2022/09/24 のログ
ご案内:「無名遺跡」にミメシスさんが現れました。
■ミメシス > ――無名遺跡、地下迷宮のひとつ。
外の空気と違い、一定の温度と湿度を保っているため非常に過ごし易い。
あまり強くない部類の魔物はその環境を好んで集まっている為、比較的初心者向けの難易度の低い迷宮である。
当然存在としては脆弱な魔物に分類されるミメシスもまたこの地下迷宮に棲みついていた。
弱い魔物であれば弱いなりに獲物を狩る術を持っている、でなければ魔物と分類されないだろう。
犠牲者の声を語り、姿を迷宮の壁や亀裂へ或いは天井と同化させ、獲物が近づいてくると壁や天井から飛び、獲物に組み付く。
金属はその表皮より滲み出る粘液で溶かし、身体の何処からでも生やす事ができる触手を使い獲物を捕らえる。
捕らると今度はその犠牲者の身体に特殊な体液を擦りつけ、若しくはその獲物の身体に牙を突きたてる事で体液を注ぎこみ、犠牲者に交尾を強いる。
液体となった金属はすすり、粘液でふやけた布は千切り、交尾に邪魔なものを剥ぎ取りながら犯す。
確か肉体的に脆弱かもしれないが、ミメシスらはこうして搦め手を使う事で獲物に捕らえ貪っているのだ。
あわれな犠牲者は散々交尾を強いられた挙句、最悪無数の魔物蠢く巣に連れ去られるだろう。
――今宵は新たな犠牲者が生まれるのだろうか。
それは天井の模様と同化したまま、甘い香りを迷宮の通路に漂わせ、じっとその時を待つ……。
ご案内:「無名遺跡」にハクさんが現れました。
■ハク > 「じゃ、体洗ってくるでござるよ」
複数人でパーティを組んでのダンジョンアタック。
この国に無数存在する遺跡の、宝物を探し出すための探索パーティはしばしばよく結成されるものだ。
今回ハクが組んだパーティもそういうものの1つであり、かつ冒険者の初心者の練習の付き合いでもあった。
力量の高いローグの男性と、魔術戦闘と近接戦闘を両方ともそこそここなせるハク。
残り3人は若い冒険者で組まれたそのパーティでこの遺跡で何かしら成果を探し出す、というものが若い冒険者のランクアップするための条件だった。
基本的にローグの男性とハクは何も無ければ手を出さず、3人が致命的なコトになりそうであれば手を貸すという程度の簡単な仕事だ。
そのダンジョンアタック中の、男性の性処理も仕事の1つとして請け負っていたハクは先日見つけていた泉で行為前に体を洗うため、キャンプを準備したあと一人泉に向かってきていた。
「ふー……さて、頑張るでござるかぁ」
首輪を取り外して体を覆う魔力皮膜をぱちんと消し、羽織と共に空間魔法の倉庫にしまう。
代わりに体をふく布を1枚取り出して、泉の水にひたしてから体をこすり始めた。
この後のコトを考えて少し興奮しているためか、体の淫魔の血から周囲にオーラを発してしまいつつ……
昨日、既に安全を確認していた泉になにか魔物がいることはないだろう、と少し油断した状態で泉に足を踏み入れていく。
■ミメシス > 遠くから冒険者たちの足音が聞えてくる、それを捉えたのは聴覚。
熱源の数から5人という規模と高い危険性、それを確認したのは視覚。
その中で唯一捕食に向いているのが一人、それを見つけ出したのは嗅覚。
――…その姿は肉塊であるが、五感が備わっている。
それは数多の犠牲者が捕食して得たモノであり、脆弱な魔物が冒険者の犠牲にならずに済んでいる理由のひとつ。
天井に張り付き、獲物を確認したが五人という人数に加えて、強そうな気配を放っているのが二人、その内一人が<美味そう>なのだが、繁殖に使うにはまだ若いように感じた。
ともなれば繁殖ではなく捕食すれば良いと、若く美味そうな肉が他の冒険者から離れるまでじっとしていた。
そして、偶然だろうかミメシスが望んだとおりに美味そうな肉が一人離れて冒険者たちが数を減らせば、当然その一人の後を遠巻きに天井を這いながら進み追いかけると、美味しそうな若い肉が数多の魔物が利用する水場に近づき、危険な何かを外し、無防備な肢体を曝けだして水を浴び始めた。
「………オイシソウ。ゴハン。」
ミメシスは今まで喰らった犠牲者たちの声、若しかしたら今宵狙いをつけた人物が知る声が混ざっているかもしれないが、老若男女混ぜて言葉を継ぎ接ぎにして作り上げた鳴き声で、確かにオイシソウと音を発する。
位置的には既に泉に足を踏み入れた小さな人影の上。
見上げれば見えるだろうが、泉と天井の間は決して低くなく、魔物は天井と皮膚の色を同化しているため視認はし難いかもしれない、けどもだ……ミメシスは透明な粘液を皮膚から溢れ滲ませているため、ぼたり、ぼたりと泉に落ちて音を立て、落ちた箇所から泉の水にぬめりを与えていく。
■ハク > 地下にある、行き止まりの部屋の泉だ。
泉と言っても部屋が地盤の影響か傾き、半分が地下水に水没している状態の部屋のことだ。
ハクの頭上に浮かべた魔法の光がなければ窓もなければ扉もないこの部屋の中は暗く視認性が悪いことだろう。
そんな部屋なので、入り口の天井を這って入ってきた魔物など、音やにおいでもなければ見つけるコトはできようはずもない。
「……ん?」
そう、においがあれば何かを感じ取るコトはできる。
くんくん、と鼻をつかい、なにやら甘い香りがする室内を見回し首をかしげる。
ちらりと天井にも視線を向けるが……そこまで注意深く視線を向けた訳ではなかったので、そこにいたモノに気づかず再び首をかしげた。
