2023/01/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」に虹石の獣さんが現れました。
虹石の獣 > (そこは、獣にとっては比較的居心地の良い場所であった
最初にこの地で其の存在が確認されてから、次第に増えだした目撃例
其れは、獣が次第に数を増やし、繁殖して居ると言う事の表れでも在ろう
にも関わらず、目撃例や情報が未だ乏しいのは、人目に付かぬ場所を好むが故だ

大陸に点在する名も無き遺跡の奥地、魔獣達の住処は、この獣にとっても棲み易い物
最も深奥、魔力に慣れぬ者であれば、酔って仕舞うかも知れぬ程に魔素の濃い場所にて
他の獣や魔獣が、時々付近を通りかかるのも気に留める事無く、のんびりと寝て居た

体格が良い他の魔獣や、一般的には気性の激しい類で在ろう連中も当然居るが
一見無防備にも見える、この獣に襲い掛かったりする気配は無い
――争いとなった時、何方が狩られる側と為るのかを、本能的に感じ取って居るからやも知れぬ。)

「―――――――クゥルルルルル……。」

(喉を鳴らす様な、独特の鳴き声。
遺跡の中、壁や空気を伝わり遠くにまで届くだろう反響
其れが何を意味するのかまでを、感じ取れる者は他に居まい

ただ、遺跡の各所から、誘発されるように同じ響きが幾つか、遅れて響けば
――遺跡の中に、同じ獣が。 他にも何体か居るのだと、知れるだろう。)

虹石の獣 > (同じ音階で、多少の個性は在れど、同じ鳴き方で
何某かの言葉を交わして居るのであろう事は読み取れよう
定期的に、そうやって声を響かせ合いながら、遺跡の中に独特の音色を響かせる
元より、何が原因かも判らぬ物音や反響、他の獣の遠吠えなども在る
此れが、この獣の鳴き声だと理解出来る物は、多くは或るまい。

――定期交信を終えた様に、鳴き声が止まる。
僅かに持ち上がって居た首が、またへたりと床に転がり、静かな寝息を立てる
――平穏。 少なくともこの空間だけは、穏やかな空気。
遺跡の中だと言うのに、何処からか生えてきた数多の植物が、寝床の様に獣の周りへ茂って居る
其れもまた、この獣の特異性を現して居た)。

ご案内:「無名遺跡」から虹石の獣さんが去りました。