女性の一団。それが接近したと思えば自爆し吹き飛ばす派手な光景に驚きを見せる。
「その手だと守る砦も壊しちゃわないかな。それじゃお代わり行ってみよっか」
久しぶりに楽しめそうだと思えば周囲に残っていた鎧の一団を進行させ、新たに傀儡を召喚すべく…自身を中心に巨大な魔方陣を描き。魔力の輝きと共に進行する物よりも立派な鎧姿のゴーレムが湧き出す様に召喚されていく。
■クラリッサ > 「さーて、まずは砦を攻められる状況は脱しましたか」
お互い数で押すタイプのようだ。
だがこっちは散歩ついでに制圧した時にタナール砦周辺は色々と準備している。
城門から少し離れた平原に5000体ほどが地中に現れてそのうち3000が光の盾と槍を召還して防御陣形を組む。
残り2000は後方で魔法陣を描いたと思うと魔法陣はすぐに消えてそのまま地中に消えていった。
■クロイツ > 減った分は少し上位の傀儡で補充をし減った分の穴埋めのために全身命令を出す。
相手の出方次第で次の手を考えようと遠見を眺める訳だが…
「砦から離しての防御?自爆戦法はもうやめたのかな」
かつて魔族の国で争いに明け暮れていた頃の感覚がチリチリと危険を訴える。
その頃ならはっきりと感じ取れただろうが今はそんな予感しかわからない事に鈍ったなと困った笑みを浮かべ。
本当なら王国軍側の時は使わない魔術。
先ほどとは色違いの禍々しい魔力が渦巻くソレを書き上げ召喚するは血のような赤い目が輝く漆黒の獣。牡牛ほどもある魔獣を呼び出せば鎧の一団に並走させるように突撃させる。
■クラリッサ > 「…これ、人間の魔術師のできる奴じゃないですね」
どうも相手は人間ではないらしい。
魔獣の禍々しさからわかる、相手は人間じゃない。
ならなぜ今のタナール砦に攻め込んでくるのか、それがさっぱり分からなかった。
だがそれでも冷静に防御陣形を組みつつ3000のクラリッサはじりじりと先に後方部隊がいた地点まで後退して突撃してくる敵に向かって槍を突き出して迎撃の姿勢を取った。
■クロイツ > 「楽しいな。こんなに楽しいのは久しぶりだよね」
傭兵的立場での砦攻めであったがここまで骨のある抵抗は本当に久しぶり。
目的よりも今を楽しみたいと、半ば砦の奪還などどうでもよくなる。
「行け、傀儡たち!」
迎撃の姿勢を取る敵の一団。正面から突っ込めば被害が大きくなるのは確実だとしてもそんな事は気にも止めず真っ直ぐに突撃命令を下し。
鎧の一団や魔獣が防御陣形を取る相手の手段に向け武器を牙を向けて被害を全く考えずに突撃を敢行する。
■クラリッサ > 「あそこまであからさまな防御陣形を見て突撃しますか?普通」
槍を突き出している以上突撃すれば槍衾が襲い掛かる。
それを躊躇することなく突撃してくる。
これは指揮官がよほど戦術家としては無能か、それとも被害なんてどうでもいいか、その2択だ
その突撃で前線の1000は既に自爆をする暇もなくやられてどろどろの触手となって地面に消えていく。
「だけど…今です!」
ぶつかり合って足を止めている間に背後から2000のクラリッサを追加、そのまま背後から突撃をかけ、同時に正面のクラリッサも攻撃に転じて挟み撃ちの形を取ろうとする。
■クロイツ > 突撃したこちらはどうなるか、開いてはどうなるか。それが楽しみだと身を乗り出すようにしてどうなるかと見つめる。
こちらにも甚大な被害をだしながらも敵を蹂躙するように進む光景に笑みが深くなっていくが…
「あー…そういう手だったんだ。失敗失敗」
まさか古典的な挟み撃ちに掛かった事に大したショックも受けた様子も見せずに少しだけ残していた警護の一団を背後に振り分けるが正面も背後も数が足らずに押され始める事に
■クラリッサ > 「これでお分かりになったと思いますけど、数任せの攻撃をしたって私には無意味ですよ~」
背後をつかれるが少数。
なら足が止まったところでさらに背後から1000ほど出してさらに挟み撃ち。
こっちの分身はいくらでも出せる、これも長いこと準備してタナール砦周辺の地下に自分の触手を侵食させてきた成果と言うものだ。
突撃してきた敵を全滅させたところで残ったクラリッサは地中へと消えた。
「で、もう気が済んだのなら撤退してくれませんか?私もそこまで暇じゃないんです、砦なら別に取ってもいいんですよ、明日気が向いたら取り返しますし」
聞こえるかどうかわからないが大声で叫んだ。
■クロイツ > 「まだ出す分には問題ないんだけどね」
無意味と言われ完全な物量戦に入ろうとするが予想外に十分楽しめた為に今日はもういいやと考えそれ以上の召喚は止める事に。
これ以上増やすと送還が面倒という事もあるので
突撃させた傀儡が全滅してしまえば残ったものを指を軽く鳴らし消してしまう。
「うん、楽しかったし今日は負けでいいよ。砦も諦めておくね」
聞こえる声に大声で返せば手をひらひらと振り
■クラリッサ > どうやら諦めたようだ。
準備さえしていれば地中から分身出し放題、奇襲もやり放題。
これで負ける方が恥ずかしい
だがお互いいくらでも兵力の補充ができるのだろう。
それこそ時間の無駄、血を吐くまで終わらないマラソンはこっちとしても願い下げだ。
「分かりました~ではもう2度と会いたくはないです~」
これが本心だった。
こんな面倒な相手は2度とごめんだ、今度は適当な魔王に相手をさせよう。
「そうそう、私はクラリッサと申します、フリーの魔王をやっております~」
■クロイツ > 「そう?俺はまた会いたいかな。こんな楽しい戦争は本当に久しぶりだったしね」
残念という表情を浮かべる姿はまだまだ遊び足りない子供のように見え
「クラリッサね。俺はクロイツだよ、昔に魔王をやってたんだよ」
相手が名乗ればきちんと名乗らなければと姿勢を正しその姿に似合わないような貴族のような会釈で名乗り返して笑みを見せる
■クラリッサ > 聞いたことはある。
かなり昔に暴れていた魔王だ。
だったら何で人間の側に立って攻め込んできたのか。
魔王の中でもとびっきりの変人だと思った。
「そうですか、じゃあ私は駐留していた皆さんを呼び戻しますので…それではごきげんよう」
退却させた魔族を呼び戻してクロイツが帰るまでは砦に残って去っていけばそのまま領土に帰っていった。
ご案内:「タナール砦」からクラリッサさんが去りました。
■クロイツ > 「そうしたほうがいいよ。後ろでさ、楽して手柄を狙ってる人が待ってるしね」
ここからでは見えない人間側の砦攻略の隊がいる方を眺めれば手を振り砦に背を向けて去っていく。
ご案内:「タナール砦」からクロイツさんが去りました。