2021/05/05 のログ
■タマモ > とりあえず、魔法陣は放置で良い。
設置した別の魔法陣、それを踏めば、勝手にここに転送されるのだから。
問題は、来たとして、どう対応しようか?と言う事だ。
最終的に、嬲る事には変わらない。
だが、そこに至るまで、どうするか。
その流れも、愉しむ上では大事な事。
軽く首を傾げ、考える。
今日の気分的に…と、考えれば…
ぽむっ、手を打つ少女。
「よし、今日は戦闘風味にしてみようか。
最近は、面白い対戦相手、と言うのも居らんかったしのぅ。
弱過ぎたら…ふむ、弱かったら…
代わりに、場所を変えて晒し者でも良かろうか」
うんうんと、自分の意見に頷いた。
とりあえず、誰も来ない、と言う意見は除いたらしい。
何にしても、誘われた相手に、碌な事は起こらない、と言う事だけは分かるだろう。
ゆらり、と指を立て、揺れるような動き。
指先が僅かに輝き、宙に何かを描き出す。
それを終えれば、すっ、と手を振り下ろした。
周囲がゆっくりと、霧掛かり始める。
それは、徐々に濃度を増し…次第に、視界は妨げられる。
今、この場所に転送をされたならば。
何も見えない空間に、飛ばされる事となるだろう。
■タマモ > 「むむむ…」
霧に包まれた空間、その中で腕を組みながら少女は唸る。
視界自体は、己も霧で妨げられて見えない。
しかし、少女は聴覚や他の感覚で、誰かが来たかある程度分かるのだ。
が、今だ、何らそうしたものは感じられず。
この状況、もしや、三択目だったか…と、そう思わずにいられない。
まぁ、冒険者ギルドに預けた金は、後で取りに行けば良いのだが。
こうも手を掛けて、何も無いのは虚しいものだ。
…もしかしたら、この遺跡の事がばれていて、との可能性もあるが。
その場合、また別の要因で来る可能性がある。
少女にとって、数で来られようと、相手をする気満々であった訳で。
「仕方無い、もう少しだけ待って、来なければ…
と、そんな感じに、しておくかのぅ」
はふん、軽く溜息。
再び寛ぐように、適当に、側の壁に背を預け凭れておくのであった。
■タマモ > 軽く背を起こし、凭れていた身を立たせ。
ぐり、ぐり、と体を左右に曲げ解す。
再度伸びをしてから、壁から離れれば。
「あー…うむ、せっかくだから、このままにしておくか」
薄い輝きを残したままの魔法陣、その前に立ち、それを見下ろしながら呟く。
放置しておいても、数日で消えるだろう。
その間に、誰かが踏んでしまったら…
まぁ、どこからでも、この最深部に出てしまうだけだ。
後は戻るだけ、問題はない、と。
そうして、少女は、その場から消えて行く訳だが。
…実は、その戻る途中でも、仕掛けを踏めば、また最深部に戻ってしまう。
下手に嵌まってしまうと、その数日間、ここから出られるかさえ、分からないのだ。
もっとも、魔物は居ない、罠も無い、危険自体はない。
そうした害は無いが、間が悪いと、食料が持たないと言う可能性も。
その辺りは、あれだ…その時に、引っ掛かってしまった相手次第、と言うやつである。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。