2023/02/26 のログ
ご案内:「無名遺跡」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 昼夜の関係も無い、閉ざされた無名遺跡の底にてそれは潜んでいる。朗々と照らし付けて来るのは何者かが敷設した魔力照明の灯火だ。延々とひた続く回廊の彼処において悍ましい怪物達が跋扈しているのをその気配から感じとる事が出来るだろう。焼き締めた魔法煉瓦が壁や床、それに天井までをも埋め尽くし、そこに補強として建てられた梁には入り込んだ蜘蛛のかけた白い巣がカーテンのように下がっている。
その廊下に面した一室の中にそれは潜んでいた。何の変哲もないベッドが幾つかに食料や水の入った棚。椅子やテーブルが設けられ、良くみれば竈らしきものまで備わっている小部屋だ。入口にたてられた木製の門戸に刻み付けられた魔法陣はまだ活性化しており、白々と放たれる発光は即ち邪な者達を寄せ付けない結界の一種だ。この遺跡に元々在ったものではなく、遺跡を攻略する冒険者が一時的なセーフルームを拵える為にかけた魔術の賜物となる。

「………」

今も入口周囲から壁や床にまでぎちぎちに走った魔法文字の放つ力によって、その御蔭で此処には怪物達も容易には立ち入れないという訳だ。しかしながらにおいて封鎖されているのは入口の門戸だけであって、それ以外の場所からならば容易に此処に忍び込む事も可能であった。
即ちにおいては敷き詰められた煉瓦のモルタルの欠けた僅かな隙間を経由してスライムのような不定形ならば此処に入り込める。
元々は竜の形を形成しているその怪物は今は黒いコールタールのような形状として、今は眠る者の居ないベッド下の物陰に平らに伏せるようにして潜伏している。
休眠状態ではないその証に、時折に頭部から伸びている触角が炯々と光を湛え、うねるようにして周囲の暗がりを照らし出す。

ご案内:「無名遺跡」にサマベルさんが現れました。
サマベル > (普段は娼婦として王都にいることが多く、都市外に出ることは余りないものの、今回はある冒険者パーティに誘われて臨時のメンバーとして遺跡探索に参加していて。
男性ばかりのパーティであり、夜の相手として選ばれたもののそれに関しては望むところなので問題はなかったものの、遺跡に入ってから問題が発生してしまった。
転移系の罠にパーティの盗賊がミスをして引っ掛かってしまい、ばらばらに転移してしまって、とりあえず女は安全地帯になっている部屋があるとあらかじめ教えられていたので、そこに向かっていた)

「教えて頂いたのはいいですけれど、その目的が安心してエッチが出来るから、というのが彼等らしいですわね。
ええと、ここ、ですかしら…お邪魔しますわ、誰かいまして?」

(もしかしたら誰か先に到着しているかもしれないと声を掛けながら中へ入り、誰もいないことを確認すると取り敢えず歩いて疲れた脚を休ませるためにベッドへと腰かける。
天井を見上げると蜘蛛の巣が凄いことになっていて、余り長居したくないですわね、と呟いて。
まさかベッドの下に何か得体の知れない存在が潜んでいることなど、気付きもせずこれからどうしましょうかしら、と考え込んでいる)

ドラゴン・ジーン > 「………」

長くにおいて休眠モードに入っていたが、立ち入って来たその気配を感じとった瞬間に覚醒した。ぱちりと触角の燐光が省エネの燐光から眩く輝きを放ち始める
ベッドの陰から窺う事の出来るのは、此処が安全地帯だと信じて踏み込んで来たであろう何者かの足元だ。他に人気は存在しないという安全を確認後に、それは緩慢と動き出す。

「………!」

不用心に軋むベッドの上に腰掛けたのを認めた瞬間に、弾ける風鳴りのような音が響き渡った。潜伏していた場所より奔る一閃と共にしなる鞭のような粘液がその足首にへと絡みつかんと押し迫る!
果たしてそれが成功したか否かの確認を終える前には、既に相手の眼下には物陰より這い出す多量の黒い粘液が床面にへと広がりつつあるのが見える事になるだろう。そしてその後に何があったのかを知るのは、怪物と、そして憐れな被害者のみとなる。

ご案内:「無名遺跡」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
サマベル > (部屋移動致します)
ご案内:「無名遺跡」からサマベルさんが去りました。