2022/11/16 のログ
■タマモ > 九頭龍山脈、そのどこかにある、無名遺跡の一つ。
とは言っても、今回の遺跡は、麓よりそう離れてはいない。
その上、遺跡内の所々によく分からない植物が生息したりしており、結構な年月の経った場所と思われる。
出てくる魔物も、そう強くないのが多く、気軽に散歩をするには丁度良い。
………いや、こんな場所で散歩、と言うのは己くらいか。
そもそも、こんな場所に訪れるのは、植物の採集やら、強く無い魔物で腕試しとか、そんな程度に訪れる者達だろう。
さて、そんな場所に、なぜ少女が居るのか、との疑問も浮かぶだろう。
ここで散歩をしているのも、気紛れに、この遺跡を見付け、好奇心で立ち入ったから。
少女が居る理由なんてものは、大体そんなものだ。
「さてはて、そろそろ最奥か…まだ、奥があるのかのぅ。
ともあれ、行き詰ったら戻り、としようか」
灯りもない暗い遺跡内、そんな呟きを零しながら、少女は歩く。
耳を立て、歩み足音による音の反響、それを聞き取りながら歩いているから可能な事だ。
ちなみに、灯りを使わないのは…
誰かに会ったら脅かしてやろう、そんな悪戯心からの行為であった。
■タマモ > 「………いっそ、罠を張ってみるか?」
そんな遺跡内に、そんな不穏な台詞が呟かれた。
いつ、誰が来るかも分からない遺跡。
見付かった頃は、罠の一つ二つはあっただろうが、今やすべて解除され見る影もない。
ただの採集、ただの討伐、それだけではつまらないだろう。
少しは、スリル等のスパイスがあっても良いはずだ。
…え?要らない?だが断る。
罠と言っても、命の危険が伴うような、そんな罠ではなく。
水を張った浅い落とし穴、上から虫を降らせたり、身一つ残して他全部を付近の部屋に転移、等々。
そう影響のなさそうな、他愛もないものばかりである。
そんな、余計な考えを巡らせながら。
少女は先へ先へと、進んで行くのだ。
■タマモ > その先、進む先に何があったのか。
それは分からないが…
そこからの帰還中、その遺跡には、ところどころに罠が仕掛けられる事となる。
悪戯レベルのそれではあるが、きっと、引っ掛かる者からすれば、鬱陶しい事この上ないだろう。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にクララさんが現れました。