2021/06/01 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシェライラさんが現れました。
シェライラ > 「~~♪ ん。中々良さそうじゃない」

森を散歩するのもいいけれど、たまにはちょっとドキドキもしてみたい
だから、無名遺跡なんて呼ばれている辛気臭い場所へ来てみた

ここには罠も魔物もたくさんあるらしく、それなりに危険だと言われた
けど、好奇心の前にはそんな忠告は無駄で無意味
宝ものとか、珍しい魔法書などもあると聞いて、すぐに飛び出した

とは言ったもののやはり宝物や魔術書なんてものは遺跡の中でも貴重品
なかなか見つからないから、適当に現れた雑魚をあしらいつつ散歩気分

時々、そいつらが持っていたものを見ては訳知り顔で呟いて、興味が無くなれば捨てる

「さーてと、どこまでいこうかな」

お気に入りのローブをゆらゆらさせながら、奥へ奥へと
帰り道は…大丈夫でしょ、多分
私の魔力があれば、遺跡の壁を抜くくらい余裕だしね

ご案内:「無名遺跡」にエズラさんが現れました。
エズラ > 戦仕事にありつけない時は、娼館の用心棒から遺跡探索まで手広く請け負うのが生業。
今日もまた探索仕事に就いていたが、運悪く仲間とはぐれて単独行。
慎重に罠をやり過ごしつつ戦闘は最小限に――そんなことを何時間も繰り返していれば、流石に神経が参ってくる。

「ああ~……ったく、どうやら今日は帰れそうにねぇなこりゃ――」

思わず文句が口をつく。
しかし、行く手から何やら魔物とは異なる気配――はぐれた仲間か?

「……と思ったが、どうやら違うみてぇだな――」

現れた相手を確認して、安堵半分、落胆半分――
危害を加えるつもりはないことを両手を空のまま軽く掲げることで示しつつ、問う。

「なにもんだ、お嬢ちゃん――」

シェライラ > 上機嫌でてくてくと遺跡を歩いていると、前から気配が
また雑魚魔物かと思ったけど、姿を見ればくたびれた様子の筋肉質な男
なんだ、魔物だったらまた戦利品が得られたかもしれないのに

私は、突っかかられたり挑発されたり、仕方のない時以外は戦わない主義だから先制攻撃はしないでおく
疲れてる相手を倒しても別に楽しくないし
しかし、不躾な質問にはちょっとむっとする

「いきなりなにもんだ、とは失礼ね。見てわからない?それに、人に名を聞くときはまず自分からでしょ?
見たところ盗賊とかじゃないみたいだけど、それはそれとして礼儀は尽くして欲しいわね」

長耳をぴこぴこさせて眉を寄せる

何と言ったって私はエルフ
それも結構長生きな方
こんな遺跡でも大魔法をほとんど詠唱なく使えるんだから
とりあえず、むん、と腰に手を当てて、相手を見返す

人間にしてはでかいけどまあ、私の敵じゃないわね

エズラ > 「おお、こりゃまったく、何から何までおっしゃると~り……オレはエズラってケチなゴロツキさ。ま、こっちもご覧の通り、ってなもんよ」

せわしなく動く耳を見れば、相手が人間ではないと知れた。
やたらと態度がでかいことに対して、男の方は別段気を悪くした様子もない。

「単独でこの遺跡に潜ってんのか?見たとこ仲間はいねぇようだが」

自分と同じく仲間とはぐれた可能性もあるが、この深度まで来て傷ひとつなさそうなところを見るに、実力はあるのだろう――しかし、それとは別に、なにやら態度の端々から、尊大な自信に対する一種の無防備さが見て取れた――

シェライラ > よしよし、分は弁えてるようね
ここで突っかかってきたら吹っ飛ばしていたところよ

「…エズラ?、名乗られたからには名乗らないとね。私はシェライラ。ゴロツキなのに襲ってこないのねえ…
何、お前も探索してるの?…ここを歩くだけでそんなになるなんて人間は大変ね」

