2020/08/10 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈に存在する、無名遺跡の一つ。
入り口から、それなりに進んだ位置、だと思う、そんな場所。
今、少女は、そこにある通路を真っ直ぐに歩いていた。

「………ふむ」

歩きながら、軽く腕を組み、なにやら考えている様子。
時折、その視線を右に、左に、前にと向け、一応は周囲の確認をしている感じか。

「何じゃろうな、どうも今日の場所は、危険と言うものが感じられん。
はてさて、何でじゃろうかのぅ?」

少女は、そんな呟きを漏らした。
そう、今日のこの遺跡、何か力が働いたりしているのだが、少女に何ら影響を与えていないのだ。
それもそのはず、この遺跡の罠は、ほぼ魔力を持った者を対象にしたものばかり。
魔力を吸収したり、発動する魔法へと異常を起こしたり、魔法がそもそも発動しなくなったり、そんな感じで。
だが、少女の力の源は魔力ではないし、魔法も使えない。
まさに、相性最悪の相手と言えるべき存在であったのだ。

そうした訳で、罠があったとしても影響を受けぬまま、すんなりと奥へ奥へと進めていた。
魔力を普通に持つ者達では、かなりの苦労、苦戦をするだろう、この遺跡の中を。

タマモ > いつもの気紛れ、それで入った遺跡だ。
すでに踏破されているのか、手付かずなのか、そうした意識はまったくない。
とりあえず、奥まで進み、最奥まで到達すれば良し。
少女にとって、それが基本だ。
最奥まで行ければ、お宝の一つ二つくらい、眠っているだろう。
その辺りは、希望であって、無いなら無いで仕方なし、である。

まぁ、少しの憤りくらいは、感じるのだろうが。
それでも、主にお宝を狙いやって来た者達から比べれば、大した憤りでもないのだ。
………多分?

「むむむ…先程から、何かは感じるんじゃがのぅ…」

呟きと共に、通りの途中にある扉に手を添え、すぱーんっ、と豪快に開け放つ。
躊躇無く中へと足を踏み入れ、何かありそうだったら、適当に漁る。
ここに来るまでに、それは何回か繰り返されているのだが、今のところは何の成果も無い。

ちなみに、その際、幾度も罠は発動しているのだが…
先のような理由で、少女には、何ら影響が与えられていなかった。
その部屋も何もないと、戻ってこれば、少女は再び通路を進んで行くのだった。

タマモ > 通路を進めば、その先にあった、大きめな部屋の入り口を抜ける。
縦長の部屋で、左右の壁の中央付近に扉、奥へ進んだ先には扉は無く通路が見える。
ただ、その通路の入り口付近、その左右にご立派な鎧が二体並んでいた。

「………」

とりあえず、一旦足を止める少女。
あれだ、この明らかに何かありそうな配置、何も言う必要はないだろう。
やっとのやっとで、何かしらあるってのは嬉しいようであり、何とも言えぬ感じであった。
ぽりぽりと頬を掻けば、少しだけ、また考える仕草。

「あれは最後にして、まずは、左右に行くのが良いじゃろうか?」

それが、妥当な線だろう。
己の呟きに、ふむ、と頷いてみせるのだった。

タマモ > とは言え、もし動くとして、どこまで近付けば鎧が動くのか。
そこまでは、さすがに感じ取る事は出来ない。
ゆっくり、ゆっくりと、まずは右の扉へと近付いてみるが…

どうやら、部屋半分の距離までは、何も無いらしい。
扉へと無事に到達し、ドアに触れれば、すぱーんっ、と再び開け放つ。
…が、その中は、明らかに壊れた家具やらで、それ以外は何も無さそう。
適当に漁った時、まった埃を僅かに被るだけだった。

「うぐっ…いやいや、ここで諦めてしまっては、試合終了じゃ」

唸りながらも、反対側の左の扉。
同じ調子で、すぱーんっ、と開け放てば、そちらも確認を。
同じように、壊れた椅子やら机やらと…後は本棚。
不思議と、その本棚だけは、破損がかなり少ないようで。

「うぅむ………まぁ、何かある…かもしれんか…?」

近付き、本を見てみるも、少女に読める訳もなく。
ごそりと袖から風呂敷を取り出せば、床に広げ、適当にじーっと並ぶ本を見る。
読めない、だが、少女には直感がある。
すっと伸びる手が、幾つかの本を掴めば、ぽいぽいっ、と放り込んだ。
内容は、この遺跡を作った主が著者だろう、ここにある罠等を作った原理やら、その基本的な術式やら、色々。
が、はっきり言えば、少女にとっては、興味は向かないが売れるだろう、程度の認識。
的確に、そうした本を風呂敷に、包めば、よいせ、と風呂敷包みを背負う。
まぁ、数冊程度だから、まだまだ何か入れようと思えば、入るだろうか。

「さて、最後は…」

包みを背負いながら、扉まで戻って来る。
そんな言葉と共に、扉の影から、例の二体の鎧を眺めるのだ。

タマモ > 「………ん?」

ふと、少女は鎧を眺めながら、何かを思い付いた。
その部屋から出てこれば、とりあえず、来ないのが分かっている、部屋の真ん中辺りまでは、やって来る。

………うん、やはり、ここまでは、まだ動かないようだ。

「いやはや、難しく考え過ぎだったのじゃ。
最初から…こうすれば、無駄な警戒なんぞ、要らんのにのぅ?」

うんうんと、己の言葉に頷きながら、すっ、と右手を鎧のある方向へと翳す。
ず、ずず…と、少女の周囲から、異質な雰囲気が湧き上がり…
そのまま、ぶんっ、と翳していた手を、振り下ろした。

ごがあああぁんっ!

