2021/12/23 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアーセルさんが現れました。
アーセル > 潜っている仲間から、隠し通路発見したぞー!と連絡が入ったのは数時間ほど前のこと。
日々拡張されるトンデモ遺跡だから、そんなに目新しい発見やお宝はないかもしれないけれど、
丁度空いていたからって理由で駆り出された。無念。

「横暴だー! おやすみよこせー! ぎゃんッ!?」

ぎゃんぎゃんと喚いていたら、横にいた仲間に拳骨を落とされた。
『ウルセーぞ馬鹿ピンク!』と酷い暴言付きである。
勿論、悪いのは自分なので何の文句も言えないのだけど、

「誰が馬鹿ピンクだーッ!?」

馬鹿ピンクは聞き捨てならない。
さっきよりもちゃんと声を落として叫んだ。
瞬間、 ガッコン と、嫌な音が足元から。

「―――……やっちゃった」

てへ。って笑顔で言った瞬間、力の抜ける感覚――否、体が落ちる感覚。
傾斜が付いているのか、尻餅を付いてそのまま、
滑る、滑る、滑る―――やがて、ぺいっと穴から放り出されて再び床に尻餅を付いた。

アーセル > 「おしりわれちゃう…」

この短時間で二度も打ったお尻がとても痛い。
臀部を労わる様に撫で擦りつつ、周囲を見渡す。
幸運な事に、ボロボロではあるけれど扉が一つ――と、謎の穴。

「ふむ?」

立ち上がって扉へと向かい、ドアノブを回してみるものの、
鍵が掛かっているのか回り切らず途中で止まってしまう。
と、なれば、これ見よがしに怪しい、人間一人が通れそうな幅がある穴。
近付いて覗き込めば、奥には手乗りサイズの木箱が。

「うううん……」

いくら何でも、流石に怪しいと分かるそれ。

アーセル > 空洞の向こうは小さな部屋、なのだろうか。
頭を突っ込んだら分かりそうだけれど、いきなり閉じて
圧し潰されたらどうしよう、って思っちゃって躊躇してしまう。
上着の内側に入れている隠しナイフを引き抜き、今いる部屋と空洞の間にぽい、と投げた。

「……大丈夫そう、かな…?」

いきなり圧し潰されたりはしなさそう。
意を決して腕を突っ込み、木箱へと手を伸ばし。

アーセル > 「やったー!」

ギリギリ木箱に手が届いた。
確りと掴んで引き寄せて、手元で開ければそこには鍵が。
いそいそと中身を取り出して、扉の鍵穴へと差し込み――がちゃり。
如何やらこの部屋の扉の鍵で間違いなかったらしい。
次は仲間との合流を目指さねば。
意気込みながら部屋を出て行くのであった。

ご案内:「無名遺跡」からアーセルさんが去りました。