2022/06/11 のログ
ご案内:「無名遺跡」にE・T・D・Mさんが現れました。
■E・T・D・M > 迷宮が在る
■E・T・D・M > その魔力によって迷宮内部の内装は変幻自在
本来は穴倉の一部に過ぎない場所をリフォーム&リフォーム
一歩踏み込んだ侵入者はきっと驚くに違いない
何故ならば一面見渡す限りのエリアには
何時の間にか無数の家々が建築されて犇いているのだから
大半に用いられている建材は、地下洞窟の岩石をそのまま切り出したもの
ブロック状に細かく整形したものを積み上げて、その隙間をモルタルで埋め立てる
風雨を凌ぐ三角形の屋根は焼き締めた煉瓦製だ、窓辺には金枠と窓ガラス
暖炉やオーブン、パン焼き窯の煙を逃す為の煙突までついている
但しこれら全てはミニチュアサイズ
悉くが1/100?1/1000?兎も角は現実と比較するならば圧倒的なスケールダウン
子供が人形遊びをするような大きさに縮められてしまっていた
■E・T・D・M > 広大な農園地帯に流れる清水の河川、耕された田畑には実りを結んだ野菜や果物
人とモノの流通する商店周囲のインフラは整っており、縦横無尽に廻る路上を石畳で舗装してある
そしてそれらの路の交わる中央地点には、見るも立派な石の王城まで聳え立っているのが窺えるだろう
それらを照らし出しているのは、青空の代わりに天井に植え付けられた人工太陽の輝石の放つ照明だ
昼間と見まごうばかりの照度に満たされた小さな世界の只中を
これまた小さな動物や人形のような人影が忙しなく行き来している
あたかも小人達の作り出した小人の王国、その営みの景観
■E・T・D・M > だが、無論においてこれらは迷宮による産物だ
その全ては迷宮の魔力の支配下におかれている
良く出来たジオラマに過ぎない
此処にもしも立ち入る者あらば
巨人と小人という構図となるであろう
まるで特撮物のように
ご案内:「無名遺跡」にエスピーさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からE・T・D・Mさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からエスピーさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にキールさんが現れました。
■キール > 無名遺跡の深部。
狭い洞窟の中でハルバードを器用に扱い遅い車モノを捌く男。
鎧や体は返り血で染まり、腕を振るうたびに汗や返り血が洞窟の壁に設置された明りによって映し出される。
一緒に潜った冒険者がうかつにも発動させた転移罠により深部に引き込まれ分断された男。
今いる最後の一体を叩き潰しようやく一息。
男が進んできた道は魔獣たちの血や腸によって、壮絶な光景と澱んだ空気と饐えた匂いに包まれている。
口の中に溜まった唾を地面に吐き出してから、自身の獲物についた血肉を掃い飛ばし、肩に担ぐ様に上へと向かう階段を探し遺跡を歩き始める。
「ちっ、あの糞野郎が。 次にあったら俺がぶっ殺してやる。」
調子に乗って転移罠を発動させた優男のシーフのにやけヅラを思い出し、舌打ちをしながら、腰の後ろに付けた皮袋の水筒を手に取り、飲み口を開け一口。
どこぞの遺跡で入手した魔法の皮袋。
中に溜めた水は腐らず大量に保存できるお陰で、口を漱いだり軽く体を流したりすることもでき大満足の一品。
とりあえず小さく含み水で口を漱ぎ、ペッと遺跡の中の洞窟の床に吐き出してから、火照った体を冷まそうと頭から冷水を浴び、軽く血や汗を洗い流してから再び進んでいく。
あの役に立たないにやけ顔のシーフ以外にあったらとりあえず一緒に上に向かうのもいいだろう。
それとも、また別の何かと出会うか。
ピンチであれば逆境に萎え、折れるよりもむしろ滾る。
そんな男を見れば、一瞬魔族やら魔獣と間違えられても仕方はない。