2021/11/16 のログ
ご案内:「無名遺跡」に肉檻さんが現れました。
■肉檻 > 迷宮の如く入り組んだ遺跡の中でも比較的浅い階層。
仕掛けられた罠や跋扈する魔物による危険度が低い反面、
目に付く品々は先に訪れた冒険者や盗掘家の手によって粗方持ち去れれており。
その一角にある石室もまた例外では無く、開け放たれ空になった宝箱が幾つか転がっているばかりで、
新たに足を踏み入れた者の目に付くような品は到底望めないだろう。
ただひとつ、不自然に鎮座する其れを除いては。
部屋の中心部に設けられた台座の上、石室の壁に灯された篝火の揺らめく明かりを受けながら、
どこか妖しげな煌めきを放っていたのは成人男性の拳程度の大きさをした水晶玉。
何時から其処に在ったとも知れず、しかし誰の手によって持ち去られるでも無く、
其れは台座の上でただ物言わず、新たな来訪者を待ち受けるかの如く鎮座し続けていた。
■肉檻 > しかしながら、新たな来訪者が現れる事はその後も無く。
揺らめく篝火の爆ぜる音だけが響く石室の中で、其れは尚物言わずに鎮座を続けていた――
ご案内:「無名遺跡」から肉檻さんが去りました。