2020/05/28 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈のどこかにある、無名遺跡の一つ。
自然に出来た場所と違い、人の手が結構加えられた遺跡のようで。
そんな遺跡、まだそう深くは無い場所。
少し開けた広間のような場所に、少女は佇んでいた。
「………ふむ、まぁ、なかなかの歓迎振り、じゃったのぅ?」
首元に手を添え、こきこきと、軽く首を左右に揺らし解すように。
そう呟けば、視線を周囲へと向けてゆく。
部屋を囲うような形で、壁に掛けてある幾つもの松明が灯されていて。
そして、その灯りによって、少女の足元に転がるいくつもの機械仕掛けの何か。
それが散乱した様子が、照らされていた。
「前に暴れていた人形と違い、作りも力も、大した事は無いようじゃな。
まぁ…数が数で、ちと面倒じゃったがな」
はふん、軽く溜息を吐き、視線を先にある通路に戻す。
この遺跡、ここまで来るだけでも、結構な数の分かれ道があった。
下手をすれば、後に入った者が先に居るとか、そんな事がありそうな感じだ。
………決して、適当に歩いていたから、同じ道を歩いているかもしれない、とか、そんな訳ではない。
うん、多分?
■タマモ > ぎ、ぎぎ…散らばった機械の断片、その下から聞こえる、軋み。
次の瞬間、ばんっ!とそれを弾き、一足を欠いた、三足の機械人形が襲い掛かる。
その足の他にある、爪のような部分を振り翳して。
「あー………討ち漏らしか、大人しくしておれば…
いや、そんな考えも、持っておる訳ではないんじゃな。
侵入者を排除する為に現れ、そして…」
そんな相手を前にしても、少女は焦る様子も見せない。
やれやれ、と肩を竦めてみせながら、右手で無造作に何かを振り払うような動き。
途端に、ごしゃっ!と機械仕掛けの右半分が凹み、次の瞬間には、ばかぁんっ!と壁に打ち付けられるように吹っ飛んだ。
「それが叶わず、壊れてしまう訳じゃ」
ずるずると壁から床へとずり落ちるそれに、続く言葉を。
完全に停止してはいるが、それを確認する事もせず、通路へと向かうのだった。
ちなみに、歩みを進めれば、その進む先にある、壁に掛かった松明。
それが自然と灯る、なかなかの親切設計である。
ご案内:「無名遺跡」にガウムさんが現れました。
■ガウム > 獲物を探し求め山の中を散策していたところ、謎の建物を見つけた。
自分の知らない物の存在を感じ、中に入れば野生の勘がうまく働き、直感で遺跡内を歩き回ることができた。
しかし、罠に関しては無頓着であり、何度も引っかかった。
「ウグ?ナンダ?コレ…。」
飛び出してきた何重もの刃。
鋏の様にガウムに襲い掛かるも、強靭過ぎる肉体故に傷はつかなかった。
それから何度も機械仕掛けの罠が作動するも、結局わからないままにそれを眺めてながら進んでいた。
途中、足を止めて匂いを嗅ぐと、ニヤリと笑い走り出す。
近くに居る雌の匂いを察知したため、確認する様に走ると、作動する罠の音が奥から響いてくる。
「…ゲハッ。メス、メス…ミツケタゾ…。」
(ニヤリと笑うと、タマモを見て喜んでいる。
たまたま入った謎の建物の中に居る雌を見つけたことにより、大興奮していた。)
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
まだ少し距離はあるが、明らかに、金属が床を叩く音ではない。
つまりは、ここで設置された機械人形以外の何者かの足音だ。
しかも、こんな場所であるにも関わらず、忍ぼうともしていないようで。
「………いやいやいや、ここ、罠とかもあったと思うたが…
これは、罠に掛かって…って感じではないじゃろうか?」
それに混じり、何かが作動する機械音。
いや待って、この感じ、近付いて来たら巻き込まれないか?
