2015/10/20 のログ
ご案内:「タナール砦」にエドガーさんが現れました。
■エドガー > (人間と魔族が奪い合うタナール砦。今日も人間と魔族が熾烈な争いを繰り広げている。今日の所はと言えば、人間の守る砦を魔族が奪おうとしているようだった。それを上空から眺めるローブに身を包んだ男の姿があって)
「…気紛れで見に来てきたが、何とも退屈なものだね。飽きたりしないのかね…人間も魔族も。」
(まるで椅子に腰かけるような体勢のままで空中に浮かぶ男は、退屈そうな表情を被ったフードの中から覗かせながら、争いの顛末を眺めていた。)
■エドガー > 「しかしまぁ、見知った顔の一人でも来ているかとも思ったが…」
(砦を攻めている魔族の中に見たことのある顔が居ないかとも探してみたが、全員知らない。というよりも、全員が同じ顔に見えて仕方が無い。尤も、ゴブリンやオークばかりなので殆どが同じような顔なのだが。男は溜息を一つ吐き出すと、宝石を眺め始めた。最早、争いの結果だけを見ればいいだろうと思ったらしい)
「ふー…やはり良いものだ。」
ご案内:「タナール砦」に魔王アスタルテさんが現れました。
■魔王アスタルテ > (現在、人間が占拠するタナール砦を魔族が攻めていた。
そんな時──。
タナール砦の空が突然割れる。
空間にヒビが入り、大穴が空いたのだ。
そこから数百もの魔族の大軍勢が現れる。
それも、その全員が高位魔族以上。つまり、エリートしかいない。
どの面々も、魔王軍の魔族達であった。
最も、これでもまだ魔王軍のほんの一部の戦力に過ぎない。
悪魔や吸血鬼、死神などその種族は様々)
(その軍勢の中心にいるのが魔王軍四天王、触手のロータス、振動のブルート、変幻自在スライミー、拷問機械メカルト。
そしてその中央にいるのが、黒い翼が生えた二メートル程の不気味な骸骨の頭に足を組んで座る魔王アスタルテ。
軍勢を率いる魔王アスタルテは不敵に笑い、その身体からは漆黒のオーラを発している。
ひび割れた空間は何事もなかったかのように元に戻り、背後の紅き月が軍勢を照らした。
その全員が、空中にてその場でタナール砦をしばらく見つめる。
魔王アスタルテがどこからもなく邪悪な大鎌を出現させると、それをタナール砦にゆっくりと向ける。
するとそれを合図に高位魔族の軍勢の約半分がタナール砦に降り立つ。
一気に魔族側の圧倒的優勢へと変わる。
いやそれはもはや“戦い”ですらない。
圧倒的戦力によるただの“蹂躙”だった)
(魔王アスタルテは、浮遊するエドガーに視線を向ける)
「君は、こんな所で高見の見物かな?
観戦を楽しんでいたなら悪いね。
一気に、ゲームセットしてしまったよ」
(軍勢の中心、アスタルテは不敵な笑みを崩さず、ローブを羽織るエドガーに話しかける)
■エドガー > 「………む?」
(手にした宝石を月明かりに照らして楽しげに眺めていた男が何かを察知する。大勢の魔族の気配と、何よりもその強大な魔力。糸目の瞼が薄らと開き、ヒビ割れて穴の空く夜空を見た。穴から押し寄せて出てくるのは、単なる魔族の寄せ集めではない。高位魔族以上…エリートと呼ばれる魔族だった。)
「これはこれは、随分と豪華な顔触れだ…此処でパーティでも始まるのかね?」
(愉快そうに手を叩きながら言葉を口にする。その視線の先には魔王の側近に当たる四天王、そして魔王の姿だった。砦にいた人間には、不運だったというしかない。砦の戦力では、この軍勢に勝てる見込みなど無い。奇跡が起きても、焼け石に水だった。途端、人間達の雄々しい叫びが、絶望の断末魔へと変わり…やがて魔族の咆哮のみが聞こえるようになった)
「なに、ただの野次馬…愉しむに値しない戦いを終わらせてくれた魔王様には、感謝の言葉も思いつかないよ。 …それよりも、こんな辺境の砦一つを落とすのに、わざわざ軍勢を従えてきた理由の方が気になるところだが…お教え願えないかね?」
(不敵な笑みを浮かべる魔王の言葉に、椅子から立ち上がるような動作を交えながら返答をする。そして、フードを脱ぎながら問いかけをして)
■魔王アスタルテ > (タナール砦は一気に制圧され、無事に逃げられる人間など一人もいない。
女は凌辱された後魔族の国に連れ去られる事だ。男は容赦なく殺されるか、あるいは魔族の奴隷になる事を強いられる。
魔王軍以外の元々参戦していた魔族達にとっては、今回の功績のお零れをもらう事になる)
