2022/12/01 のログ
タマモ > すんっ、と鼻を鳴らす。
呼び込んだ少女、その気配、人間ではなさそうで。
そうして、確かめてみれば…何かに気付く。

あぁ、この女子、あれか。
呼び方は忘れたが、魔族とやらの中の、何かだったはずだ。
そして、それは、少女が姿を変えた事で、確信に変わる。

「しかし…はて、あの状態、何じゃろうか。
ともあれ、そうじゃのぅ…」

ぽんぽんと、埃を叩きながら、少女を改めて見遣る。
何人か、淫魔…あの種族の者は見てきたが。
目の前の少女のような状態は、覚えがない。
少女の言葉に、ふむ、と軽く思案する仕草。

「まぁ、掛かってしまったものは、仕方無い。
相手をするのか、相手をされるのか、それは…
はてさて、どちらじゃろうな?
………っとぉっ!?いきなりじゃな!?」

色々と、あれやこれや考えている中。
いきなりの跳躍、いきなりの攻撃。
ほぼ真っ暗の中、どう己を追って来たかは分からないが。
少女の爪を、紙一重で避けてみせる。

「なるほどなるほど、こんな攻撃方法も…いや、あったっけか?なかったっけか?
まぁ、ちと大人しくさせるが良いじゃろう」

しゅたん、と一歩二歩、距離を置き。
していた思案を一時中断すれば、ぴと、と床に手を添える。
その触れた床を中心に、ぶわっ、と力が広がって。
暗かった室内が、視界が通る程度の明るさへと変化した。

「これでお主の顔も、ちゃんと見えると言うもの。
さぁ、お互いに、楽しむとしようかのぅ?」

気配と匂い、魔力と精気。
お互いに、お互いを知る手段を増やし、仕切り直しとするのだった。

ミリヤ > 淫魔の魔力を灯した不意の一撃を躱された。
やはり、目の前の彼女は人間ではない様だ。
さっさと仕留めないと、持久戦に持ち込まれれば魔力も残り間もない此方が不利となるだろう。

視界に明かりが灯る。
彼女の姿も視認すれば見た目は自身と変わりない(ように見える)幼げな少女。
しかし、魔族であることには変わりない。
その俊敏な動きからも実力者だと察することができた。

淫魔の瞳に再び興奮の色が灯る。
目の前に居るのは唯の餌じゃない。
自身の欲に最も近しい強き者。
ならば、その余裕綽々とした態度も口も堕落させ自身の欲望のはけ口として楽しませて頂こう。

二人が立つ、遺跡の部屋に淫魔の妖しげな笑い声が響き出し、
夜の闇がそれを隠すように、夜は更けていくのだろう──。

ご案内:「無名遺跡」からミリヤさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 暗い遺跡の奥深く。
その中の一室に、彼は居る。
遺跡の奥とは思えぬほどに豪華な部屋であり、此処だけ切り取ると、まるでホテルのスイートの様だ。

柔らかなソファに寛ぐ彼は、ローテーブルに置いてある水晶に視線を向けている。
その水晶が映し出すのは、無名遺跡内の様子だった。

「今の所、異常はないか」

この遺跡のあちらこちらに、彼は魔術的な眼を仕込んでおり、その映像を見ている。
その理由は、彼が好む「美しい心を持つ女性」を探すためだ。
一見すると、こんな冒険者ぐらいしか来ないような場所に網を張るのは非効率に見えるが、しかし彼の考えは違う。

戦闘能力者しか来ないとはいえ……命の危険というのは、その者の心根を暴き出す。
戦いの技量、仲間への気遣い、ダンジョンに潜る目的。
そうした物が剥き出しになるのがダンジョンというものだ。
それに、この様な危険な場所に来ると言うだけでも、ある程度、その心に勇気があるというのは保証されているのだ。

「……さて、私の目を楽しませてくれる冒険者はいるか、否か――」

ご案内:「無名遺跡」に♀(未定)さんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からロブームさんが去りました。