2021/09/05 のログ
ご案内:「無名遺跡」にコルボさんが現れました。
コルボ > 九頭龍山脈の方面へ”知り合い”へ荷物を運ぼうかと思ったが、
ふと思い立って取りやめ、遺跡への探索に赴いた。

視野の広いもの、多くを同時に見定められるものは無数にある経路から
最適な経路、正しい経路を絞り込み、選び取る。

……遺跡の話ではなく、おそらくは九頭龍山脈に潜む”何か”に対して。

(やっべえ盗賊団とか、何かに統率された化け物でもいるんだろうなあ)

正体を知ろうと思わない。ただ被害が定期的に出ている。
偶発、必然問わず定期的にだ。

特に、襲撃だけでなくその後の”処分”の手際まで酷く洗練された奴等がいる。

……王都での盗品等の流通を把握してるうちに気づいたことだ。

「まだ魔物相手にやってたほうが安心するわ」

そんな悪態をついて

コルボ > 遺跡の罠を慎重に調べ、丁寧に解除、もしくは起動させずに回避する。
罠の場所は記録しておく。自分が利用する為だ。

「……っと。はっけーん」

丁寧に、音もたてず、慎重に石畳を取り外して隠された機構を発見する。
それを見た瞬間、コルボは明確な二つの理由から即座に種類を看破する。

その罠は女に発情を促すそれ。
そこに申し訳程度の目印をつけて、自分は回避し、奥へさらに進み、
小部屋と宝箱を発見する。

……本当の目的は、無防備に発情の罠を発動させて足を踏み入れた女性を
介抱する名目で犯すこと。

コルボ > 「……つか、これどうしようか」

 目的の為の準備は整った。だが、目の前の宝箱は想定外だ。
 というか露骨すぎないかこれ。

「えー、仕事してる方がそれっぽいか……?
 触りたくねえ……。」

 確かに遺跡の秘宝財宝の類は魅力的だ。
 だが罠が問題。今と古代の住人双方の騙し合いのようなもの。


 いっそ誰かけしかけて開けたところをかすめ取りたいものである。

コルボ > 自分は英雄、物語の主役ではないと自覚している。誰よりもだ。
だから宝箱、などというものは喜び勇んで飛びつくものじゃない。

ましてやここは無銘遺跡。誰にも名前がつけられなかった遺跡。

人は最低知ったつもりになれば、適当に定義して名前を付ける。
つまりここは明確な定義が出来ないほど『手に負えない』遺跡。

だから宝箱は誰かに開けさせるのが正しい。

冒険のメリットしか考えなかった探索者が引っ掛かって死んでくれれば
彼等の所持品もお宝に上乗せされる。


「よし、隠れるか」

幸い小部屋には大きめのがれきも多くある。
そこに身を潜ませて、罠にせよ宝箱にせよ、獲物が釣れるのを待とう。

コルボ > 瓦礫の影に潜みながら、荷物を整理する。
有事の時にいつでも取り出しやすいように。

何度確認してもやりすぎることはない。

それと、ここまでの探索結果の記録を再度読み返して確認していく。
目を通すことで抜け、補則を書き加えて情報を整理する。

それから食事もして、一心地ついて。


「今日はこっちはハズレか……?」

そろそろ、引き上げ時だろうかと考えつつ。

コルボ > 「……誰もこねえし、やるか」

 誰も来ないなら。情報は洩れない。
 鏡と開錠道具を取り出し、開錠を試みる。
 慎重に鍵穴の感触を確かめ、開錠一歩手前のところで別の工具を挟み込むことで固定する。

 固定工具に縄をくくりつけ、宝箱の周りにいくつかの薬品と石を置き、
 それから離れて、縄を引く。

 鍵が開くと同時に宝箱の隙間からガスが噴き出し、粉末のいくつかが変色する。
 今回は、石に反応はない。

「なるほどなるほど……。」

 粉末の反応の結果を遠目に観察し、記録を取り終えて、ガスが霧散すると
 周りに配置していた粉末や石といった痕跡を綺麗に片付ける。

 罠の性状を把握し、記録した上で、宝箱の中身を見れば

「んだよこんだけかよ」

 しばらくは遊んで暮らせそうな宝石の入った袋を見て悪態をつきつつ、
 荷物をまとめて遺跡から離脱していく。

ご案内:「無名遺跡」からコルボさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」に肉檻さんが現れました。
肉檻 > 名も無き遺跡の奥深く、入り組んだ迷宮の最中。
一見何の変哲もない岩壁の中に紛れるように作られた、隠し通路の向こう側にその場所はあった。

煌びやかな装飾の施された宝箱、壁に掛けられた宝剣類に装飾品、山のように積まれた金貨――

その昔にこの迷宮を創り上げたと言われる魔族が遺したものか、
或いは付近を根城にしている盗賊団が略奪品の隠し場所として用いているものか。

その真相は定かでは無かったが、その場所は正しく宝物庫と呼ぶに相応しい部屋だった。

そうして、それらの財宝に紛れるかのように。
金貨の山の中に散りばめられた宝石類に混じって、拳大程の透き通った水晶玉がひとつ、物言わずに転がっていた。

肉檻 > ―――結局。その日も次の日も、迷宮の隠し通路を暴いた者は現れず、
無数に散らばった財宝類は、己を見つけ出す存在をただ静かに待ち続けるのだった。

ご案内:「無名遺跡」から肉檻さんが去りました。