2016/04/07 のログ
クライブ > 「魔王を名乗る奴にそう言ってもらえるのは光栄だな」

長く傭兵をやってはいるが魔王を名乗る者との遭遇はこれが初めて。
どこまで戦えるかと怯えや恐怖ではなく、戦ってみたいという欲に口元が僅かに吊り上がり。

士官の返事に同じように肩を竦める姿を見る。

「ま、後ろで命令しかできねえ馬鹿ではあるな」

士官が断った以上戦いになる。愛剣を抜き自身に出来るだけの強化魔法をかけ終わると同時に地中から現れる多数の目の前の女と同じ姿の人影。
それが突撃をかければ士官や一部の仲間は反応しきれずに蹂躙され砦になだれ込むことを止める事も出来ず。

「一人で当たるな!数人で組んでやれ!」

目の前に来た女の一人を横なぎに斬りはらい、生き残りの仲間に声をとなせば次の一人に剣を向けながら…最初の一人の女を視界から逸らさずに。
背後では完全にバカ騒ぎの中に突撃を受け蹂躙されていく兵士の絶叫を聞きながらに…

クラリッサ > 反応できない兵士は一方的に殺し、すぐに対応できた兵士も数人でかかって来れば何とか勝負にはなるがすぐに魔力を暴走させての自爆によりまとめて吹き飛ばす

個が優秀でも軍隊としての統率度の時点でレベルが違い過ぎる。
砦の奥まで突入して捕虜を救出、多少は消耗していたがすでに残存した分身1500は捕虜を連れて脱出しようとしていた。

「もう用はないでしょう…あとはちょっと私の暇つぶしに出もお付き合い願えますか?」
自分から目を離さない最初に声をかけてきた傭兵に向かって
指を向けて

「私、単体ではそこまで強くはありませんけど…お相手して差し上げますよ」

クライブ > 悲鳴と爆音。それが何度も聞こえれば久しぶりの勝ち戦が一気に負け戦になった事がはっきりと分かり目の前の分体を蹴り飛ばし別の分体にぶつけ間合いを取る。

「ったく……来るなら明日にしろってんだ。お陰で今回も儲けがパーじゃねえか」

捕虜を連れて砦から脱出する女の多数の分体を見れば思わずに愚痴をこぼしてしまい。
向けられた指を真っ直ぐに見返す

「そりゃこっちのセリフだ。ここまでされりゃせめて首の一個でも取らねえと割にあわねえよ。そんなこと言っても俺よりは強いだろうが…」

各上との闘いは何度もあったが魔王相手はまだない
普通なら逃げるべき相手だがここまでコケにされたならせめて腕の一本ぐらいは貰ってやると剣を向け、自己強化魔法を重ね掛けをする。

クラリッサ > すでに分身は自分1体だけ
こっちの目的は達成したのでここからは本当にただの暇つぶし
ただの余興。

「先ほどのを見ればわかると思いますが…私は数で押すタイプの魔王でして、個人では魔王の中でも下から1,2番目ぐらいですけど」

近接戦闘用に光の魔法で剣を作りそれを構えて

「それでも並の魔族よりは強いですよ…お名前、お聞かせ願ってもよろしいですか?」

クライブ > 「その数ってのが馬鹿になんねよ。馬鹿どもは全部殺っちまった訳だろ?」

恐らく傭兵仲間に生き延び逃げた者はいるだろうが捕虜で楽しんでいた兵士たちは…そう考えればしばらくは軍からの依頼は受けれないとため息を吐く。

「そりゃ弱けりゃ魔王なんか名乗れねえだろ。悪いが死にたくねえからな。出し惜しみなしで行くぜ。なんだ、墓にでも刻んでくれるのか?俺はクライブだよ」

別に隠す必要はない。そう考え光の剣を作り出す女に向け名を名乗り。
足元の地面を蹴り砂を巻き上げて目つぶしにし、開いた間合いを一気に詰めれば上下に両断するという勢いで剣を横一線に薙ぎ払う。

クラリッサ > 「ええ、出し惜しみなんかしてたら死にますよ…っと」

砂による目つぶしを片腕でガードして横なぎで襲い掛かってくる剣を光の件で受ける。
ちゃんと戦場の戦い方を知っている、1対1では決して油断はできない相手だ。

「これはこれは…力勝負は分が悪いですか」
剣での押し合いではじりじりと押されていく。
素の力だけではなく何か魔法で強化されているようだ。

完全に不利になる前に目をつぶって目の前に強烈な閃光を一瞬だけ発生させた

クライブ > 「なら尚更出し惜しみはなしだ。これでも死ぬときはベッドって決めてるんでな」

大抵の相手なら今の一撃で決められていたが光の剣で防がれ舌を打つ。
女にとっては暇つぶしでも男にとっては生きるか死ぬか。油断などできるはずもなく。

「これで飯を食ってるんでな。そうそう負けてらんねえよ」

力比べでは勝っている。
重ね掛けの強化魔法に身体は痛みを訴えるほど軋んではいるが力は緩めず。
一度間合いを変えてもう一度斬りかかる為に力を緩めれば目を閉じる女。
直後に強烈な閃光に視界が真っ白になり、これはやばいと感じ取れば隠し手の魔導銃が袖口から滑り出し手に収まり、先ほどまで女がいた場所に目掛け連続して魔法弾を撃ち放ちながら後ろへと大きく飛び下がろうとする。

