2022/12/04 のログ
ご案内:「無名遺跡」にレナードさんが現れました。
■レナード > 最近になって発見された先史時代の遺跡。
冒険者達の間でもその遺跡についての話題はチラホラ飛び交っており
パーティ編成と準備が出来次第、探索へ向かおうとする者達が王都では見受けられていた。
そんな中、ソロで早々に装備も準備も完了した男は足早に遺跡へと向かった。
元々単独行動メインであり、危険と隣り合わせであったとしても発見したお宝の独り占めは大きい。
遺跡を封じる扉の前に立てば、遺跡は挑戦者を迎えるかのように扉が重々しく音立てて開き、男は足を踏み入れた。
配置された魔物は魔道人形や結晶人形といった無機物系の魔術で構成された物ばかりだが、全て斬ってバラバラに刻み。
定番のような落とし穴のトラップも眼を凝らせば、その僅かな床のズレに気が付くので華麗に踏まずに通り抜け
動体検知してか飛んでくる毒矢を愛刀で斬り払い、隙を生じぬ二段構えとばかりに間髪入れず飛んでくる二射目は上体を反らして避けて行く。
ド定番とも言うべき、巨大落石玉による圧殺トラップは
鞘に納めた太刀の一閃によって真っ二つにしてクリアして順調に探索を進めていった。
約1/3程度を踏破したところで、休息エリアとでもしたのか
エネミ―もトラップもない小部屋で一息ついては、踏破してきた内容を振り返って行き。
「――なんか地味じゃねぇかね…この遺跡。
発掘品もそんなに貴重な物って感じでもないし、もうちょい進まねぇとダメか?」
踏破の工程で発見した直剣やアイテム袋に入れた装飾品や財貨類を眺め呟く。
男は後に知ることになるが
この遺跡が実は挑む者の性別によってその顔を変える類の遺跡で
男性であれば殺意マシマシのトラップに対して旨味の無いアイテムばかりが配置されているのに対し
女性であれば媚薬ミストや衣服や防具類だけ溶けてしまうような霧雨、触手による性的トラップなどのエロトラップばかりであるという事を。
後に男はこの遺跡を気づいた先史時代の創造者をこう言った。
「阿呆だろ、創造者」と。