2022/10/04 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
E・T・D・M > 迷宮がいる
迷宮がある

E・T・D・M > 箱が在る、大量の箱が、一杯の箱が
大理石を磨いたようなぴかぴかの白い石造りの内装空間
その一面においては古今東西の情報より捻出した数多の『宝箱』が設置されていた
見るも質素な木製の箱に、錆び付いた赤銅色の箱、金銀宝飾を飾りまくった豪奢な箱までよりどりみどり
迷宮の一角においてふと見受けられる数多の宝の山よ
全ては等間隔において各所に設置をしてある

E・T・D・M > だが、当然において訪問者はこれらの据え膳に対して疑心を抱くだろう
しかして下手な鉄砲でも数撃てば当たるもの
これだけの箱を揃えていれば幾つかはダミーであっても
残りのものには当たりが混ざっている、と、考える、かも知れない
そのような想定であらんばかりの箱を並べているという次第なのだった
中には財宝の入っているような箱ばかりではなく
衣装を飾り付ける為の観音開きのクローゼット
死後に世話になる黒い棺桶、大凡において入れ物と呼べるものならば何でも集積して回った
一帯にずらりと揃い踏みになった箱の数々の織り成す一寸した展示会の如き
だがしかしてどれか一つでも開けてしまえばアウト
忽ちにおいてその中に潜んでいるものが飛び出して
ぐるぐると相手に巻き付き箱の中にへと引き込んでしまう、そのような寸法なのだ

ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。