その途端、それなりに距離があるだろう、二体の鎧。
それが、部屋中に響く轟音と共に、不可視の力によって押し潰された。
その場には、ただ平らになった、元鎧であった金属板。
そして、かなり強烈な力で押し潰したのだろう、ひび割れた床があるだけだった。

「ふふんっ、こうなってしまえば、動くも何も無い。
それでは、行かせて貰うとしよう」

誰に向ける訳でないが、自慢気に胸を張る少女。
それを確かめれば、ゆっくりとした足取りで、残った通路へと向かうのだ。
少女の力が、もし魔力によるものだったならば、実は力は働く事がなかった。
魔力を一切使わない力だからこその、この一方的な破壊だった。

ご案内:「無名遺跡」にシルクさんが現れました。
シルク > 周囲を注意深く見回しながら、遺跡を奥へ奥へと進んでいく。
いつも姿かたちを変えるこの遺跡は、価値のある宝に溢れており、立ち寄った時に誰も漁った形跡が無ければ宝探しにと遺跡に潜るのが日々の金策のひとつ。
今日は既に漁られたあと、のようではあるが。
私の耳がぴくりと動き、遺跡の奥から微かに響く音を聞き逃さない。
今聞こえたのは仕掛けの作動する音...つまりは、現在進行形で誰かが遺跡に潜っているのだ。

「...これは、チャンス♪」

先行者がいることで罠の危険は軽減されているし、先行者が傷付いているのならば恩を売り報酬を得るチャンス。もし私の手を借りるつもりがないとしても、弱った相手から宝を強奪するまでだ。

...にしし、と悪い笑みを浮かべて、足早に遺跡へと足を踏み入れる。

───

のだが。問題が発生。いや、先行者に出会うのは想定内なのだが、その相手が想定外。
ガシャン!と派手な音を立てて遺跡の仕掛けであろう鎧を文字通り潰す人影は。

「うげ、あれはタマモさm...」

思わず呟いて、慌てて手で口を塞ぐ。無意識に「タマモ様」と様付けで口にしてしまった事に気付きもしない。
薄暗くとも、あの獣耳や尻尾のシルエットで先行者の彼、いや、彼女が二度と会いたくない人物であることを確信する。
恩を売るだとか、手柄を掠め取るだとか、そんな計画は白紙に戻す。絶対に彼女に見つかるわけにはいかない。音を立てないようにそーっと踵を返すのだが。

そんな私の思いを裏切るかのように、私の下腹部からは桃色の光が漏れて。過去に彼女に刻まれた淫紋。
あるじに近付いたことで反応してしまったらしいそれは薄暗い空間の中ではその光は酷く目立つ。

タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
轟音で少々聞き取り難かったが、確かに、こことは違う場所での物音だ。
さて、何だったのだろう?とか思いながら、確認をしようとするのだが…

「………あぁ、なるほどのぅ…」

ぼそっと呟く言葉と共に、その表情に、笑みが浮かぶ。
物音を立てた主が、そう遠くない場所に居たからだ。
距離を置かれようと、轟音が収まり静かになった空間だ、相手の呟きは聞き取れた。
それによって、その相手が何者なのか、はっきりと確信したからで。

「さて、この先は何があるのか…のぅ、そう思わんか?」

だから、進む前に、わざとそう声を上げたのだ。
あの相手ならば、ばれて逃げられないのは分かっているはずだ。
それならば、気付かれた事を伝えてやれば良い、それだけ。

まぁ…それでも逃げようとするならば…
碌な目にあわない事くらい、分かる事だろう。

シルク > 「....はひっ!!」

そーっと、来た道を帰ろうとする私は、背後から聞こえた声にカチン、と固まってしまう。
ゆっくり、ゆっくりと振り返るけれど、彼女は私を見ている訳ではない。
が、今の言葉が私に向けられたものである事は間違いなく。

走って逃げ出してしまおうか。
そんな考えも浮かんだけれど。先日戦闘した時に彼女の圧倒的な身体能力は今でも覚えている。アレにかなうはずがない。
...当時の彼女の身体能力は、彼女の結界による力もあったのだけれど、そんなこと知る由も無く。

走って逃げることは諦め、無言のまま彼女の元へと足を進める。
ただし万が一、彼女が隙を見せた時のために、深緑にコーティングされた針を1本、足元に放り投げてから。いざとなれば、魔力を込めて重くなるその特殊な針の元へと、磁気魔法で飛び付くつもりだ。
...もっとも、その針に一切の魔力が込めることが出来なかった事には気付かないのだが。

