2023/06/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリスリィさんが現れました。
リスリィ > (…正直。こんな事になるなんて、誰が、想像しただろう。
あくまでもこれは。遺跡の極々表層、本当に入口周囲、人跡未踏とはかけ離れた…要するに。
危険な事など、とっくに皆踏破された後のような場所で行われる、校外学習でしかなかった筈。なのに。)

「…ん……、ん…」

(ぺた、ぺた。掌で触れてみる、遺跡の壁は、やはり何度確認しても。硬く冷たい、石壁でしかない。
つい数分前。何気なく背中を預けた、この壁を。水面のように透過して、裏側に放り出されてしまった、だなんて。後から考えても不思議で堪らないのだが。
勿論…更に。なかった筈の、残存トラップが、また出て来た事にも。首を傾げてしまうのだが。
これこそが、いつまで経っても、この遺跡が。人の手による完全制覇される事のない、理由なのだろう。)

「けど、困ったな…どう、したら。戻れるのかな。それか…」

(万が一。一緒に、トラップに嵌った誰かでも。居ないだろうか。
もしそうなったら。どうにか、共に、下の入口へと戻りたいが…)

リスリィ > (ひとまず。周囲に、誰の気配も無いようなら。
意を決して、歩き出す事にした。
その後、無事、脱出出来たか否かは……)

ご案内:「無名遺跡」からリスリィさんが去りました。