2022/11/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」にスルーシャさんが現れました。
■スルーシャ > 「~♪」
鼻歌一つ、変装したいでたちで無銘遺跡を歩いていく。
今日は予定を複数進め、先に出会った”獲物”で遊ぶことにしたスルーシャ。
欠員の出た冒険者パーティ、その中でも目に適う者が所属している集団に”尖兵”を送り込み、
遺跡へと誘い込む。
そのパーティから標的がはぐれるように”尖兵”に仕向けていた。
そうでなくとも、この遺跡には思わぬハプニングもあれば、
一人で挑む冒険者もいる。
最初に、目に適う”標的”で楽しもうという趣向の元に魔族は歩みを進めて。
■スルーシャ > 一人、通りがかった四つ辻で、横に向けて走り去る人影。
確かその先は袋小路。
「確か……、ふふ……。あった……♪」
自分も時折ここにきて陰惨な罠を仕掛ける側。
その時の覚えで壁を探れば罠の起動機構が現れて、通路を遮断するように壁が降りてくる。
しばし、先に逃げた誰かを弄んで手慰みとしようか。
それが終われば、また壁を開いて現れて、次の獲物を探して悠々と遺跡を散策する。
ご案内:「無名遺跡」にハーラさんが現れました。
■ハーラ > 「……行き止まり?」
スルーシャが向かった先、通路の行き止まりで一人の冒険者が首を傾げていた。
如何にも砂漠の国出身といった格好の彼女は、目元と大きな胸で辛うじて女性と分かる。
彼女、ハーラは護衛としてとある冒険者パーティに参加していたのだが、
遺跡の罠や魔物の前に他の冒険者達と分断され、合流の為に彷徨っている最中である。
「うーん……戻らないと」
だが、振り向いた先、先ほど通ったはずの場所にはまた壁があり、
その前に一人の女が立っているのをハーラは目にした。
「……誰?」
警戒心を強めながら、ハーラは彼女に訊ねる。
その女が己を罠にかけた魔族だとは、まだ気付いていない。
■スルーシャ > 人影を追って向かった先、そちらへ向かう歩調が速くなる。
「大当たり……♡」
こちらではなかなか見ない褐色肌、出で立ちからでも目立つ大きな胸。
商品か、手駒か、どちらに加えるにしても良さそうな第一印象。
「こんにちわ、人間の冒険者さん? どちらの国から来たのかしら?
貴女みたいな女性、中々見ないものだから興味が湧いて♪
……お仲間から分断されて一人ぼっちになった気分はどうかしら。」
偽装を解き、頭部には角が現れ、装束が将校服に変じていく。
「抵抗しないなら、痛い思いはしないで済むわ。
……私と、ここで楽しんでくれればいいの。それだけ。」
そう、ただそれだけ。相手が同性愛者でなくとも構わない。
自分の手管で落として篭絡すればいいだけのこと。
自信に満ちた足取りで、徐々に距離を詰めていく。
■ハーラ > 声をかけてきた冒険者風の女が、あっさり正体をバラす。
その頭には角が生え、その服装は魔族の軍団のものだ。
だが、それを見たハーラの表情に驚きは無い。
「やっぱり魔族か……」
澄ました、凛とした表情を女魔族の方に向ける。
そして、被っていたシュマーグに手を伸ばす。
「魔族なら…討伐しちゃった方がいいよね?」
ばさりと、シュマーグを脱ぎ捨てると同時に、
ハーラの体を覆っていた服が魔法で掻き消える。
そして現れたのは、艶めかしい踊り子の衣装。
その手には、三日月刀(シミター)を持って。
「抵抗しないなら、痛い思いさせずに逝かせてあげるわ?」
シミターを構え、変わらぬ表情でそう口にする。
■スルーシャ > 「抗うのね。心が凛としてる人間は好きよ? 折れた時の顔がたまらなくそそるのだもの」
影から、いくつもの闇の武器が浮かび上がる。
