2016/01/10 のログ
■魔王アスタルテ > 『がっはっはっは!
勝負は酔ってからってか? いいぜ、のってやるぜ!
おめぇとは、良い酒が飲めどうだぜ。
心配するなスライミー。俺が酔い潰れる事が少ねぇのは、おめぇもよく知ってるだろ?』
(豪快に笑う大王ブルート。
こう見えて、ブルートはイケメンである)
『それって、大丈夫って言うのかしら……。
まあ何にしても楽しんでいってちょうだいな、タマモちゃん。
もし寝ちゃったら、私が膝枕をしてあげるわ』
(そう言って、スライミーはタマモに微笑んだ)
「世間が狭いっていうのは、よく分かるよ~。
あのジュースはね、まさしく至高の味だよ!
あたしのお気に入りだね~」
(思い出した、というタマモの言葉にアスタルテはやや首をひねる)
「あははー♪ ジュース? ミルク?」
(さらに、アスタルテの頭上にハテナマークが描かれる)
「そっかぁ。あのジュースは、あたしがお酒飲めないという事でロトちゃんが生産してくれたんだよねー」
「その言い方は……タマモちゃんの母の性格が気になるね。
そうだね。今のミレー族は、王都などで奴隷にされている者以外だと、山の奥で集落を作ってひっそりと暮らす民族なんだよ。
差別されている事情とか歴史を語ればまだ色々とあるけど、そこは割合かな」
(このマグメール王国にもまた、複雑な事情が飛び交っているという事である。
カルネテル王家みたいなのもまた、闇が深い)
「あははー♪ タマモちゃんの言う通りだよ~。
飼うんだったら、やっぱりちゃんと可愛がりたいよね!」
(アスタルテはにこりと微笑んでみせた)
「見知らぬ地にやって来たとは言え、タマモちゃんもまたけっこー長生きをしているわけだよね。
なんとかなるかとか、それが甘いかどうかとか、そんなものはタマモちゃんの覚悟次第だよ」
(例えば冒険者など、常に自己責任な世界で暮らす者も多くいる。
別に一人で暮らしていけなくはないので、結局タマモ次第だ)
「人間はあの嫌な予感を感じ辛かったみたいだけど、第七師団の将軍はすっごく有能な人だと聞くからね。
大方、鋭い勘が当ったりしたのかな」
(先に戦線を退いたのは、利口だと言えるだろうか)
「何にしても、あたし個人はタマモちゃんの味方だという事を覚えておくといいよ」
(それはつまり、勢力間での立ち場を抜きにした場合、プライベートな関係でアスタルテはタマモの味方であり、頼ってくれれば力を貸すという事である。
しかし同時に、アスタルテは一大勢力の長としての責任もあるので、君主としてやるべき事を優先しなければいけない立場でもあるとも暗示している。
タマモにとっては嫌なところを突いてしまったらしい。
最初にアスタルテに見せたタマモの苦笑いは、この事だったのかな……?
そうだとすれば、ちょっと嫌な話題振っちゃったかなぁ……。
そうは言っても、笑顔を崩さず語り続ける)
「印象に残ってるから、忘れないよー。
だって、間違っている事をみんなに伝えようとするあの時のタマモちゃんは、とってもかっこよかったからね。
ティルヒア軍の人達もタマモちゃんの言葉で動き始めたわけだし、誤解が解けるきっかけにはなったから、けっこーな功績じゃないかな」
ご案内:「タナール砦」から魔王アスタルテさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」に魔王アスタルテさんが現れました。
■魔王アスタルテ > 【続くよ~】
ご案内:「タナール砦」から魔王アスタルテさんが去りました。