2022/06/02 のログ
ご案内:「無名遺跡」にリデルさんが現れました。
■リデル > 「くそ……どこまで落ちた…」
王国内の摩訶不思議の一つである無名遺跡にて、新たな入り口が発見されたことで斥候偵察の依頼が舞い込んできたのが数日前。
何が出るかわからないともあって、腕のたつ冒険者に加えて自分のような新人冒険者が何人かついていってのいざ現地調査。
遺跡内部に入ってちょろっと調べるだけの簡単な仕事だったはずだが、不幸にも足元が崩れたかそれとも罠だったか、身軽な身でありながら転落してしまった。
幸いにも大したケガはしていないし、それほど深く落ちたわけではない。
だが明かりはなんとか消えなかった松明一つに、真上の穴から差し込む薄明りのみ。
仲間の声は聞こえず届かず、彼らは自分が消えたことに気づいているのかどうかすら不明だ。
「最悪上るか…」
それでも落ち着いているのは壁伝いに穴をよじ登ればなんとか脱出はできそうである故だ。
早々に上がりたくもあるが、もしかしたら良いアイテムでもあるかもしれないという探求心もまた抑えきれず、周囲を軽く探索してもいた。