2023/07/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリーゼさんが現れました。
リーゼ > 最近見つかったばかりという触れ込みのダンジョン
何でも元々あった遺跡の奥に新たな通路が発見されたのだという。
既に何人かの冒険者が挑み、お宝を持って帰って来たとか言う噂が飛び交っている。

そんな状態だから、遺跡の入り口はお祭り騒ぎかという感じ。
老若男女が入り混じっての大行軍で。
そんな中に、大きな剣を担いだ少女の姿もあり。

「こんなんじゃ、お宝なんて見つかりそうにないよねー」

通路をぞろぞろと連れだって歩く冒険者たち。
仮に魔物が出たところで、袋叩きだろう。
安全と言えば安全なのだけれど、逆に言えば実入りは全く期待できそうにもなく。

ご案内:「無名遺跡」にルアミさんが現れました。
ルアミ > (最近見つかったと言われているダンジョン。
以前に一度来ていたものの、新しい通路が発見されたちょっとくらいは様子を見てみようかくらいのつもりでやってきたところ、想像以上の人の数に驚き、少し呆れてしまっている)

「これじゃあ、ダンジョン攻略っていうよりダンジョン観光ツアーって言った方がいいんじゃないかしら。
こんな地図まで売られてるんじゃあ、新しい通路っていうのも期待が薄いわね~」

(ダンジョンの入り口でマップ屋から購入したマップにはすでに新しい通路の地図が書き込まれていて、どこにどういう部屋があったかまでも描かれている。
少しつまらなさそうに想っていれば、聞こえてきた声に同感と思いながらも、そちらを見ると可愛い子がいることに気付いて近づいていく)

「私も同感だわ、本当にこれじゃあ、お宝なんて見つかりそうにないわね。
あ、急に話しかけてごめんなさいね、私はルアミって言うの。
見ての通り冒険者だけど、良かったらお名前教えてくれないかしら?」

(人の好い笑みを浮かべながら少女へと話しかけ、自己紹介をしてから名前を尋ねてみる)

リーゼ > 思うことは誰もが同じらしい。
近くから同じような声が上がれば、思わず頷いて。
とはいえ、話しかけられるとまでは思っていなかったけれど。

「え? あ、お姉さんもそう思う?
 あたしはリーゼだよ、よろしくね。」

ダンジョンで近づいてくる同業者には要注意
そんな不文律もありはするけれど、こんな状況では警戒しようにも意味がない。
害のなさそうな笑みを浮かべる相手に、こちらも名乗りを返し。

「奥まで行ったらバラけるかなぁーって期待してるんだけど。
 これだけ人数がいると、そう甘くないかも。
 大人しくいつものダンジョンに潜ってた方が良かったかなぁ」

ちらりと相手の装備を見れば、どうやら新米ということはなさそう。
対してこちらはと言えば、普通に比べれば分厚い服ではあるものの、旅装の域を出ないもの。
防御力でいえば、魔物の牙や爪に耐えられそうにもないのは見ればわかるだけに、
まともなものといえば、背中の大剣くらいに映るだろう。
つまりは、どうみても駆け出し冒険者が、美味しい話に食いついたようにしか見えず。

ルアミ > 「リーゼね、こちらこそ宜しく。
これじゃあ、ダンジョン攻略じゃなくてダンジョン観光って言った方が正しそうだもの。
お宝なんてもう根こそぎ掘り尽くされてるんじゃないかしら?」

(これだけの大人数で動いていると、観光旅行と言った方がいいのではないかしら、と苦笑いを浮かべて、お宝は期待できないわね、と首を振る。
奥に行けばバラけるかも、と言う少女に少し考えて、それから周りを見回してみる)

「少しはバラけてもまとまった人数で動くことになるのは変わらないかも知れないわね。
稼ぎを考えたら、そっちの方が良かったかもだけど……そうね、ここのダンジョンでそこそこ狩りやすい魔物が出るところがあるんだけど、良かったらそこに行ってみる?
新しい通路の方じゃないから、この集団とは離れられるけど新しい通路を見に来たんだったら意味がなくなっちゃうんだけど」

(ちらり、とこちらも少女の装備を見て、背中の大剣は立派なものの、防具に気を遣った様子がないことに大剣でヒットアンドアウェイの戦い方をするのかしら、内心で首を傾げる。
取り敢えず、可愛い少女と二人きりになるほうが新しい通路を見たり、この集団と一緒に移動するよりは何倍もましと思えばそう誘ってみる)

リーゼ > 「だよねー。希望的観測は、やっぱりしないほうが良いなぁ。」

言われるようなお宝が取り尽くされているという事態は危惧しないでもない。
何せこの人数なのだ。
幾つもの宝箱が見つかったところで、ここまで回ってくるとは思えない。
返す言葉は力なく、苦笑まじりになってしまうのも致し方ないというもので。

緊張感のかけらもない様子で、頭の後ろで手を組む。
何しろ、前を見たところで、見えるのは行列の背中ばかり。

「あ、そんなのいるんだ?
 そんな割の良い狩場を教えて貰って良いの?
 いい加減、ぞろぞろ歩くのにも飽きてきたところだから、離れるのは全然オッケーなんだけど。」

こちらの遺跡自体はあまり来たことがなかったから、奥の方はよく知らない。
そんな割の良い狩場があるなら、大歓迎とばかりに興味を向ける。
どんな魔物かは分からないけれど、いい加減思いっきり身体を動かしたいという気分もあり。