タマモ > 「ふふ…良い反応じゃ、やはり、こうでないとのぅ」

素っ頓狂な声が上がる、己が来た道のどこか。
それが、己の声で驚いたものである事は、分かり切っているものだ。
くすくす笑いながらも、さて、どう動くかと見ている訳だが。

無言のまま、そこから姿を現わし、己の元へと近寄って来る。
その姿を見れば、ふむ、と頷いてみせるのだった。

「久しいのぅ? まぁ、あの時以来じゃが、えーっと…」

が、その笑顔はそのままだが、視線が泳ぐ。
何かを言いたそうだが、言えずにいる、そんな雰囲気。
何度も何度も出会っている、そんな相手ならば、大丈夫だったのだが。
この少女と出会ったのは、一緒に居たのは少し長かったが、一度だけ。
………そう、離れていた間が長過ぎて、すぐに名前が出て来ない現象だった。
顔も、何を施したのかも、その辺りは全部覚えているのに。

「………まぁ、ともあれ、せっかくじゃ、共に行こうではないか?ん?」

それを誤魔化すように、側に来た少女の肩を、ぽんっ、と叩く。
特に何もないならば、そのまま、少女を抱き寄せるだろう。

シルク > 「...シルク。」

目を泳がせるタマモ様を見て、名を思い出せないのだと察すれば。その様子に何となくむっとしてしまった私はその感情のままぶっきらぼうに名前を告げる。
忘れたのならそのままの方が良かった、とすぐに後悔するのだけれど。

「行かない、って言っても連れていくんでしょ?そーゆー人だもん、タマモさ...タマモは。」

肩に触れられても、抱き寄せられても人形のようにされるがままなのは、諦めか、或いは調教の結果か。
密着した身体を通して、未成熟な少女体の柔らかい感触に混じる胸の二点のしこりととやたらと高い体温を伝えて。

タマモ > 「うぐっ…わ、分かっておったぞ?決して、忘れておった訳ではないぞ?
そう、シルク、シルクじゃ、ちゃーんと覚えておったのじゃ!」

ぶっきらぼうに名を告げられれば、ばれた!?とか思いつつも、そんな言い訳をしてしまう。
うん、多分、もう少しすれば思い出せたはずだから、きっと大丈夫。
はふー…そして、一つ深呼吸をし、落ち着くのだ。

そして、気を取り直し、抱き寄せた少女の感触を確かめる。

「うん?…さてはて、どうじゃろうな?
………別に、無理して言い直さなくても良かろう?
ふふ…どうせ、そうなってしまっておるんじゃ、仕方無い、とな?」

耳元に唇を寄せれば、吐息を吹き掛けながら、そう囁くように伝えて。
もう少しぎゅぅっと強めに抱き寄せれば、その手で軽く少女の体を揺らし、触れる二点が軽く擦れるようにしてみるのだ。
こうされるのが、良いだろう?と、そう言わんばかりに。

ゆらりゆらりと、気分良さ気に揺れる尻尾。
それは、まだ今のところ、普通に揺れているだけだった。

シルク > 「良くないし、なってない、もん...!」

あくまでも、調教の結果目前の少女に心身ともに屈服している事は認めたくなく、頬をふくらませて言い返す。
そうして気丈に振る舞うことはできても、身体のほうはそうもいかず。

「っ!♡ふ、うっ♡」

強めに抱かれ、自然に身体が揺れているだけのはず、なのに、その摩擦で乳首がびりびりと痺れ、声が漏れそうな程の快感に襲われる。
私は口を引き結んで、声を出さないよう堪えるけれど、甘い吐息をタマモ様に吹き掛けてしまう。

「...わ、わざと、揺らしてる...でしょ...っ?」

タマモ様が私の身体を揺する動作が、妙にわざとらしいと勘付けば、彼女を睨みつけた...つもりだったけれど、タマモ様から見れば悩ましげに目を細めただけに見えるかもしれず。

タマモ > 「ふむふむ…そうかそうか、なってないのか。
それでは、また思い出させないとならんのかのぅ…?」

その言葉だけならば、同じ事を繰り返すのを、面倒がっているように聞こえるのだが。
その表情は、明らかに楽しんでいる、と言うのは分かるだろう。
少女が、その言葉の意味を本当に分からないのならば、別だが…それは、間違いなく無いのだから。

「おや、良い声がまた上がったな、シルク?」

乳首の刺激に、甘い吐息を零す少女。
その様子に、ずぃっと眼前へと顔を寄せ、あえて小声でそう囁く。

「いやいや、ただ抱き締めておるだけなんじゃがのぅ?
おかしいのぅ、どうして、そんな声が上がってしまうのか…不思議じゃな?」

すっとぼけた様子なのは、言わずとも分かる言葉に素振り。
抱き締めた少女を揺するのは、変わらぬままで。
ただ、その手が少女の肩から背中に回り、より乳首が強く押し付け、擦れるようにしていた。

同時に、刻んだ淫紋へと流れ込む力。
その行為だけでなく、少女自身の感度と疼きが、乳首へと集中されてしまって。
それこそ、ただそれだけの行為で、上り詰めてしまいそうな程に。