2016/01/03 のログ
ご案内:「タナール砦」にアルバトロスさんが現れました。
アルバトロス > ふんッ!!(男が剣を振り下ろし、目の前の魔物を斬りつける。叫びを上げて仰向けに倒れた魔物の胸元を思い切り踏みつけて、確実に止めを刺した。タナール砦は今、魔族から攻め込まれていた。人間の兵士達も武器を取り、攻めてきている軍勢相手に抵抗している。しかし、普通と違っていることと言えば、男の周りには人間の兵士が一人も居ないこと。迂闊に近寄れば、魔物の巻き添えを喰らうという話が広まっているらしい。)………ふん。(だが、それに対して男は何も言わない。否定出来る材料もなければ、確かに邪魔なら一緒に斬り殺すつもりでいたからだった。そんな男に頭上から焔が降り注ぐ。)
アルバトロス > (おおよそ、自分たちにとって危険である男も魔族共々始末してしまおうという魂胆なのだろう。次の瞬間、男の立っていた地点に焔が降り注ぎ、魔族達を焼き殺していく。しかし、その猛火の中でも男は立っていた。正確には手にした剣の刃で焔を受けとめていた。普通の鋼の剣ならば防ぐことなどできないが、男の手にする剣は魔法を吸収することができる。焔を纏った剣を握り直し、踏み込み魔物数体を一息に斬り払う。)………邪魔だ。(そして、最後に魔法を放っただろう人間の魔法使い目掛けて剣を振った。焔の斬撃が刃から飛んでいき、そのまま魔法使いを焼き殺した。)
アルバトロス > (魔法使いの断末魔と、その周りにいた兵士のどよめきが男の耳にも確かに届く。けれど、男は何かを思うこともなく、背後から襲いかかってきた魔物を盾で殴りつけた。男が罪悪感に苛まれることなどあるはずがなかった。魔族を殺そうが、人間を殺そうが、それは全て自分を満たすためのもの。)………。(だが、男の心に戦いによる高揚感や優越感はなかった。目の前に転がった死骸を踏み越えて、魔族の軍勢へと向かっていく。)
アルバトロス > ………何に飢えているのか、か。(魔族の軍勢に向かっていきながら、男はふと思い出したかのように口にした。自分が何に飢えているのかをはっきりさせなくては意味が無い。迫りくる魔族を眼の前に、男は一瞬だけ考えた。)………。(それに対する漠然とした答えは出た。兜の中で小さく鼻で笑うように息を吐く。そのまま、剣を握りしめた男は真正面から魔族を斬り殺していく。時に負傷しながらも、ただただ魔族を斬り殺し続けた。やがて、砦の戦いは人間側の勝利という形で終わる。地面を覆い尽くす死体の中に、男の死体は無かった。)
ご案内:「タナール砦」からアルバトロスさんが去りました。