2015/11/11 のログ
アルフレイド > 砦の中では門番の兵士など生温い位の殺気が張り詰めた空間が広がっていた。
実剣を用いた剣戟訓練に魔術師達の詠唱の声。
基礎体力を上げるための筋力トレーニング。
他の騎士団や傭兵団でも行われている事ではある。
だが、その剣戟は殺意の乗った太刀筋であり、放たれる魔術は十分致命傷になりえる威力であり、腕立ての回数を数える声は、筋肉が悲鳴を上げるには十分すぎる回数だった。

「……流石、対魔族専門というか…羽振り良いけど命がダース単位で吹っ飛ぶわけだな…こりゃ。」

噂に聞く第七師団は弱兵を篩い落とした精鋭のみだとか。
そんな連中ですら敗走する事もあるのだから、魔族もまた規格外なのばかりなのだろうと
砦の広場で積荷を下ろす作業の傍ら、眺めていては、責任者である商人にサボるなと怒られる男だった。

アルフレイド > まぁ、元々宮仕えは性に合わない男なのだ。
だが、幾度も魔族と戦った歴戦の兵士達と剣を交えてみるのも悪くは無い。

「…ちょっくら、試してみますか…。」

とりあえず今は荷降ろしをさっさと終わらせる事としよう。
樽の中たっぷりと収められた干し肉だのたっぷりエールの入った樽だのを護衛達は力を合わせて砦の食料保管庫へと納めるのだった。

そして、暫く砦にて輸送部隊が休憩を取る間、男は歩兵部隊の剣戟訓練に混ぜてもらおうとするのだった。
ボコボコにしたかされたかは定かではなく――。

ご案内:「タナール砦」からアルフレイドさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にツバキさんが現れました。
ツバキ > 今回は王都から離れたタナール砦、ここにも一部の部隊があるとか。
まだ常に行動を続け居場所が分からないとかなら誤魔化し様もあるが、場所が分かっているのでは仕方ない。
という訳で、やってきたのだが…
なんていうか、これが国の軍とやらの部隊?
とか思うような人員揃いであった。
それでも、調べれるものは調べておかないといけない。
せめて任務だけには忠実であれ、そう教えられてきていたのだし。

そんな事を考えている少女は、現在砦の屋上に居た。
手段は相変わらず、見張りだったのだろう、そこに居た男性を気絶させ縛り上げて…今回は屋上の端に並べられていた箱の一つに詰め込んだ。

ツバキ > ちなみに…性格的に気絶させるよりも殺してしまいそうではないのか?とか言われそうだがちゃんと理由がある。
単に少女の好みだったからだ、そうでなければ命はなかっただろう。

魔族の国、男性はその光景をのんびりと眺めている。
一通りこちら側を調べたら、今度はあちら側を調べないと終わりとは認められないだろうな…
広がる大地を眺め続けながら、やれやれと肩を竦めた。
とにもかくにも、見張りの交代の時間を待つ。
交代の時間がこれば、何も怪しく思われず中へと入り込める。

ご案内:「タナール砦」にサリファス・ドーさんが現れました。
サリファス・ドー > タナール砦を少し離れた木の上から見張る集団。
集団は2つに別れ、1つの影はタナール砦へ向かう
1つの影は少女の前に降り立ち、ニヤリと笑い声をかける。

「おう、散歩かよ?お嬢ちゃん。
それとも、くくくっその成りで娼婦の営業かよ?。」

油断しているかの様に嗤いながらゆっくり近づく。

ツバキ > タナール砦といえば、人間と魔族が取って取られてを繰り返す砦だ。
普通に考えれば砦を取っているから絶対安全とは思えず、それを更に見張る者が居ても不思議ではない。
…普通に考えれれば、だ。
まだそこまで人間と魔族との間に関して調べてない少女の欠けた部分である。

…まさか離れた場所から砦自体を見張っているとは思ってなかったな…
かけられる言葉に、ふう…と溜息を一つ。
ぽりぽりと頬を掻く仕草、さて、どうしたものか…と考える。

「おいおい、俺のどこがお嬢ちゃんなんかに見えるんだ?
…なーんて、やっぱり無理そうな雰囲気だよね」

前半は男性のものである声質、そして…後半は少女のそれだ。
まだ姿は戻さない、代わりに周りへと意識を広げる。
一つは分かりきっている目の前の男性。
それとは別に、明らかに砦で行動をしている訳ではない気配を感じ取る。
あぁ、なんだか物凄く面倒な事になってきた気がする…内心、がっくりと肩を落としていた。

サリファス・ドー > 目の前に魔物がいるかのプッレシャーをかけ、機嫌良さげに肩をすくめる。
舌で風を舐め、鼻、それから耳を指差す。

「はん。誤魔化してる臭い、体の音ってやつだよ。
あとはカマかけってやつだ、娼婦だろうう?。
ははっ」

姿がソレだと正直萎えるという風に嫌そうに顔をしかめ、手を振る。
砦でやろうと誘い、ニヤニヤと近づき娼婦に声をかけるかの様に言い放つ。

「なあ、よぉ、正直な欲求不満だぜ。
――だからよ、お前が相手してくれよ」

何気なくそう言うと、ゴミでも捨てるような感じで鉈剣をふっと少女を狙い振りぬく。

ツバキ > 自分に圧力をかけてきているのを感じる、多分、結構な腕前の者なのだろう。
しかし…その程度のプレッシャーは自国で相見えた妖怪の類には及ばない。
でも、久しぶりに感じる戦慄は肌を歓喜に震わせる。
抑えられない笑みが浮かび上がる。

「残念だね、今はもうやってないからそれは諦めてくれる?
でも…そっちの相手だったら、少しはしてあげても良いかな?」

ひらりひらりと手を振ってのんびりと答える。
視線の端に捉える鉈剣の動き、続く言葉をかければ、その切っ先が今は男性である少女を襲う。
…が、ぼんっ!と弾ける音と共に噴出す煙が鉈剣を振り抜いた男性ごと巻き込んで一気に広がる。
その切っ先が何かを捉える事はなく、空振りに終わった。

サリファス・ドー > 「ほう、俺好みじゃねーかよ。
そそるぜ、たっちまいそうだぜ。オイ、なァっ!」

煙幕を振り払い、一歩下がる。嬉しそうに口を歪め
フックが付いた鎖を胴を放つ。狙いは捕獲。服でもどこでも良い、引っ掛かれば力で押し切る。

「さすがに一度で落ちる程の甘ちゃんじゃねえか、単独で行動してるぐれーだしなァ」

まー大方、どこぞの密偵だろう
とりあえず捕まえてから決めるか…っにしても犯してからだよなと笑いながら考える。
別れた影が準備を整えて、敵の退路を断つのも時間のうちだと、笑みを浮かべる少女を観察する。