クラリッサ > 閃光と同時に大きく後ろに下がる。
間合いを離すための目くらましだがうまくいった

同時に飛んでくる魔力の弾が1発頬をかすめて傷ができる

「…私に傷を付けますか、久々に面白い人間に出会えました、もう少しお相手をしたい所ですが私にも都合と言うものがありますので」

地中からクラリッサがもう一人現れ、宝石類などを地面に置いてまた地中に帰っていった。

「ご褒美です、私の領土に入ってきた人間の装飾品ですけど、2,3カ月は遊んで暮らせる額ですよ、それではごきげんよう」

そう言うと自分も地中に隠れて去っていった

ご案内:「タナール砦」からクラリッサさんが去りました。
クライブ > 下がった事に不味かったかと焦りを感じるが追撃はなく。
視界が戻れば頬に傷がついた女の姿。

「面白いって言われて光栄だな。そうしてくれると助かる、正直限界でな」

連続した強化に身体が限界に近くもう終わりと解れば安堵の息を吐くが、地中からもう一人が現れれば警戒を見せ…。
宝石類を置き地中に戻る様子に呆気にとられる。

「褒美ね。貰えるもんはなんでも貰う主義だからありがたく貰っとくよ。」

流石にまた会おうと言えるはずもなく。
段々と痛みが酷くなる身体を動かし宝石類を拾い仕舞い込むと流石に惨劇の場となった砦に戻る訳にもいかず、近くに村があったはずと荷物を回収すればそちらに向かう事に…

ご案内:「タナール砦」からクライブさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にヘンリエッタさんが現れました。
ヘンリエッタ > 取って取られてを繰り返す砦、今日は魔族側の優勢に潰されかかっていた。
薬を届けに来ただけだったものの、急襲をかけた魔族達にあっという間に守りを潰されて、砦内への侵入を許してしまう。
囲まれた少女も投降せざるを得ない状態となり、魔物の一人に地下へと連れ込まれていた。
武器を取り上げられ、いい声で泣けとベッドに転がした少女へ近づく魔物だったが…少女の指差しにその歩みを止める。

「……バン」

指鉄砲というように向けた人差し指から、圧縮した魔力を打ち出し、急所とされる鼻の下にそれを叩き込んでいく。
ぐらりとした瞬間、傍らの机に放られていた魔法銃へ手を伸ばし、素早く抜けば、更に強力な魔法弾で滅多撃ちにしてどうにか捕縛という危機を切り抜け、ほっと安堵の息を溢す。

「危なかった…です」

こんなところに長居は無用と、テーブルに置かれた装備を身に着けていき、鉄格子のドアを開いて廊下へ。地下牢の並ぶここは狭いし一本道、オマケに外まで遠い。
見つかりませんようにと祈りの声を心の中でつぶやき、銃を手に廊下を進む。

ヘンリエッタ > そこらかしこで殺戮と悲鳴が響いていた。
どうやら、今回攻めてきた魔族、あるいはその部下やらは相当気が荒いのだろう。
慎重に忍び足でゆっくりと歩き続けると、正面の階段から誰かが下ってくるのに気付く。

「……っ」

迫る足音、話し声、蝋燭の灯にゆらりと移ったのは鎖に繋がれた捕虜らしき姿。
細い廊下故、隠れられるところを探してもろくなものがないのだが、開いていた牢獄に潜む場所を見つけると、急いで中へと入った。
ベッドの下へと潜り、ボロ布となった毛布を手前へ落とす。
暗がりの牢獄、そのベッドの下はじっと観察しなければ気付かないだろう。
銃を片手に、早く通り過ぎますようにと祈りながら足音が通りすぎるのを待つ。

ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
タマモ > また何か頂こうという、そんな考えてやってきたタナール砦。
そこは丁度取り合い合戦の真っ最中…いや、状況から魔族側になったようか?
まぁ、どちら側も居てもらっては困るが、どちらかしか居ないなら構うものでもない。
前と同じだ、魔族側にも面識がある為、すんなりと入る事だけは可能だった。
…まぁ、さすがに変な事をしないようにと釘を刺された訳だが。
とはいえ、それ以外は特に監視が付く訳でもないのだから、ほぼ自由は約束されている。

この砦、上の階は色々と見て回っていたが、下の階は見てなかった。
そういう理由で、そこらの魔族を捕まえては地下の場所を聞き、こうしてやってきた。
さて、ここには地下牢しかないらしいが…どんな感じなのだろう?
ゆらゆらと耳を尻尾を揺らし進んでいけば、捕虜達が見える辺りにまでやってくるか。