2021/03/07 のログ
ご案内:「無名遺跡」にダナエさんが現れました。
ダナエ > 「はー、……先越されたか」

昼間の無名遺跡の一つ。
その中間地点にある袋小路にて独り言ちする女が一人。
無防備にもほどがあるビキニアーマーを身に着けたその人物は床や壁に残る戦闘の痕跡を調べつつ、残念そうな声を漏らす。
ギルドにて張り紙のあった討伐依頼、この程度ならなんとかなりそうだし賞金も悪くなかった。
つい先ほどまで行われていたであろう戦闘の痕跡から察するにその獲物は一足早い誰かに狩られ、ちょうど行き違いとなったのであろう。
ちぇっと舌打ちをした女は、小石をひとつ蹴とばしてから踵を返す。
得られるはずだった利益もなければここにいる理由もないが、手ぶらで帰るわけにはいかない。
せいぜい他の魔物を狩ったり採取したりで、わずかばかりでも懐の足しにしなければ。

ご案内:「無名遺跡」からダナエさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にシャンカーラさんが現れました。
シャンカーラ > 「────シッ!」

鋭い息吹を発して、女冒険者は地を蹴った。それは眼前に立ち塞がる魔物に向かっての跳躍ではなく。
女が跳んだ先は、横手の壁面。
そこを蹴り、──俗に言う三角飛びだ──あっという間に魔物の頭上へ迫った女の携えた槍が穂先を真下に向ける。

「どいてよ、ねっ────と!」

体重を乗せた下段突きが、魔物の脳天を貫いた。魔物の肩口を蹴って、もうひと跳躍。
進行方向に降り立った女は、肩越しに背後を一瞥、魔物の絶命を確認……ふう、と嘆息した。

「魔物の数が増えてきたし、流石に地下は一人で来るべきじゃなかったかな」

まあ、今更か。と独りごちて、女は一つ血振りして槍の穂先を清め、先を目指すのであった。

ご案内:「無名遺跡」にエキドナさんが現れました。
エキドナ > 魔物の数が増えている…その理由に気づく頃にはすでに手遅れか。
彼女がダンジョンの奥へ進む度にガスのように撒かれた淫乱の臭気がゆっくりとだが確実に侵食していくだろうか。
そう、彼女の向かっている先ではこの臭気を放った魔族によるちょっとした宴が執り行われていた。
運悪く迷い込んでしまった女冒険者たちと魔物たちによる肉欲の宴が。

「たまにはこう魔族らしいことするのも楽しいよね!」

人間やらミレーの女たちが、スライムやらオークやらに嬲られ注がれケダモノのような嬌声を上げる酒池肉林の現場の中にいる褐色の魔族は誰に言うでもなくその光景をニマニマと楽しそうに眺める。

「なんかインスピレーションが沸きそうだし、もっかしたらトラブル起きるかもしれないゾクゾク感がたまんないや♡」

先ほどまで命のやり取りをしていた魔物たちと貪るようなセックスに興じる女たち。
自分も混ざりたいなぁなんて思いつつ、蜘蛛のように新たなる犠牲者が来るのを待ちわびる。
最もここに近づいた時点で意識は快楽に飲まれかけているようなもののはずだ。

シャンカーラ > 【部屋移動】
ご案内:「無名遺跡」からシャンカーラさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からエキドナさんが去りました。