2016/01/09 のログ
ご案内:「タナール砦」に魔王アスタルテさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「むむむ…そうか、ならば遠慮はせずに付き合うとするかのぅ。」
少しばかり唸っていた少女だが、そうまで言われれば、という感じに頷いた。

「ほほぅ?良かろう、ならば妾がどれほどまで飲めるか見せてやるのじゃ。
まぁ、そうじゃろうな?黙々と飲んでおるだけなんぞ、つまらんじゃろう」
ふふんっ、と胸を張ってその言葉に答える。
酔わない訳ではない、酔いが回ってきてからが少女の本領発揮。
もっとも…それが魔族と比べてどうなのか?というのは分からないが。

「うん?聞き覚えのあるような、無いような…まぁ、美味い酒ならばありがたく、じゃのぅ」
以前にロトとやらと話した事はある、酒を造っているという話も聞いた。
そこの名前が出ているという事には気付いてないようではある。

「ふむ、確かにそうではあったのぅ…見掛けはするが、そう話し合ったりはないんじゃがな?」
思い出すような仕草。
確かに、己の耳や尻尾のように手触りが良さそうな相手を見た事がある。
己のものでない、他の者のか…うん、触れてみたい気がする。

『そうじゃな、この世界のように魔族やらミレー族やら、妖精も見た事がなかったのじゃ。
もちろん、魔物や精霊なんてのもなかったのぅ…それと比べれば、この世界は多いのぅ』
念話には念話で返す、ふむ、と一つ頷いた。
「なるほどのぅ、あれじゃな、大勢でやる仕事みたいなものじゃな?」
思い出せる仕事といえば…まぁ、己の地に居た頃にあった宿がそうだろう。
あそこにも、色々と役割を分担して回していた気がする。

『………いや、その伝手というのがまさにここで会うはずだった第七師団、だったんじゃがのぅ…
ティルヒアでちょうど王都側に回った時に会ったんじゃ。
その時に、一応は手回しをしてくれるようには話しておったが…はてさて…?
あのティルヒアと影との戦いの前に、すでに撤退していて連絡先も正確に知らぬのじゃ』
そうなのだ、実はまだそういった話は通っているだけで、正式に決まっていた訳ではない。
こうして唯一の接点になりそうなタナール砦もこの有様。
本格的にそういった方向で考えるなら、今度は王都の城内に行かねばならないか?
そう考えるなら、今ここで魔族側と関わりを持ってもそう影響は無い気が…しないでもない。
いざ中挟みになった時が困るかもしれないが。

魔王アスタルテ > 「遠慮なんて、不要だよー。
 やっぱり、宴会はみんなでやって楽しいものだからね~」
(そう言って、アスタルテはにこりと微笑む
 みんなで楽しくわいわい盛り上がれる時間っていいよね。

 四天王のブルートは豪快に、だが親しげに笑う)
『がっはっはっは! 大した自信だ!
 よし! おめぇが俺に勝てたら、五千ゴルドくれてやろう!』
(ブルートは軽いノリで、そんな事を返す。
 ちなみに、ブルートが負けた時に一方的に賭ける事の約束であって、タマモにも賭ける事を強要しているわけではない。
 無論、ちょっと何か賭けた方が盛り上がるというのが理由)

「冥嶺酒造は、王都にもお酒の宅配とかしてる事あるから、タマモちゃんもちょっとだけ耳にしたのかな?
 杜氏のロトちゃんが直接宅配なんかもしてるからねー」
(ちなみに、アスタルテは幼女な外見の通り、お酒飲めません。
 だが、冥嶺酒造で造られる葡萄ジュースは大好き)

「タマモちゃんのケモ耳も、もふもふしたらすっごく気持ち良いよね!
 あははー♪ ミレー族の猫耳とはまた違った手触りだよ~」
(もふもふするいやらしい手つきを継続して言ってみせる。
 アスタルテは数多のミレー族をもふもふして可愛がってきたが、
 やはり妖狐のケモ耳は、ミレーのそれとは違った魅力がある)

「種族が多いという事は、その分やっぱり種族間の問題も多くなるんだけどねー。
 王都ではミレー族が奴隷にされていたり、魔族と人間が争いあったりでね。
 まあ、色んな種族がいるのは賑やかではあるんだけどね」
(やや苦笑しつつ、念話で返した)

「そんな感じだねー」
(『大勢でやる仕事』という言葉に、アスタルテは頷いてみせる。

 伝手の相手が一応敵対関係にある第七師団と聞いても、アスタルテは特に表情を変えずに念話で返した)
「そっかぁ、伝手というのは第七師団なんだね。
 あの部隊もまた、色んな種族を受け入れているイメージもあるからタマモちゃんには丁度いいかもだね。
 それは、あたし達の協力を得たらますますまずい事になりかねないね。
 あははー♪ タマモちゃんを置き去りなんて、第七師団らしいね」
(だけど、連絡先が分かってないって……その伝手は本当に大丈夫なのかな……?
 第七師団とか関係無しに、ちょっとタマモが心配になる)

