2021/04/30 のログ
アルシェ > 部屋の薄暗さも相俟って、蹲るその人影の周囲にどんよりした何かが見える――気がする。
しかも呪詛のような、怨念めいた何かがブツブツと唱えられているように聞こえ。
どう楽観的に見ても、ヤバい光景にしか見えない。
近づく意味などまるでない。まさに百害あって一利なし。
そんな状況だったんのだけれど。

「あ、あれはもしかして……!?」

その蹲る人影に向けられた少女の目が大きく見開かれる。
その途端、その鉄格子の方へと駆け出した。

蹲った女らしい髪がぴょこんと揺れた気もしたけれど、そんなことはお構いなし。
真っ直ぐにその鉄格子の手前にまでやってくると、90度旋回し。

「宝箱発見! なにがでるかな、なにがでるかなっ♪」

鉄格子の罠と連動して、床から宝箱がせり上がる仕組みになっていたらしい。
そんなことは露とも知らずに、うっきうきの様子で鍵穴を覗き込み。

ティアフェル > 「そしてわたしは、干乾び―……んっ?」

 ぶつぶつと独語を続けていたが――、関わっちゃやばいと察した少女が近づいてくることもなくそのまま薄暗いオーラを駄々洩れするさなか。
 足音が響いて近づいてきて。思わずぴくりと肩を揺らし顔を上げると――、

「っは……?」

 罠と対になった宝箱に向かって突進していく少女の浮かれた背中が見えた。
 もちろん、そんなもの即座に開けようとするだろう。けれど、わたしは知っていた。以前もその罠にはかかったことがあるからだ――

「ちょ、待っ…!! それ、多分ミミックかもー!!」

 罠を作動させて宝箱が出現。それは高確率でご褒美として認識され、浮足立った冒険者を二重に罠にかけるための質の悪ぅいそれだった。
 しかも3つに一つくらいは本物を混入させるのだから、冒険者ホイホイみたいにみんな掛かる。

 近づく少女を狙うのは、果たして。

ティアフェル >  女が閉じ込められた小部屋の前に鎮座した宝箱。
 喜び勇んで少女冒険者の近づいたそれは果たして本物の宝箱か、それを偽装した魔物なのか。

【ダイス判定:双方同数字で宝箱・異数字でミミック】
[1d3→2=2]
アルシェ > ついさっきまで怨念を垂れ流して女からの叫び声
気が触れたかと思う一方で、その声には聴き覚えもあるもので。

「……へ? ミミック??」

鍵穴に針を挿したところで、きょとんと顔を上げる。
確か宝箱に擬態した、それはもうなんというか冒険者泣かせのモンスターのはず。
カチッと古びた外見に似つかわしくない軽やかな音が響くと同時
跳ね仕掛けのように、その宝箱の蓋が開いていく。
[1d3→3=3]
ティアフェル >  警告も間に合わず、勢いよく飛び出てくるように開き彼女を襲ったのはやはり宝箱に見せかけた魔物であった。

「云わんこっちゃなーい! 危ない避けて!!」

 金属枠で補強されたただの木箱に見えるのに、蓋を開けた瞬間バネのように飛びかかり、鰐のような獰猛な牙をギラつかせて彼女の小さな肩に食らいつかんと急襲する。

 頭を抱え、悲鳴のように叫びながら、宝箱に近づいて行ったのがいつかの空腹少女であることに気づいてさらに瞠目し、出られない鉄格子に取りすがるようにして。

 そこから動けないのがもどかしく、格子をがしがしと上下させ。

アルシェ > 「うそっ!?
 ちょ、まっ……きゃぁぁっっ!」

勢い良く開いた蓋
その内側には、鋸のような乱杭歯
それが開いた勢いをバネに宙に舞い踊る如く襲い掛かってくる。

ご褒美が突如として牙を剝いてくる。
避けてと言われても、あまりに至近距離。
剣を抜こうとも、それを振りかぶるよりも先に、頭からぱっくりと美味しく頂かれてしまう。
そう、ごく普通の冒険者ならば。

「このっ! お宝、出しなさいよっ!」

鋭い牙を剥き出しにして躍りかかってくると言っても、所詮は箱。
宙返りの要領で大きく脚を蹴りあげる。
硬い木の板がミシリと音を立てると鉄格子の方へと吹っ飛ばされる。

ティアフェル > 「宝箱見つけてすぐ開けちゃ駄目ぇー!!」

 うっかり罠にかかってる自分が云うのもなんですが。
 ミミックでなくとも宝箱と何らかの罠はワンセットである。
 けれどもう後の祭り。こうなってしまったからにはヤるしかない訳で。