ルアミ > 「そもそも、新しい通路を見つけたパーティが取れるだけお宝を取ってるでしょうしね。
余り物の余り物だと大した稼ぎにはならないだろうし、魔物が出てもこれじゃあ、私達にまで回ってこないでしょうしね」

(発見者の権利として、見つけたお宝は取れるだけ取ってしまっているだろうと、そうなるとめぼしいお宝は既になく、余り物も大したものは残っていなさそうだしと。
そして魔物が出てもこの大人数では、こちらに回ってくることもないので稼ぐことは難しいと思う)

「ええ、一人で戦うと少し厄介だけど二人なら楽に倒せる魔物だから、狩場を教えてでもリーゼと一緒に行った方がいいのよ。
私もこうやってぞろぞろ歩くよりも、可愛い女の子と一緒に二人きりで歩く方が嬉しいしね?
それじゃあ、次の通路を右に曲がるから……行きましょう?」

(こちらの話に興味を持ってくれたらしい少女に、狩場を教える理由を話し、悪戯っぽく笑ってウィンクをする。
少女が了承をしてくれたので、さりげなく手を握り、言葉通り次の通路の曲がり角を右に曲がり、奥へと向かい歩いていく)

リーゼ > 「それは盲点だった……新しい遺跡っていうから大きいのを勝手に想像してたけど。」

相手の言うように、もしかしたら第一発見者の時点で、取り尽くされている可能性もあるわけで。
大袈裟に落胆しつつも、他に稼ぎ場所があるというなら乗らないわけがない。

「お世辞なんて言っても何も出ないけど。
 このまま歩くよりは、そっちの方が面白そうだし、いいよ。」

手を取られ、長い行列から二人離脱する。
踏破し尽くされた通路だからか、後に続く者は誰もおらず―――

ルアミ > <移動致します!>
ご案内:「無名遺跡」からルアミさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からリーゼさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にシアンさんが現れました。
シアン > 幾日前、新人以上一人前未満の冒険者数名とそこに付き添うそれなりの冒険者一名が姿を消した。
若人たちに経験を積ませるために入り口周辺をぶらりと散策する程度の話が気付けば失踪事件。
何がしかのハプニングがあったか?
付き添いの冒険者がさらったのか?
云々憶測や邪推が飛び交ったのはその報告が届いて一日か二日程度のもので、
よくあることだと関係者以外の口に上らなくなった三日目の更に四日後――

「二度と……二度と新人の付き添いなんかしねぇ……!!」

半人前諸兄が踏んだ転送罠に巻き込まれた付き添いの方が入口付近に現れた。
血の池に飛び込んだのか、血の雨にでも降られたか、
全身余すところなく血塗れで血臭もまた凄まじい。
中途半端な血の匂いは魔物を呼ぶ、が……
噎せ返るほどの血の匂いは魔物避けにすらなっている。
疲労も色濃い顔付きながら、拘りか目の隈取りに近い化粧は未だされた金の瞳が、入口付近の見覚えある通路と光を確認してから、石造りの壁にどかりと背中を預けた後に崩れるように尻もち付いて座り込む。

「疲れた……!」

一週間近く深部を彷徨った。
飯も水もないから魔物の肉と血で何とかしての強行軍。
はぁ~~~~~……と、長い長い長い溜息一つ、
漸くの休憩である。

シアン >  
「帰ったら身体を清めて、いや……
 帰る前に小川でも見つけんと街に入れて貰えんか。
 そんで、飯食って、寝て、あと女。女抱きてぇ~」

座り込んだまま三大欲求+αをぽつりぽつりと零している。
途中、背中を壁から離して背中も足も丸めて、手にした鉄杖の尻を地面に着ける。
背中は壁に預けて手足も投げ出したいところだが……
入口付近とはいえど、凄まじい血の匂いが魔物避けになっているとはいえど、ここは危険地帯。
何かないとも限らないし大体油断でこの有様になったのだ、
四足の獣のような臨戦体勢にはなりつつの休憩になる。

「飯。飯も奮発しよ……やってられんわほんと……」

道中、金になりそうなものも見つけたし魔物も散々ぶちのめしてきたが何も持ってきていない。
余計な荷物よりか命優先で駆け抜けてきて飯も寝床も女も奮発したら大赤字も甚だしいが何も褒美なくては、命あっただけでも儲けものにしても、精神衛生上宜しくない。
ヴヴヴヴヴ……
何て本当に獣のような唸り声を上げては悶々としている。

シアン > 全身血塗れ。臨戦態勢。獣のような唸り声……
魔物とでも勘違いされそうな有様をもう暫く続けて、
はーーーと何度目かの長い溜息をもう一つ零した後。

「よし。あともうひと踏ん張りだ……」

よいしょ、と実に億劫そうな一声上げて立ち上がり鉄杖を肩に担ぐ。
そうしてゆったりとした足取りで入り口、出口へ歩き始めた。

ご案内:「無名遺跡」からシアンさんが去りました。