2020/06/21 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアイル・コービンさんが現れました。
アイル・コービン > 冒険者にしてはかなり軽装の女が遺跡に潜って行った。ごくありふれた服に短剣という普通の女でもそのぐらいは持っているのではないかという装備であったが、女体化してしまった時に女性用のあれこれを買うお金で所持金が吹っ飛んで、女性でも使える装備までお金が回らなかったと言うのが真実。遺跡の上層にある薬草の採取というきわめて簡単な仕事で生活費を稼ごうと言う目論見だったが、果たして……
アイル・コービン > 「なんだってこんな身体にされたのやら……」

チンピラに近い冒険者としてはこんな身体は不便なだけ。出来ることなら元に戻りたいものだがそうも言ってられない。どうせなら仙女にでもしてくれればよかったのだが、この身体普通に腹が空くし睡眠も必要だ。つまり飯と寝床を用意する金が必要で……

などと余計なことを考えている女は実に無用心で隙だらけであった。

ご案内:「無名遺跡」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 普段は無名遺跡に入り込む冒険者など気にも留めないが
あまりに軽装で移籍に向かう娘にさすがに頭を掻いた。

「おい、あんた。そっちは遺跡だぞ」

重い腰を上げて遺跡を監視する詰所から走っていくと、そう声を掛ける。
その所作が隙だらけで、冒険者にさえ見えなかった。

「こんなとこに迷い込むなんて、どこの娘だ」

アイル・コービン > 「え?」

と間抜けな声をだしてしまう。これでもひとかどの……冒険者に見えないことをようやく思い出す間抜けで。

「そこの詰め所で冒険者の証明書を見せますよ」

ため息一つついて男にそう告げた。【移動】

グスタフ > 「冒険者? いやいや大人をたぶらかしちゃいけねえなぁ」

よく見ればいい容姿だと彼女の尻を撫でまわしながら連れて行った。

ご案内:「無名遺跡」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からアイル・コービンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にエゼルさんが現れました。
エゼル > そこは、無名遺跡の浅い層──
冒険者の主戦場であるダンジョンに、配達人の女は居た。
ダンジョンの外でキャンプをしている冒険者相手に配達を行うことはよくあるが、内部にまで配達に行くのは、よくあることとまでは言えない。
女はあくまで配達人であって、プロフェッショナルな冒険者ではないが、それなりに長い年月一人旅を続けて来たせいで、
そこいらの素人冒険者よりよほど冒険の経験を積んでいた。

エゼル > ダンジョン内でも浅い層までであれば、こうして配達を請け負う程度には、冒険慣れしている。
もちろん、それでもプロの冒険者の領分を侵すほどではないし、その点を自覚してもいた。
自覚があれば安全、というわけでもなく、女はダンジョン内を小走りに移動する。
全力で走ると、足音が響いて魔物を呼び寄せてしまうためだった。
どれだけ気を配っても、現れる時は現れるのが魔物というもので、逃げ足に自信があろうが油断は禁物……
なのだが、慣れというものは、自分ではどうしようもない油断を生む。時刻もあって、女は欠伸を噛み殺した。

エゼル > はっとして、口元を押さえた。誰も居ないのに辺りを見回してしまうのは、癖。
丁度、足元の石床に視線が向く──そこには、よく見れば一か所だけ汚れが薄い箇所がある。
ひょいと脚を伸ばして、そこを踏み越える。
スイッチ式の罠の可能性があった。踏んでみないとその懸念が現実だったかどうかわからないが、
流石に試してみる気にはならない。
ダンジョンでは一般的と呼べる注目点は、女にも分かっている。配達人の必須スキルではないにせよ。

ご案内:「無名遺跡」にレヴィンさんが現れました。
エゼル > 散漫になりかけていた注意力が戻って来れば、
よし! と一つ小さく気合を入れて、配達を待っている依頼人の元へと、小走りに駆けていく──

ご案内:「無名遺跡」からエゼルさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からレヴィンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にアイル・コービンさんが現れました。
アイル・コービン > 昨日は妙な邪魔が入ってしまい依頼をこなせなかったので今日やり直しで。

「大丈夫……だよね?」

男に犯されまくったせいなのかどうかだんだん女言葉になっている自分に気づいていないアイルは30分ほどで済む依頼を済ませようと遺跡の中に入ろうとした。