2015/10/09 のログ
ソード > 何もねぇなぁ。(結論はそんなところ。男は心底ガッカリした様子で嘯きながら、大柄な鬼族の魔物を両断する。心躍る強敵がいるでもなし。別嬪な魔族がいるでもなし。同じく、友軍に別嬪がいるという事でもない。非常に退屈な、ただの戦場である。無論、まだ砦内をくまなく回った訳ではないが。強いて言えば、砦が陥落した際に捕虜にされたのであろう女性騎士を何人か解放したくらいだ。バッチリぐちゃぐちゃに凌辱済みであったが、どうにか息はあった。そのまま自分で頂いてもよかったのだが、正直容姿があまり好みではなかったのか興が乗らなかった。まぁ、気分屋ではある為、タイミングが違えば彼女らもそういった対象であったのだろうが。)適当に駆逐して、本陣に戻っかぁ?(岩石がヒト型をとったような魔物、いわゆるゴーレムのどてっぱらを拳で貫通させてから、ため息交じりに零す。)
ソード > (退屈だ退屈だと、男が剣を、拳を振るう。明らかに魔物側の勢力は削られていた。無論、総力戦を挑んで戦線を維持する事は未だ可能であろうし、本格的な戦力が参入すれば男一人が片手間に易々と戦状を決定してしまうような事もなかろう。しかし、この砦は絶対死守の要塞などではないし、本格的な戦力というのも未投入だ。そのどちらかの条件でも満たされていれば、男もまた退屈だ退屈だなどとボヤきながら砦内を回る事などなかっただろうが。ともあれ、気づいた時には男は城壁の上へと出ていた。いくらかの魔物や魔族は、すでに撤退を開始している。男が来なくともそうなっていたではあろう。少しそのタイミングが早まったに過ぎないのは、やはり戦況を見れば明らかで。躍りかかって来た二体の戦鬼を斬り棄てて、城壁の向こう、魔族の国へと去ってゆく魔族たちの背を見つめながら男はため息をつく。)歯応えのねぇ戦場だよなぁ。(男は剣を担いで、踵を返す。無造作に城壁から飛び降りた先は、人間の領地だ。大勢の決まった戦いである。これ以上消化試合に付き合ってやる事もあるまい。せめて本陣にでもいい女がいる事を期待しながら、男はその場を去って行った。)
ご案内:「タナール砦」からソードさんが去りました。