2022/06/22 のログ
ご案内:「無名遺跡」にサシャさんが現れました。
サシャ > 無名遺跡のとある一画。
太古の遺品か、あるいはかつて訪れた冒険者が取り付けたものか、
壁の魔導灯のみが照らす光の差さない地下深くを歩く人影が一人。
それは、一見すればその場に似つかわしくない年若い少女のよう。
しかし、その手足は明らかに人間のものではなく、鳥めいていた。

「あ~あ、何だってこんな場所に住みますのよ…」

その魔族、ハーピーのサシャはそう愚痴りながら迷路のような道を歩く。
この遺跡を拠点としている魔族の集団にコンタクトをとるため魔族の国から派遣されてきたのだ。
しかし、ここしばらく歩き続けているものの、あまり順調に出会えてはいなかった。

「うー、天井も低いから飛べませんし…人選間違えているのではなくて?」

魔族である彼女には、大抵の魔物や罠は襲い掛かることはない。
しかしながら、時折分別のないものもおり、警戒は必要だ。
また、人間の冒険者等とも出くわす可能性はある。

「早く外に出たいですわ…」

肩を落としながらサシャは、埃っぽい遺跡の道を歩き続けていた。