2020/09/14 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアークデーモンさんが現れました。
■アークデーモン > 遺跡の入り口付近にある小さな台座の上に広がる空間
朽ちた石柱が不揃いの長さで並び、瓦礫が散らばり、石床はひび割れている
明らかに何かを祭祀、或いは魔術的な何かの為の場所だったであろう、それも滅びて久しい
微かに黒い汚れがこびりついた中央部分に影が濃く残るだけで今や何があるわけでもない
「………残念だ」
ぽつんと台座の上に人影らしきものがあった
その部分を眺め下ろし、白皙の顔を月光下で伏せ気味に佇み呟く
頭からは角が捻じくれて、仔細な刺繍と縁取りが施されたマントを羽織り、重々しいローブが垣間見える
不健康そうな顔立ちだが、倦怠感からは程遠い表情で思索に耽るような様子をしていた
視線は台座の中央部分をゆっくりと観察していて、時折首を左右に傾けて何かを計るような仕草を見せる
■アークデーモン > 随分と長いこと、月光下で人影がゆらゆらと佇んでいたが
「………諦めが肝心か」
低い声で呟くと、数回小さく頷き
ゆっくりとした足取りで台座を下り、姿を消した
ご案内:「無名遺跡」からアークデーモンさんが去りました。