2022/08/29 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
■E・T・D・M > 迷宮が在る、迷宮が居る
■E・T・D・M > 仮の話としよう
もしも君が冒険者であったとする
仮の話としよう
もしも君が飯の種として何処かの遺跡に潜ったとする
これもやはり仮の話としよう
そこに如何にも何処かの貴族のお嬢様で御座い
みたいな風貌の麗しき女性がついでに煌びやかな装飾品など身に纏い
どうかお助け下さい!と君に縋り付いたとする
君が山賊や盗賊張りの悪党ならば娘さんを殴り飛ばして金目のものを奪って終わりかも知れない
しかし、もしも君が善性の人物であり、迷える子羊達を助けるある程度の倫理の感情を所持しているならば
直ぐにその娘を助けるのは少し考えた方がいいかも知れない
■E・T・D・M > 「………」
何故ならばその裏には迷宮の影が潜んでいるかも知れないからだ
此処は一見すれば石造りのダンジョンの底であり
立方体の一室内に灯っている蝋燭の明かりに照らされている
そしてやはり見た限りではがらんどうの部屋の平らな床面には
累々と人間種族の男女がばったりと倒れてしまっている
それも身に着けた多くの金銭物をこれみよがしに晒した状態で
既に洗脳を仕掛けた子羊は此処から巣立っている
この迷宮に挑戦した冒険者たちを返り討ちにし
その内の育ちの良さそうな娘に狙いをつけて着飾らせたのだ
そして助けを求めに外にへと送り出したという次第となる
今頃はきっと何処かで迷宮探索に勤しむ冒険者を捕まえ、呼びかけているところだろう
もしもその人物が仏心を、あるいは打算でもいい
兎に角此処まで来てしまったならば、後は罠に仕掛けるだけという準備ができている訳なのだ