2022/12/17 のログ
ご案内:「無名遺跡」にマグゴブリンさんが現れました。
マグゴブリン > 九頭龍山脈の麓に点在する名もなき遺跡群。
遥か昔に栄えた古代文明が築き上げた遺跡は、既にその名前も忘れ去られて久しく。
あちらこちらに植物の蔦や苔が生え茂り、見る影もなく朽ち果てていた。

古代文明人が何らかの原因で滅亡したのか、或いは、何処か遠くに立ち去ったのかは分からぬが、
彼等が居なくなり、数百年の時を経て、この遺跡も役に立たなくなったかと問われれば、そうではない。
遺跡から発掘される現代よりも発達した過去の遺物は、好事家の間で持て囃されて、
一獲千金を狙う冒険者達が、我先にと競い合いながら遺跡の深奥を目指す。
そして、彼ら以外に、否、彼ら以上に此の場所を活用している者達もいて――――。

「キシッ、キキッ!」

遺跡の奥、スラムの如く掘っ立て壁や布の暖簾が垂れる小部屋に息衝くのはゴブリン達。
冒険者が遺跡荒らしに訪れるよりも早くからこの地に目を付けて住まう先住民の姿があった。
そして、部屋の中には彼等の他に、鎖や枷で手足を繋がれた女達の姿がある。
近隣の村落から誘拐された娘や、そんな彼女達を救おうと遺跡に入り込んで罠に掛かった冒険者。
彼女達は寒波が吹き荒ぶ冬の間、巣穴に閉じ籠るゴブリン達に日夜犯され、繁殖の道具とされているのであった。

ご案内:「無名遺跡」からマグゴブリンさんが去りました。