「退屈していたなら、さっさと終わらせて丁度よかったよ。
軍勢を従えてきた理由なんて、簡単な話だね。
一言で言ってしまえば、ただの余興だよ。
先程まで、魔王城ではちょっとした宴会をしていてね。
少々盛り上がってしまって、その二次会という事で、タナール砦を捻り潰しちゃおうという事になったんだよ。
実際のところ、タナール砦は攻略してもすぐ取り返されてしまうから戦略的には攻める旨みもあまりないんだけどね」
(魔王の威厳を感じさせながらも、軽い口調でそう述べる。
魔王軍の脅威を晒させるとか、そんなありきたりな事情は一切ない。
単に魔王軍の余興であり、そして組織運営していく上では必要な行事でもある)
■エドガー > (ちら、と砦の方を眺めたのも束の間、何一つ面白いものはないと視線を魔王へと戻す。砦に居た人間がどのような目に遭おうとも、全く興味関心が無いし、同情の気持ちも沸いてこない。強いて、敢えて言葉をかけてやるというのならば)
「不運だねぇ…ははは、納得したよ。それで…今回の蹂躙は余興として十分に楽しめたのかな?」
(立ち上がったばかりというのに、再び椅子に腰かけるような動作。そして、テーブルに頬杖を突くような体勢のまま浮かび続ける。軍勢の士気を保つには、その力の強大さというものを自覚するのが手っ取り早い。納得するように口元に笑みを浮かべながら、軽い口調で魔王へと問いかけを続けていく)
■魔王アスタルテ > 「あたしはこれで十分だと思ったけれど、皆はそうもいかないようだね。
あはっ♪ あはは♪
このままだと、人間の街粉砕ツアーがもれなく開始されちゃうかもしれないね。
さすがに、今日のところはとめるけどね」
(アスタルテの背後にいる大量の高位魔族も、結構盛り上がっているようだ。
抽選で落とされ、参戦できなかった組でもある。
ちなみに四天王はあまりにも強力すぎるので、四人とも自ら参戦を辞退した)
(そこで魔王の態度は豹変。
魔族の軍勢を指揮する魔王らしい威厳はなくなっていき、闇のオーラも消える。
そして大鎌もどこかに消えて、不敵な笑みは幼女のような無邪気な笑顔になった)
「野次馬という事は、このタナール砦の戦いに何かしら期待していたの?
奪って奪われる砦だし、変化なんてそうそうないよねー、ここ。
それに、どうして態々フードで姿を隠しているの?」
(にっこりと笑い、エドガーにいくつか問いかけてみる)
■エドガー > 「流石にこの砦だけでは、その軍勢全員が満足する方が難しいだろうね。 …おや、粉砕するのも蹂躙するのも結構だが…宝石や貴金属の類はなるべく残してくれると嬉しいね。老いぼれの数少ない愉しみなんだ。」
(そのまま王都まで侵略するかもと口にする魔王。軍勢の盛り上がり方からしても、やってもおかしくはないくらいものだ。男としても、特に王都を始めとした人間の街が侵略されるのを止めるつもりはない。だが、宝石と貴金属は破壊してほしくはないと頼んでみる。もっとも、この軍勢では残す方が難しいというのも男は分かっているつもりではあったが。)
「そうだねぇ…一騎当千の活躍をするような人間が居たならば、ちょっとちょっかいをかけても良いかなと思ってね。まぁ、今回はいなかったようだが。 フードを被る理由かね?単純なものさ、目を付けられたくないのだよ、人間からね。変な噂が立つと、人間の街では動き辛くなる。私は、人間に愛着などはないが…その手で作り出す宝石は評価しているのさ。」
(先ほどまでとは別人のように無邪気な笑みへと変わった魔王からの問いかけに、男は肩を竦めながら答える。懐から宝石を取り出しては、月の灯りに照らして見せる)
■魔王アスタルテ > 「たかだが、たった砦一つだからねー。
今はこれだけ大勢いるわけだけど、たった一人の高位魔族でも一騎当千の活躍して落とせちゃう事もあるわけだからね」
(要するに、二次会にしても明らかにオーバー戦力の軍勢を引き連れてきたわけである。
砦に攻めた一人一人が高位魔族、蹂躙になるのは当然。
ちなみに、さすがにノリだけで王都まで侵略するわけでもない。
あの場所は、魔族の力を大きく削ぐアイオーンの加護があるので容易に攻め入るのは少々危険だという事情もある。
王都以外にも、人間の街は存在するものだ)
「宝石や貴金属の類かぁ。
後で、廃墟と化した街まで取りに行くの?