閉ざされた壁、逃げ場のない袋小路。
そこにあって大小さまざまな武器、攻撃を放てる己のアドバンテージは絶対であるという自負。
「少しだけ痛い思いをしても大丈夫よ、それもどんどん気持ち良くなるように―」
クンッ、と剣と、槍と、矢が切っ先を向けて
「躾けてあげるわッ!!」
時間差をかけて貴女目がけて撃ち放つ。
そこで最初から抵抗を封じるように両手足を狙えば良かったのかもしれない。
だが、嗜虐性が分かりやすいほどに強い魔族は貴女の着衣を引き裂くように狙いをずらしながら攻撃を開始して
■ハーラ > 「……」
女魔族の傍に幾つも浮かび上がる魔の武器の数々。
だが、ハーラは全く慌てない。
目を閉じ、精神を集中し、指を軽く鳴らした。
「……よーい、スタート」
その瞬間、どこからか笛の音が、弦の音が、太鼓の音が響き渡る。
彼女が踊るための、魔術による音色だ。
その音に合わせ、リズムをつけ体を揺らし、
そして彼女は躊躇いなくスルーシャの方に踏み出す。
彼女の闇の武器の攻撃を、華麗にすり抜けながら。
「……♪」
見惚れるような舞を踊りながら、闇の武器をかわし、シミターで叩き斬る。
そして、どんどんスルーシャの方へ距離を詰めていく。
「遅いわ、魔族」
そして剣が届く距離に到達すれば、目にも止まらぬ速さでシミターを振るう。
……彼女の将校服だけを切り裂くように。
「……思った通り、いい体付き♡」
そして、裸に剥いたスルーシャに絡みつくように誘惑の舞を踊る。
クールな顔に仄かに情欲を滲ませ、己の唇を舌で濡らす。
女魔族には一つ誤算があった。
この女冒険者の嗜虐性は彼女に負けぬほど強いのだ。
■スルーシャ > この国の平均的な戦力、突出した戦力は把握している。
その情報も魔族の国へ送るのが己の仕事。
誤算は、国外より訪れたばかりの突起戦力であったこと。
そして何より好みの風貌だったから逸ったこと。
「……っ?」
どこからともなく流れてくる音色。それは相手のリズムであり、己のリズムではない。
貴女からすれば意図してか知らずか、それは魔族にとって己のリズムが相手のリズムに知らず呑み込まれる結果となり。
(なんで狙いからずれる……!?)
元より魔族も諜報の、観察眼を用いて相手の呼吸を読み取り、間隙を狙って仕留める手管を用いる。
単純に、戦闘での相性が悪い相手だと気づいた時にはもう遅く。
「! ……へぇ。貴女も”そっち側”ってことでいいのかしら」
だが、将校服を引き裂かれて、相手が紡いだ言葉と仕草は好ましいもので。
「気に入った相手を、連れ込んで物にとか、こちらに来ても嗜んでる類?」
相手がこちらの肢体に目を奪われるのなら隠すそぶりも見せず、残った闇の武器を霧散させ、
貴女の着衣に指をかける。
お互いそうであるならば、別の戦い方があるだろうと。
■ハーラ > 「……そっち側?違うわ…」
服を指先で脱がされる分には特に避けることもなく、
少ない布地で隠されていた豊満な肢体が露になる。
だがハーラは、スルーシャの瞳を見据えながら言う。
「…私はアサシン。私に敵対した相手は皆死ぬことになる」
擦りつけられた褐色肌。そこに光る、戦闘で吹き出た汗。
それがスルーシャの肌に染み込んだ瞬間、
そこの感度が上がって行くのが分かるだろう。
「私の汗は媚薬になって、貴女の体の感度を上げ続ける……。
あまりの快楽で心臓が止まっちゃうほどに、ね?」
その瞳は狩られる哀れな獲物の瞳ではない。
逆に女を、魔族を狩る狩人の瞳だ。
「最初に言ったでしょ?気持ちよく逝かせてあげる……」
そして二人の、第二の戦いが始まるだろう…。
ご案内:「無名遺跡」からスルーシャさんが去りました。
■ハーラ > 【移動します】
ご案内:「無名遺跡」からハーラさんが去りました。