上から下まで姿を見る
何かあったのか、妙に疲れが見える
襲ってこないのもそう言った理由からかな?と思いつつ

「ん?ええ。仲間なんていないわ。そもそも冒険者に登録なんてしてないし
私は自由に探索したいのよ。クエスト?とか依頼とかで行き先を縛られるのはごめんだわ」

森で自由に生きてきたからどうにもああいう…指示されて動くのは性に合わないのよね

「で、お前はもう帰るの?この道は適当に魔物とか倒してきたから安全だと思うけど」

疲れている哀れな相手に、道を示してあげるのも年長者の務め
人間はただでさえ寿命も短いし、気遣いぐらいはしてあげよう

エズラ > 「驚いたな、ギルドに登録もなしに、こんなへんぴな場所まで来てんのかよ……散歩して楽しい場所でもねぇだろ?」

どうやら実力者である、という読みは間違いではなさそう。
そして嬉しいことに、彼女の言に嘘がなければ、魔物の骸を辿っていけば、外に出ることは容易そうだ。
しかし――ふと、男の目線が彼女の上半身のすぐ隣の壁に吸い寄せられる。

「……いやぁ、しかし実際のとこ、ここまで潜ってそんだけ元気なら、安心してもよさそうだが――こういう場所にゃ、気を付けねぇとならねぇことが、魔物退治以外にもあるってこと、知ってっか?」

そう言うや、自分の足元――素人目にはまず判別の難しい、石畳の一枚を勢い良く踏んづける。
それと同時――壁面が一分裏返り、濃厚な緑色の霧が噴いた。
それは、遺跡にはよくある罠の一つ、痺れ粉混じりの霧。
命を奪うほど強力なものではないが、もしも魔物との戦闘中ならばその限りではない――というもので。
まして、目の前に遺跡潜りに疲れて女に飢えた好色な男がいない限りは――

シェライラ > 「私が楽しいことは私が決めるのよ?お前が気にすることでもないわ」

自由とはそういうこと
どう見られようと、私は私がしたいことをするだけだし

「まあ、最悪壁ぶち抜けばいいしね
…?、なによそれ。別に、魔物もごろつきも変わらな……っ」

私にとっては余程じゃない限り、魔物も人もあまり変わりない
歯向かってきたら無詠唱でバン、で大体終わるし
そう言おうと思って、口を開けて返答している時だった

エズラとかいう男がいきなり足を床にたたきつけた
いきなり威嚇?と思ったけれど…ぼふ、と何かが私の前に出てくる
思わず、それを吸い込んでしまって――

「けほっ、けほっ!!、なに、これ…お前、何すんのよ!、っ、力が…」

咄嗟に口を噤んだものの、そのよくわからないものを吸い込んでしまって
いつの間にか、私は床に膝を付いていた
大きい相手が更に大きく見え…何かされたのだとわかれば

魔力を練ろうとするが、いつもは一瞬で練れるはずの魔力がどうにも鈍い
10秒ほどかかってようやく、掌くらいの石礫が出来て発射できるけれど…どうにも、狙いも定まらない
どうしても、反撃はうまくできず…これから何があるのか、私にはわからず

エズラ > 「……っとまぁ、魔物よりも厄介だったりすんのがこぉいう罠なわけだ――いや、実際ここまで無傷だったのが信じられねぇぞ――シェライラ、だったな?」

ひょっとして解毒薬でも取り出すのかと思われたが――
かっかっか、と彼女を助けるそぶりもなく、己の担いだ荷物や何やらを解き始める。

「そんでまぁ、戦闘中だったらなんとしてもこういう状況に陥りたくはねぇんだが、幸い今はそういうわけでもねぇ」

どっかり、彼女の真正面に腰を下ろすと、その顎をくい、と指先で上げてまじまじとその顔を眺め――ムッフッフ、と助平心を隠そうともしない笑み。

「……とくらぁ、あとは目の前の、さんざんぱら遺跡ン中ぁ歩き回って、すっかり疲れ切ったゴロツキが何を考えてるか――ひとつ当ててみるか、ン?」

ご案内:「無名遺跡」からエズラさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からシェライラさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にガーネイさんが現れました。
ガーネイ > 「────はぁッ!」

舞うような動きで振るわれた刃は、虚空に優美な軌跡を描き、飛び掛かって来たモンスターを斬り捨てた。
刃に付着した体液を拭う暇も無く、別のモンスターの気配が闇の向こうから迫る。

「全く、休む暇もありませんわね!」

女は身を翻し、疾風の如く駆けだした。
生活の糧を得るための冒険に訪れたのだが、どうやら危険なフロアに迷い込んでしまったらしい。
これだけ魔のものたちの気配が濃いと、魔のもの以外の気配があれば確実に気付くが、そういう気配は広域に渡って感じ取れない。
このフロアに居るのは、自分にとって有害な存在だけだ。
何とか後方からしつこく追いかけて来ていたモンスターを撒くと、身の丈以上の高さまで積み上がった瓦礫を飛び超え、
その向こうにひらり、降り立つと瓦礫に背中を預けて、呼吸を整える……。