タマモ > 「もちろんじゃな、ここでの宴会というのがどういうものか…しかと見せてもらうとするのじゃ」
にこーっと笑みを返す。
まぁ、どこも宴会というのはそこまで大きく変わるものではない、楽しいものだ。
そして、出てくるものやら出し物やら、何か変わったものがあるかどうかという期待もある。

「良かろう、賭けられて賭け返さぬ道理は無い、お主が勝てれば逆に五千ゴルドはお主のものじゃ。
身形の差が如何に意味が無きものか、知らしめてやるのじゃ」
びしり、相手を指差しそれを返した。
程よく稼ぎがあったばかりだ、その程度の余裕はある。
そもそも、一方的な賭け事なんぞ己の趣味ではないのだ。

「………おぉ、ロトか。なるほどのぅ。
前に話した時に、そういえば酒を造っておるだの何だと言っておった…ような…?」
酒は飲めるがジュースの方が好きな少女、そういえばそんな話をした気がする。
そういえば、アスタルテがジュースを頼んでいる、と聞いた気もするか?

「それは認めるのじゃ、母様のを触った事があるからのぅ?
そうなのか…それを聞かされると、いずれ触れてみたい気がしてくるものじゃ」
いずれ、それがいつになるのやら…そもそもミレー族と語り合う機会があるかどうか。
その辺りが少々疑問ではある。
…さすがに、無理矢理に触ったりしたら…後々面倒だろうし。

『む…そうか、そういえばミレー族はそんな扱いだと聞いたのぅ…
おのれ、それでは余計に妾がミレー族に触れる機会が無いではないか…!』
ぎりり、心の中で歯軋りする己を想像するだけにしておく。
ちょっと問題点がずれてるが、見た事もない為に実感がわかないのだから仕方が無い。
「そうかそうか、うむ、その辺りは妾でもなんとなく分かる気がしたのじゃ」
その難しさも、己がそれをするには合わないだろう事も、理解出来た気がした。
力はあるが、どうも協調性に少々欠けた部分のある事は自覚している。

「うーむ…まぁ、少し考えておるのは中立として居ようという事があるのじゃ。
頼り切る事は出来なくなるが、それならば、お主達ともぶつかり合う事がない、とな?
あくまでも一つの案じゃ、それはそれで色々とあるじゃろうがのぅ…
置き去りに関してはな、あれじゃ…らしいやもしれぬが、あの時は本当に焦ったのじゃ」
実際に己の立場はどちら寄りという訳でもない。
これが通用するのであれば、そこまで伝手にするという考え方も重要ではなくなる。
まぁ、まず問題の一つになるのが生活面ではあるが。
だが人間側とも魔族側とも、どちらかに偏って下手な事は起こらなくなる…と良いな、程度の考えだ。
そして、置き去りに関しては…当時の事を思い出し、こう、額を指で押さえた。

魔王アスタルテ > (ちょっとした催しなどもある宴会。
 変わったものがあるとしても、それは楽しめるものである)

『その心意気、気に入ったぜ!
 よっしゃあ! 飲むぜ! 今日は飲むぜええぇ!』
(そんな二人のやりとりを見て、スライミーは優しく笑う)
『二人とも、飲み過ぎてぶっ倒れたらだめよ?』

「そっかぁ。ロトちゃんとも会ってるんだね~。
 そうだよー、ロトちゃんはお酒を造ってるの。
 ロトちゃんの君主として、ちょっと宣伝しちゃおうかなー。
 冥嶺酒造のお酒、我が《魔王軍》でも大好評! 一度飲むとやめられない味!
 タマモちゃんも、いかがかな?」
(幼女が無邪気な仕草でお酒の宣伝をしてみる。
 物凄くミスマッチである)

「母から受け継いだ、自慢の毛並みというわけだねー。
 ミレー族は少数民族だからね、タマモちゃんはまだモフモフする機会に巡り合えていないんだね。
 いずれもふもふ出来るといいね♪」
(アスタルテはにこりと笑みをタマモに向ける。
 ちなみにアスタルテの場合、無理やりモフモフしている事もある。
 念話で話す内容でもなくなってきたので、アスタルテはそのまま声に出す)
「逆に言えば、非人道的な話にはなるけど、ミレー族の奴隷を買ってしまえば、
 ペットのように可愛がれて、ずっとモフモフ出来るという事なんだけどね。
 それが今の王都かな」
(それはそれで、ミレー族の人権が否定されてるんだけどね)

