2016/04/02 のログ
ご案内:「タナール砦」にエドガーさんが現れました。
エドガー > 「…中に入るのは初めてだったような気がするね。」

黒いローブに顔を包んだ男が、ふらりふらりと緩やかな足取りで砦の中を歩き回る。
いつも外から眺めているだけだったので、なんとなく中へ入りたくなったというだけの理由だった。

「あぁ、兵士の諸君。警備、御苦労だったね…もう帰ってくれていいよ。」

見慣れない風貌をした男に兵士が剣を抜いて近づいてくる。
それを指を軽く鳴らして魔法を行使して、王都へと強制的に送還してしまう。
向かってくる兵士を王都へ飛ばしていきながら、司令室に当たる場所を探して歩いていく。

エドガー > 「ふぅむ…此処か。しかし、予想よりも人数が少なかったね。捨石程度にしか思ってないのかな。」

司令室を思われる場所を見つければ、何食わぬ顔をして扉を開ける。
男の風貌に戸惑いを隠さない司令官と思われる人間を見つけては、緩やかに人差し指を突き出し

「お初にお目にかかるよ…まぁ、王様の前で恥を掻いてくると良い。」

人間が何か言葉を口にする前に魔法で王都へと飛ばしてしまう。
今頃は、何処ぞの貴族の部屋で慌てふためいているだろう。

「…おや、酒か。どうやら、相当に退屈していたらしいね。」

適当に椅子に腰かけて脚を組むと、何気なく目に入った酒を手に取った。

エドガー > 「せっかくだ。貰っていこうかな。」

特に此処に留まる理由もない。
嫌がらせの一つに捕虜を解放しておいてやろうかと思いながら、酒の入った瓶を手に取って司令室を後にするのだった。

ご案内:「タナール砦」からエドガーさんが去りました。