そんな事を考えれば、こう、近付いてくる相手もあれだが、何が作動するかも分からない罠の方を警戒してみた。
■ガウム > 「ワナ?イマノ、ワナカ…?ドクモナイ、ナワモナイモノ…ワナジャナイ…。」
狩猟的習慣で身に着けた罠の知識。
自分達が使用する物は刃物では敵わない獲物に足して友好的な束縛や毒のみであったため、飛んでくる機械には無知であった。
「ソレヨリ…オマエ、ニンゲンジャナサソウダ…。ドウブツノミミ…カンカクデワカル…オマエ。ガンジョウソウダナ…?」
どこかでなる音より、目の前の獲物にしか興味がない様子の鬼はあての姿を観察する。
ニンゲンにはない尻尾や耳とこの雰囲気、魔術を使えずとも、多少なり魔力を受けている種族出るからこそ、相手から発するオーラで大体を察した。
■タマモ > 毒は納得出来るのだが、縄?ワナとナワを掛けてる?
と言うか、罠って他もあるんですが。
ついそんな事を考えながら、現れた相手を見遣る。
そんな事を考えている間も、機械音は続いているのだが、まだ発動はしてないようだ?
と、続く言葉に、はて?と、とぼける素振り。
「こうした姿は、あれじゃろう?ミレー族?
頑丈そうな種とは、言い難いんじゃがのぅ…そうは思わんか?」
とか何とか、自分の種族っぽい言い方なのに疑問形なのが、ちょっとあれだ。
もっとも、相手はそれも違うと、理解しているようではあるか。
少女は魔術に疎く、その手の感知能力は皆無。
危害の及ぶ力が向けられなければ、その手の直感も働かない。
まぁ、何となく分かるんだろう、その程度に認識だった。
そんな、誤魔化すような言葉が、通じるのか通じないのか。
………うん、多分、通じないな。
と、頭の片隅で、そう思う少女であった。
それよりも、罠はまだか?焦らしプレイか?なんて考え。
目の前の相手もそうだが、一応、周囲にも注意を向けて。
■ガウム > 「…オマエ、ワケワカラナイコト、イウナ…。」
ミレー族と言い、刃を使った罠と言い、自分達の理解の先を言う目の前の少女に疑問符を浮かべるばかりであった。
そう考えると、なんだか面倒になり、考えるのを辞めた。
「マア、イイ…。オレラ、オニハ…メス、ハラマセテ、コドモウマセル…。
ダガ、オニ、ナンドモオカス、ガンジョウジャナイナイト、イキレナイ…。」
鬼たちは屈強な体と底知れぬ体力と精力故に何度もメスを犯す。
それゆえに、体を鍛え上げた雌じゃないと相手が務まらないのであった。
「ダカラ、チョウドイイ…コレイジョウ、カンガエル…ツカレル。
オマエ…ツレテイク…オレノ、スミカ…。」
そう言うと一気に踏ん張りを付けて真っ先に飛ぶようにタマモに近づいていく。
一瞬にして、目の前に到着すると、そのまま拳を構えて、思いっきり腹に一発喰らわせようとした。
気絶狙いの一撃を放ち、すぐさま連れていこうと言う簡単な作戦にでたのであった。
■タマモ > あ、これダメなヤツだ。
己とて、難しく考えるのは苦手な方だ。
しかし、今回に限っては、どうやら相手の方が上手なようで。
…考える事を苦手とするのが上手って、どうよ?
とか、頭の中で、自分の言葉に自分で突っ込む少女であった。
「………いや…妾は、そこまで頑丈ではないんじゃが…
ともあれ、遊んでおる場合でも、ないと言う訳じゃのぅ?」
相手の言葉から、己を襲う気満々なご様子。
ここで体験した、矢やら刃やら、通用しないのであるならば…ちと、試してやろうと。
一歩、二歩、と少しだけ後ろに下がる。
地に着く足に力が入った事で、突っ込んでくるのが分かったからだ。
そして、試したい事を、さっそくと試す。
さて、何を試したかったかと言えば…
「………こんな場所で、住処も何も、ないじゃろう?
ほれ、こうしたものも、罠と言う事を…教えてやろう!」
己の目の前にまで、突っ込んでくる相手。
そう言葉を掛ければ、だむっ、と床の一部を強く踏む。
と、がごんっ、とその床の一部が大きく凹み。
ばかんっ、二人が立つ廊下の床が大きく開いた。
飛ぶ事が出来ねば、もちろん落ちるだろう。
しかし、本来は飛ぶ事が出来るはずの少女も、一緒に落ちるつもりであった。
それは、落ちた先で、本気でやり合う為なのか。
落とした相手を、小馬鹿にする為か。
はたまた、それ以外に何かあるのか。
まぁ、相手がもし飛べたのならば、この計画もすべておじゃんなのだが。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からガウムさんが去りました。