「おー」

 襲い来るトラップモンスターを蹴り飛ばす威勢に、格子の向こうから目を見開いて感嘆符を零した。
 けど、こっちに蹴飛ばしてきたのは、多分わざとじゃないかと思えた。

「っぎゃー! 腹癒せやめてくれない?! あんたって子はあぁぁー!!」

 がっしゃーん、と派手な音を立てて鉄格子に向かってふっ飛ばされてきた木箱から飛びずさり。まさかこっちに向かって来られるとは予期するのが遅れて、

「っつ、たた……もー……勘弁してよー……」

 鉄格子を握っていた指にミミックの側面が直撃して顔をしかめ、真っ赤になったそこに、ふーっふーと息を吹きかけ。ヒールするかどうかやや悩み。

アルシェ > 「え? あ、ごめんなさい……って、ティアフェルお姉さま!?
 なんで、こんなところで捕まってるんですか? ………無銭飲食?」

思いっきり蹴り飛ばした憎き宝箱もどきがぶつかった先に、見知った顔を(ようやく)見つけて驚く。
とりあえず思いつく罪状を挙げてみたものの、そんなことをせずとも料理上手の姉御ならば自炊できてしまうだろう。
だったら何でと思うけれど。

「あー、もう、無駄に頑丈なんだから!」

ただの木箱なら先程の一撃で粉砕できていただろう。
けれども要所に鉄で補強されたミミックは、少し凹んだだけ。
ガチガチと歯を鳴らして、こちらを威嚇してくる。

「お姉さま、コレどうすればいいですか?」

飛び掛かってきたところを再び蹴り飛ばすものの、ダメージが通っているのかは微妙なところ。
何十回っと繰り返せば、いつかは壊せるかもしれない。
ただそれをするだけのモチベーションは欠片もなく。
知り合いがいなければ、縄でふんじばった隙に逃げ出したい所存で。

ティアフェル > 「やあ、アルシェちゃん……相変わらず元気百倍だね……。
 ――この状況で即座そういう発想が出てくるところが斜め上っていうか、わたしは実は嫌われてたんだって思えるっていうか――冒険者としてはアウトな結論だね」

 一応開ける前に警告したのに、無視して開けた上にこっちに宝箱蹴り飛ばして来てその上容疑を掛けられる。
 そっか、実はキライなんだ、嫌われてるんだなあ。とがっつり認識して遠い目になった。

「……若干ミミックの肩を持ちたくなってきたが――。
 面倒くせえ、燃やしちまえ。
 灯油上げるよ。そっち投げるからキャッチしてぶっかけて。その間に火つけとくからそいつこっち引き付けてから避けて」

 乾いた木箱のボディではよく燃えることだろう。隙間風がしっかり入り込み明り取りの窓は換気の役割も果たすので一酸化炭素中毒ということにもならないし、他に引火する物も周りにはない。
 ドロップアイテムも期待出来ないのでさくっと燃やしてまえ、と大雑把な助言。

 一応彼女が勝ってくれないと、ここから出してくれる人がいなくなる、し、襲われて怪我をするのも気の毒だ。

 ごそごそと格子は逆にモンスターからのガードにもなってくれてこちらには危害が及ばないことから、落ち着いてウェストバッグから灯油の瓶を取り出して格子の隙間からそっちに投げようと。

アルシェ > 「美味しいご飯を作ってくれるおさんどんさん……もとい、強くて優しいお姉さまのことを嫌うなんてあるわけないじゃないですかー」

やだなぁーと笑いながら、またも襲い掛かってくる宝箱を蹴りつける。
体重を掛けて踏みつけようとも、力だけは有り余っているらしく、払いのけられてしまう。
あわや片足を美味しく頂かれてしまうところ。
というか、つっかえ棒でも噛ましてやれば、のたうち回ってくれるんじゃないかと思う。
ただ残念ながら手ごろな棒が偶然にも転がっているという幸運はなく。

「いえす、まむ!」

オーダーは「燃やしちまえ」という豪快なお言葉。
敬礼とともに受諾すると、投げて寄越された灯油の小瓶をキャッチする。
ランタン用のものなのかそれほどの量があるわけでもないけれど、乾燥した木に振りかければ十分に燃えるだろう。

「さっきからしつこいって……言ってるの!
 これでも喰らえ! って、食べちゃダメーーっ!」

瓶の栓を開ける暇もなく、襲い掛かってくる咢に向かって瓶を投げつける。
少女の目論見としては、瓶が割れてミミックは灯油塗れになるはずだった。
けれど、現実はぱくんとその口の中に納まってしまう。
その内部は暗くどうなっているか見通せない。
ただ少なくとも瓶が割れたようには見えず。

ティアフェル > 「……総評で……おかんだよねそれ」

 強くて優しくておさんどん、それはオカンの三大特徴である。
 ええけど、と肩を竦めつつ。横目に見ると、そんな軽い身体でいくら体重をかけてもミミック的に屁のツッパリにもならないだろうと思える様子。