「うぅむ……?用意している飯のにおいでござろうか……?甘味など覚えてないにござるが……」
この泉の部屋から入口を挟んで反対側のキャンプ用に整えた部屋では、今ローグ男性が監督しながら若い冒険者3人が食事と寝床の準備をしている所だ。
もし魔物がそちらにも意識を向けていたら、ハクよりなお興奮して熱源が強くなった男性3人と、少しだけ熱を帯びた男性1人を感じ取るコトができたろう。
5人の中で最も強いと感じられるローグの男性は部屋の中だけでなく、通路の方にも気を向けている。
もし魔物がヘタに動けば、その男性が異変を察して踏み込んで来る可能性は高い。
「むむ?」
そして、再びハクがどこからか聞こえた言葉に頭の狐耳をふるりと揺らす。
だが、何も他に聞こえるコトははなく、少し違和感を覚えながら粘液が混ざりつつある泉の中に身を浸し、はふう、と吐息を漏らすのだった。
■ミメシス > 獲物を眼下に捉え、慎重な魔物は周辺に危険がないか横取りをする別種類の魔物がいないかを視覚と嗅覚と聴覚と出来る限りの器官を使って確認を始める……この慎重さが弱い魔物が生き延びる最大の武器とも言えよう。
半分ほど水没した部屋に唾液の如く滴らせる透き通る透明な粘液は徐々に腐った果実に似た甘ったるい匂いを強めていき、ミメシスの中にふつふつと繁殖への欲求と同じくらい肉を喰らいたいという食欲が沸きあがり始めている、だから文字通り涎の如く粘液を滴らせてしまうのだ。
部屋の入り口から離れた場所に熱源が三つ。
更に危険さを感じる熱源が一つそれを『視認』して、改めてそれらの位置を把握し確認した後に獲物を捕食しようと、メリメリメリと天井と腹部の肉を粘液と空気が混じり糸を引く音を立て剥離させていくのだが、当然こちらを警戒する匂いというべきか、空気というものを察知し、直ぐには行動に移れない……。
正面から戦えばただの肉塊には何も出来ない。
傷つけられ切り裂かれてばらばらにされるのが落ちである事はミメシス自身がよく理解をしている。
だからといって久々の生きた肉、それも雌の肉をあきらめる事も出来ず、捕食行動を躊躇い続けてしまう。
隙あれば、と思うが……隙などあるだろうか?
そう迷っている間にも粘液は滴り続け、少女が浸る水はとろりと薄い葛湯の如き粘度へと変わってしまうだろう。
熟練した冒険者の恐ろしさは魔物はよく理解している。
だから、こそ少女を捕食するのに躊躇いを持っている。
その一番意危険な存在がこの部屋に踏み込んできてしまえば捕食も何もなくなり、間違いなく根絶やしにされてしまうのだから。
■ハク > 水の中に入って、息を吐きながら少しだけ部屋の奥、足が地面にぎりぎり届く程度の深さになる所まで進む。
もっと前に、部屋の隅にまで行けばもう完全に頭まで水没……どころか、男性でも潜れるほどの深さになっているので、流石にそこまでは進まない。
「ん?あ、分かったにござる」
そんな所でなにやら少しぬめりけのある水に浸っていたところ、ローグの男性から『大人姿になっておいてくれ』という声が投げかけられた。
どうやら今夜のご褒美担当はプリーストの少年なのだ、というコトをそれで理解する。
前に奉仕をした時、大人姿でパイズリした時にこそよく反応していたのだから。
ならば、と少し気合を込めると――魔物の眼下で、ハクの体がある程度育ち胸が大きく腰がくびれた姿になった。
同時に魔力が少し薄れていく。
物理戦闘に特化した成長状態のために、この姿では魔法をうまく使うコトができないのだ。
だからだろう、ハクの頭上にあった光の魔法も先程までより光量を減らし不安定に揺らめいていた。
「んー……しかし、ん、私も発情してるのかな……?」
先程からなにやら体が強くうずいている。
誰もいないのであれば自慰行為を行いたい所ではあるが、この後『ご褒美』が待っているのだ。
ならまだ我慢、と肌を紅潮させつつ尾を振り、次に彼らに呼ばれるのを待って水面に身を浮かべ、待つコトにするのだった。
■ミメシス > 繁殖と捕食どちらもミメシスと冒険者の間で呼称されている魔物にとっては同じモノで、繁殖するために栄養をとるのは必然、だから繁殖に向かない獲物を前に食欲が勝るの当たり前である。
故に、魔物は栄養を取ろうと思考はより安全により確実に捕食を食事をするために安全性を確保し、慎重に行動をとらせるのだが、最中に美味しそうな肉だけであった存在が少しばかり肉付きが良くなり一層美味そうな肉へと変化を遂げるのを視認すると、途端に魔物の中で本能がざわめき喚きだす。
あれは喰うよりも、もっともっと大事な事に使えそうだと。
あれは喰うにはもったいない、あの胎は繁殖に使えそうだと。
眼下で光が揺れる。
魔法の光が不安定に揺らめき、誘うようにも見える。
それが引き金か或いは別の引き金があったかミメシスの中の本能が理性を覆い尽くした瞬間にメリメリメリと更に天井を胴体を剥離させ、その肉と石の天井の合間に無数の粘液の橋を残しながら天井より少女の頭上へと落ちる。
背中から圧すか正面から圧す事になるか、それすら確認せずに本能が盛り昂ぶる魔物は少女に襲い掛かるのだった。
ご案内:「無名遺跡」からミメシスさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からハクさんが去りました。