2023/07/18 のログ
ご案内:「無名遺跡」にケストレルさんが現れました。
ケストレル > 「―――参ったな」

無名遺跡の奥、一人の男が舌打ちと共に呟きを発する
装備はダンジョン探索用、手にはカンテラと魔術行使用の簡素な杖
ギルドからの依頼で要救助者捜索に来たケストレルである

「まさか床が朽ちて抜けるとは……どれくらい落ちてきたんだか見当もつかねえな」

ぶつぶつと愚痴を溢しながらカンテラの灯りを頼りに前後以外の四方を石肌に囲まれた通路を進んでいく
彼の言葉通りアクシデントが発生したのだろう、グリーブは土埃に汚れ微かに血が滲んでいる様子もうかがえる
要救助者を探しに来て、自身が要救助者になりかけていた。見事なまでの木乃伊取りである

幸い怪我の程度は擦り傷程度、歩行に支障は無いため出口を探して探索は続行
ついでに他に迷った冒険者か、道順を理解している冒険者の探索チームが見つかればと微かな希望も抱きつつ

ケストレル > 「うーん……通路があるって事はどこかしらに繋がってるとは思うが」

薄暗い遺跡内を手探りで進みつつ、ひとまず無事に帰れることを目標とする
幸い荷物の中には数日分の食料も持って来ているし、いざとなれば魔力をどうにかこうにか体力に回せば1週間はもつだろう
そんな算段を立てつつ、遭難者は出口を求めて遺跡内を彷徨い始める

そんな覚悟とは裏腹に、ものの数刻で外へと這い出たとか――

ご案内:「無名遺跡」からケストレルさんが去りました。