2022/12/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアストラさんが現れました。
アストラ > ──別日。
九頭龍山脈の温泉宿を拠点に、無名遺跡の探索をすることは多い。
危険な目に合うこともままあるが、ソロ探索をこなすだけの実力はある為、なんだかんだ無事に日常に戻れる機会が多い。
そう言う点では、アストラは運がいいのかもしれない。

けれどその日は、酷いトラップに嵌ってしまった。
部屋の床がまるごと抜けて、地下にまで滑り台のように落ちていったアストラは、悲鳴を上げる間もなく放り出されて、受け身に失敗して意識を手放してしまった。
帽子が転がり、仰向けに倒れて、痛々し気に目を伏せている。
半魔の血のおかげで傷などはすぐに言えていくだろう。
それでも魔物も徘徊する遺跡の中では致命的なミスだが、幸いにもその場に敵性のある魔物がいなかったのが、アストラの運の良さを表していたかもしれない。

しかしいつ、どこから何が湧くかもわからない中で気を失っているのは危険に変わりはない。
同じように罠にかかる者がいるか、あるいは別の場所から探索していた者に発見されるか。
はたまた魔物がやってくるか、魔族に見つかるか、自然と目を覚ますかはまだわからないことだった──。

アストラ > 「……ん、ぅ…」

意識が戻るまでの間、どうやら何事もなく無事であったようだ。
軽く頭を振ってから現状把握。理解すれば、風の魔術を用いて脱出を図る。
運良く脱出できれば、探索を再開しただろう──。

ご案内:「無名遺跡」からアストラさんが去りました。