2020/08/06 のログ
ご案内:「無名遺跡」にエウロペさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からエウロペさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にエウロペさんが現れました。
■エウロペ > 夜の無名遺跡。
いろいろな生き物が活発に動き回る時間帯、そしてそれを狙う冒険者などが活動し始める時間帯でもあって。
そんな「危険」な場所に、ゆったりとした足取りで遺跡の奥へと足を進める一人の女。
もっとも、彼女にとってこのような場所など危険なところでもなく、近所へのちょっとした散歩程度の感覚でしかない。
もちろん、いくらなんでもこんな場所で王都と同じ格好で歩いていれば、不審過ぎると思われるくらいの常識はあるので、一応の冒険者らしい装いを。
そこらへんで売られているような薄っぺらいプレートのそこそこ露出度の高い軽防具。
一番大きいサイズを選んではいるものの、やっぱり彼女の豊満な身体を包み込むには足りないのか、胸元とか結構目立つ。
腰にはらしいように短剣を携えているけれど、素手のほうが攻撃力が高そうだ、まぁ実際そうなのだけれど。
「やっぱりちゃあんとしたところで作ってもらうべきだったわ」
装備の文句を言いつつ、警戒心もなく歩を進める。
なんにせよ、そういった争いの道具は彼女には必要ない。
基本的この遺跡に住まう生き物たちにとって、この女が敵でもなければ獲物でもないことを、本能的にわかっているからだ。
だから危険な魔物も彼女を素通りさせたり、知性のある者は気さくに挨拶をしたりしてくる。
■エウロペ > 彼女がこうした場所にたびたび赴いては、しばしの間出てこなかったりすることが多い。
やがて彼女が去ったダンジョンは、誰に知られることもなく魔物とかがやたらと増えたりすることになる。
ご案内:「無名遺跡」からエウロペさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にアルファさんが現れました。
■アルファ > 自分たちの時間と動き出す魔物達に遺跡の中は沢山の気配と足音が犇めく。
足下には不定形のスライムが這い頭上には蝙蝠が飛び交う。それらを明かりもつけずに歩む影があった。
遺跡に備えられた篝火に照らされる白皙の横顔、黒い黒衣の半妖の姿だ。
魔物たちはその姿を見ても襲いかかることはなく、時折ぶつかる蝙蝠やゴブリンも素通りして消える。
「あれ?」
十字路を横切る何者かの影が見えた気がした。
がそれが何者かはわからない。
嵩張る袋を背負い直して再び歩んでいく。
中身は魔具の材料として魔物の一部位を刈り取った角や爪だ。
■アルファ > ふと背後から迫る気配に振り向いた。
身の丈上回るワーウルフが鋭い爪を高らかに掲げている。
咆哮をあげながら剛腕ごとそれを振りかざすのに黒衣の男は身動きせず。
その爪先が首筋に触れる寸前でワーウフルの額に長い指先で突いた。
額を突かれたワーウフルは彫像のように固まる。
「その爪探してたんだ。少し貰うね?」
毛むくじゃらの太い腕を掴み、ナイフで尖る爪先を丁寧に削ってゆく。
爪先を袋の中に入れた後は背を翻して去っていく。
「あ、忘れてた。ごめんよ」
パチンと指を鳴らしたと同時に硬直が解けたワーウルフは唖然と周囲を見渡し。
襲いかかろうとした青年はすでに視界の外に消えていた。
■アルファ > 襲いかかる魔物からその部位をつぎ込む袋が縛れぬほど膨れ上がった頃に男も遺跡の出口へと消えていった。
ご案内:「無名遺跡」からアルファさんが去りました。