「はいファイトー」

 ぽいっと彼女に向けて灯油の小瓶を投げて寄こすと、バッグから続けてマッチ箱を取り出して着火剤に擦り付けたが。

「えー……」

 喰らえとか云うから素直に食っちゃったじゃないか、その宝箱モンスター略して箱モン。
 どうすんだ、これ、と鉄格子の向こうで棒立ちしていたが、

「……ま、いっか……とりま、こっちー」

 試しに火のついたマッチを投げつけてみよう。マッチ擦っちゃったしもったいないし。灯油はもっともったいないような気がするけど、この場合どうなるんだろう。実験なう。
 鉄格子の方で火のついたマッチを持って待機し、彼女がこちらへミミックを引き付けてくれれば、ぽいっとマッチを投げてみよう。
 少なくとも火傷(て云っていいのか)くらいはしてくれるだろう。

アルシェ > 「このっ! 吐けっ 吐き出せー!」

ゲシゲシと蹴りつけるものの、頑丈な木箱が一度呑み込んだものをそう簡単に吐き出すはずもない。
というか、ご立派な歯があるのだから、それで勢い良くかみ砕いてくれればよかったのにと、愚痴を垂れ。

「はいはい、行きますよー
 危ないから離れてて……くださいねっと!」

こっちーと誘導を求められる。
囮になるのも一手ではあるけれど、向かう先は逃げ場のない鉄格子。
だったらどうするか。
答えは既に数分前に出ている。

つまりは、全力全開で、蹴・り・飛・ば・す・!

ガッシャッァァァンッッ!

と、鉄格子に向かって飛来する大きな口を開けた宝箱。
もちろん角度は狙い澄ましたようにマッチを持つお姉さまの目の前。
ちょっとでも指を鉄格子の外に出していれば、その鋭い歯にやられていたかもしれず。

ティアフェル >  喰らえゆうたり吐き出せゆうたり、どないせえっちゅうねん。
 ミミックの心の声が聞こえたような気がしたが。
 それに構ってる場合でもない。
 頑張って蹴飛ばした成果はやっぱりなく、ミミックをこちらへ誘導、というかフリーキックしてもらうと、

「あー、はいはい、解ってた分かってた。ところでパンツ見えるよー」

 そんなに派手に蹴り上げたらお嫁にいけないわよ、と小姑なことを呟きつつ。
 まあ、彼女がそうやって全力でこっちに蹴飛ばしてくることは概ね予想がついていた。
 あ、手が滑って、と云いながらマッチを彼女の方へ抛ったらどうなるかなーと思ったが。
 わたしは大人なので思っただけで済ませました。

 鉄格子に破砕しそうな勢いでぶつかり衝突音を大きく響かせながら、目前でかっぱーと大口を開ける様子に眉一つ動かさず火のついたマッチを口の中にぽい、と放り。念のため速やかに身を伏せながら部屋の奥へ避けておく。

 すると、ぼ、と短い一音が響いたかと思えば、ミミックの体内で手あたり次第飲み込んだ物が有毒ガスでも発生させていたのが、どかあぁーん、と爆音を立てて小爆発を起こした。

アルシェ > 「んー……まぁ、見た人は蹴り飛ばしちゃいますし?
 お? 効果ありっぽいです……って、お姉さまどこ行くんで―――」

もしかしたらこっちに飛んできていたかもしれないマッチが、ミミックの口の中に吸い込まれる。
モクモクと発生する黒い煙。
開いた口からは、真っ赤な炎が燃え盛っているのが見え。
ガクンガクンと蓋を開け閉めして、藻掻くかのような動きにガッツポーズを見せる。

けれどもその策の提案者の姿は既にそこにはなく。
ひときわ大きな炎の柱が、ミミックの口から立ち昇る。
それはさながら火を吐く竜の如く。

おぉ、と感嘆の声を上げたまでは良かったのだけれど。
次の瞬間には鼓膜が破れるかと思うほどの音が衝撃となって襲い掛かってきた。

 ・
 ・
 ・

「……けほっ、どうなるか予測が付いてるなら、ひとこと言ってくれても……」

木っ端微塵になった木箱お化け。
その爆発に巻き込まれて、髪の毛の先がチリチリになってしまう。
顔も煤だらけで、ひどい有様。
火傷しなかっただけマシと言うものだけれど、その分、一足先に逃げた黒幕に物申し。

ティアフェル > 「こえぇ。わざわざ覗いた訳じゃなきゃノーカンにしてやんなよ。
 ――あーぶなーいーかもー?」

 どこ行くのか、問いかける声が響いて、それに応える頃にはもう伏せていた。
 頭を抱えて一応退避。どうなるかは未知数であったが、やはり爆発した。
 消化器官がある訳ではないだろうから、圧縮してため込むっていう感じなのかな、とアタリを付けて。
 そうなるとさっき呑み込んだ灯油が派手に炎上するかな、くらい思っていた。