だけど残念ながら、さすがに魔王軍の皆が押収していくね。
そうは言っても、運よく取りこぼしがあるかもしれないよ。
砦にも、人間が残した物があるかもしれないね。
裕福な層は武器とかを無駄に豪華にして、宝石なんかを装飾しちゃう事もあるもんねー。
もちろん戦利品としていただいていくけど、欲しいというなら君に売ってもいいよ?」
(おそらく、進んで宝石や貴金属の破壊はしないだろう。なにせ戦利品として役に立つからだ。
だが、破壊はしなくとも、押収する事になるだろう)
「なるほどねー。
タナール砦には、腕試しの強者とか多いもんねー。
その強い人と戦いたいって人が、けっこー現れるわけだよ。
今回は、その機会がなくて残念だったね。
そっかぁ。確かにこんな所で活躍しちゃうと噂とか立ちかねないね。
君は、人間の街で暮らす魔族なんだぁー。
そんなに、宝石が好きなの?」
(きょとんと首を傾げる。
そしてエドガーが宝石を取り出すと、『わぁ~、綺麗♪』と目を輝かせた)
■エドガー > 「まぁ…英雄のような実力を持つ人間が居たとしても、その軍勢を相手にするのは無謀というものだね。私がその立場なら、影が見えただけで尻尾巻いて逃げ出すさ。」
(肩を竦めるような仕草を取る。魔王の言葉には、諦めのような溜息を吐きだす。分かっていたことではあるが、と半ばやる気を削がれたような表情を浮かべる。侵略する以上、その国の富は全て略奪するのが当然のこと。何も間違ったことは言っていないのだが。)
「…ふぅ。まぁ、好きにすると良い。私は私で、その時は適当に墓荒しでもするとしよう。」
(頬杖を突くような体勢になりながら答える。魔王軍が押収すると言うのならば、好きにすればいい。自分は自分で適当に探すからと。視線は取り出した宝石に向けたままで、少々適当な投げ遣りな態度にも見えるかもしれない。)
「私はただ宝石を集めていたいだけ、人間と魔族の争いごとに殆ど興味を失くしただけの老いぼれさ。 まぁ、たまに野次馬になる程度には、暇をしているだけでね。 宝石は良いものだ。その煌めきだけで時間を忘れられる。」
■魔王アスタルテ > 「あはは♪ それはそうだねー。
逃げ出すのが、正しい選択だよー。
例えばだけど、空間魔術があるだけでも随分と逃亡しやすくなるよね。
さすがにただの余興、二次会で、先にさっさと空間魔術を使ってまで離脱しようとするような利口な人まで追いかけようとは思わないよー」
(空間魔術があっても、判断が遅れれば蹂躙されてしまうだろうけどねー。
これだけ高位魔族がいるのに、さらに魔術を封じてから攻める、などという回りく興が冷める作戦もとるわけがない。
エドガーが溜息をこぼすのも分かるが、アスタルテとしては当然、魔王軍の面々が利益になる事が最優先。
一大勢力のトップとしては、それは至極当然の事である。
残念ながら、その優先順位を下げてまでエドガーの希望を叶えるつもりもなかった)
「全く残ってなかったら、ごめんねー」
(あまり悪びれる様子もなく謝る。
これも当然だが、わざわざ『宝石や貴金属の押収は抑えてねー』などといった指示を出すつもりもない。
そこは、配下が満足いくまで押収させた方が、断然士気の向上に繋がる)
「趣味に走る事は、とても良い事だと思うよー。
君はどこか達観しちゃった、おじいちゃんなわけだね?
昔は結構、名を轟かせていたのかな?
その正体を見れば、もしかすればあたしも知っている魔族かもしれないねー」
(透視魔術を使えばフードの下を見る事が可能かもしれないが、姿を隠しているぐらいだから相手はそれを望まないだろう。
だから、透視魔術は使わず、相手の正体は探らない)
「分かるよー、それ♪
宝石って、とっても綺麗だもんね!
見ていると、ついつい時間経っちゃうよね。
それで君は、どんな宝石が特に好きなの?」
(小首を傾げて、そんな質問をしてみる)