「中立は中立で、自分一人で生きていかなければいけないという事だからけっこー大変かもだよ?
 あたしも大切なタマモちゃんとぶつかり合うなんて絶対嫌だけどね。
 まあ、どうするかはタマモちゃんが考える事かな。
 置き去りに関しては、あえて第七師団の擁護をするとね。
 推測にはなるけど、《千年の女王の都》が混沌に包まれるのを予測して、急いでオリアーブを離れなければいけなかったんじゃないかな。
 あたし達魔族も、あの頃は嫌な予感がしていたからね。第七師団が撤退するのも、理解出来なくはないよ」
(実際、人間と魔族のどちら寄りでもないなんて者はいる。
 それはそれで、けっこー自由に過ごしていけそうだね。
 それに、人間とも魔族とも上手くやっていく者もいるだろう。
 実際アスタルテは、魔王であり尚且つマグメールの侵略も視野に入れているが、人間とも親しみをもって接する事が多い)

「《千年の女王の都》と言えば、あの時タマモちゃんもまた大胆な演説をしてたよね。
 白き龍が諸悪の根源にされちゃうのは、白き龍があまりに不憫だったからね。
 あたしとしては、けっこーすっきりしたよ」
(そう言って、アスタルテはにこりと笑みを浮かべる)

タマモ > 何はともあれ宴会ならば楽しむ、それが一番だと少女の考えはそこに落ち着いた。

「お主こそ、妾を相手に酒で挑む度胸は認めてやるのじゃ。
…あ、いや、でも最初だけはゆっくりとでのぅ?慣れるまでが妾にとって肝心じゃからな?」
酔わないと苦味にどうしても飲みが進まない、そこからが勝負だと伝える。
そして、横から笑みを浮かべ言葉をかける相手にはこう答えるのだ。
「大丈夫じゃ、寝てもここでは風邪をひく心配もないじゃろうしのぅ」
それはまったくもって大丈夫とは言わない。

「…はて?アスタルテはロトの主なのか?
いやはや、それは聞いてはおらんかったのぅ…なるほど、世間は狭いという奴じゃな?
何とも魅力的な宣伝ではあるのじゃが…妾はお主が頼んでおるジュースに興味があるのぅ。
………はっ!?思い出したのじゃ!
ロトと話していたのはジュースでなくミルクじゃな。
そうそう、そうじゃ、その時にお主のジュースが話題に出たのじゃ」
新たなる新事実!という感じにおどけた素振り。
そこまで驚く事でも無い気はするが。
と、そこで思い出したようにぽんっと手を叩いた。
そうだ、あの時はミルクでは渡す時にチーズになるとか、そんな話をしていた。

「うむ、さすがにあの性格までは受け継ぐ事はなかったがのぅ…
む…少数民族という事は、そんなに居らんのか…?
そうじゃな、いつかは…他の毛並みというものを体験するのじゃ」
己と違い、触れるとどんな感触がするのだろう?
それはいずれ触れる機会があった時の楽しみにしておこう、そう考えた。
「………飼うのであれば、やはり金銭ではなく己の手でペットにする方が良いのじゃ。
金銭で買ったものに何の愛着が湧くものか、そうじゃろう?」
腕を組み、ふむ、と己の言葉に頷く。
いやまずはその飼うという表現から離れよう。

「そうは思うのじゃがな?頼ってこの…なんとか砦?とやらに来るまでがまさにそうだったのじゃ。
こう、なんとかなるといけるのではないか?とか考えれてしまってのぅ…ちと甘いじゃろうか?
そうじゃな、結局のところ最後に決めるのは妾となる訳じゃ。
あー………確かに、あの時は妾も嫌な感じはしておったからのぅ…
しかし、人間でも感じれるものじゃったか…いや、人間でも勘の鋭い者は居るものか」
そう、確かにここへと来るまではずっと一人の生活だった。
それを思えば、その通りにやっていけば生きてはいけると思えるものだろう。
そして、あのティルヒアの都が嫌な気配に包まれた時、それは己も感じれていた。
アスタルテの言葉も、あながち間違いではない。

「うぐっ…あ、あれは…良いから忘れるのじゃ。
そう、人間如きが妾が知る事を捻じ曲げる、そのような言葉が気に入らんかっただけじゃ。
それに…結局は、妾は最後の最後に何も出来んかったんじゃからのぅ…?」
うん、言われて痛いところを見事に突かれた。
あれは、はっきりいってやった後にかなり後悔したものだ。
まさに穴があったら入りたい、そんな気分的に。
いや…今だって、それを見ていたものにそれを言われるのは…正直、恥ずかしい。
笑顔を浮かべる相手に、止めておくれ、とぱたぱたと手を振って見せた。
そして、なにやら思い出したように、小さく苦笑を浮かべる。