 ぼわわ、と大きく燃えては爆ぜた箱モン、だったもの――木っ端を巻き上げて一瞬で炎上破砕したのであった。
 
「――君が、わざわざどうするか――危なかろうがどうしようが云わないスタンスだったみたいだったからさ? 合わせたんだけど――いけなかったかしら?」

 すっかり爆破が収まった頃に起き上がり、振り返りながら口にした。
 被災、という程でもないが、一瞬で薄汚れてしまった方ににっこりと笑みを投げかけ。
 相手もどういう手に出るかどうか云わずに乱暴な方法を取るのだからそれに準じたのだと鷹揚なまでの笑みを向けて。

「ごめんなさいね、どうなるかくらい判るもんだと思っていちいち云わなかったわ。次からは懇切丁寧に云うわね?」

 シニカル満載で云ってのけると、それで、怪我はないかと負傷の有無を確認して、相変わらず鉄格子の向こう側でかくりと小首をかしげる。

アルシェ > 文字通り木っ端と化した宝箱
その中にひとつでもドロップがあれば儲けものなのだろうけれど、
残念ながらというか大方の予想通りと言うか。そんな甘い話がそうそうあるはずもなく。

「ぶぅー……そんな厭味ったらしく言わなくても。
 そんなこと言うなら、そこ開けないからね?」

どんな罪状なのかは知らないけれど、一宿一飯の恩義のある相手。
助けるのは吝かではない。そうなのだけれど、ちょっと臍も曲がってしまうというもの。
チリチリになった髪の毛を弄りつつ、そんな脅しを掛けてみる。

とはいえ、これだけ盛大に爆音を噛ましたのだから、離れたエリアに居るモンスターが集まって来ないとも限らない。
元々宝箱があった場所のすぐ隣に設置された歯車をぐるぐる回す。
するとあっけないほど簡単に、鉄格子ごと天井へと引き上げられて行き。

ティアフェル > 「っふう、やれやれ……
 だーってアルシェちゃんわたしの話スルーするじゃん。
 最初にミミックかもって云ったじゃないのよ。
 開けてくれなかったらここで立ち去ったアルシェちゃんのことを延々と考えながら――干乾びて死なねばならないのね、化けて出た場合仲良くしてね」

 ぱんぱん、と立ち上がって埃を払い髪の乱れなどを治していたが、冷たい言葉が意趣返しされると、芝居がかった所作で、よよよと目元を抑え、あからさまなチラ見の視線を向けながら嘆きなんだか脅しなんだか。

 ひと騒ぎ起こった一角。長居は不要であるが、それはここを開けてくれるかどうかにかかっていたので。
 彼女が『やっぱ開ーけない』と子どものようなことを云いださず大人の対応で歯車仕掛けを操作して鉄格子を開けてくれるので、気が変わらない内にその下の隙間が持ち上がったくらいの瞬間、身をかがめて滑り出て行く。
 途中でうっかり手を離されても挟まれないように、全反射神経を駆使した移動速度はソニックだった。

「っはー、どうもどうも、ありがとうね! お蔭で助かったわ!
 もちろん、ちゃんとお礼するさ! ――でもひとまず、さっさと移動しますか」

 遠く回廊の向こう側から何やら小さく足音と気配がしてきたことから、一旦ズラかろう、と彼女の手を引いて反対側へと退避の構え。

アルシェ > 多少は悪ノリした自覚はあるものの、やり過ぎると怖い目に合うのは心の底から理解している。
なので文句を言いつつも、途中で掌を反すような真似はしない。
やったら最後、たぶん化けて出るなんてことよりも恐ろしいことが待っている。

というか、多分自力で鉄格子なんか抉じ開けて出られるんじゃないかと思うけれど。
そんなことは、間違っても口には出さず。

「はい、言うのが遅いと思います。
 でもお礼には期待したいと思います。」

ピッと手を真っ直ぐに挙げての発言。
もう一方の手を引かれれば、美味しいご飯が食べたいです、と身を寄せる。
それはもうさながらお腹を空かせたわんこの如く。

そうと決まれば、決まっていなくても、さっさと街に帰ろうと逆に手を引っ張っていくことに―――

ご案内:「無名遺跡」からアルシェさんが去りました。
ティアフェル >  幸い化けて出ることもなく、ダンジョン1フロア攻略も断念して帰投することになってしまったが――安全第一である。
 
 食いしん坊万歳な雰囲気の少女に大きく首肯してはち切れコースで、と親指を立て。今回のお礼にリクエストされたものを何でもこさえると燃えるのだった。

 そして、どうにか無事に街に戻ればとにかくごはん、そして入浴、しまいに休養の冒険後。成果はなかったものの命あっての物種である。

ご案内:「無名遺跡」からティアフェルさんが去りました。