2020/04/15 のログ
ご案内:「無名遺跡」にティアフェルさんが現れました。
■ティアフェル > ――っはあ、っはあ。
荒い呼吸を繰り返し、どくどくと胸を弾ませながら目の前の敵と対峙し、
「せあぁぁ!!」
裂帛を放ちながら魔物の脳天にスタッフを振り下ろす――ヒーラー。パーティで編成を組んで入ったダンジョンと化した遺跡だったが……、分岐点で魔物の襲撃に遭い後方にいたヒーラーは一行と引き離されてそのままはぐれてしまい。今は2階層辺りでゴブリンに囲まれて、奮戦していた。
先ほど迷い込んだこの狭い部屋にはゴブリンが数匹たむろしていて、倒さなければ前にも後ろにも進むことができず。破れかぶれ気味で孤軍奮闘。
不幸中の幸いか、ホブゴブリンやゴブリンロードなど強化タイプはおらず、数は多いがどうにかこうにか地道に倒すことはできていたが。
「っは、――っふう! んぁ…!」
無傷という訳にはいかない。打撲やら裂傷を負いながらも、斜めから躍りかかって来るゴブリンを蹴飛ばし、正面から飛びかかって来る一匹をスタッフの一撃で薙ぎ払い――一人ではさすがにかなり苦戦を強いられ。残り三匹となったところで、腕や足ががくがくと震えて来て、正直かなり――
「ツライ…!!」
汗を滲ませながら、それでも膝を折る訳に行かず、一歩前に踏み込んできたすばしっこそうなゴブリンにスタッフをスイングさせるが、避けられ。
「――っひ、っぐ……!」
肉薄されて右腹に棍棒の一撃を食らって身体を折った。
ご案内:「無名遺跡」にグラントさんが現れました。
■グラント > パーティーでの遺跡探索と言う依頼であったが運悪く分布点で魔物に襲撃を受け分断され。
どうにか撃退し、リーダーに一声かければ急ぎ駆け出す。
はぐれたのは運が良いのか悪いのか一人だがその一人が問題で…。
放って置けば大変になると戦闘中と思しき音を頼りに遺跡内を駆ける。
そして音の元と思しき狭い部屋に飛び込むとはぐれた少女が棍棒の一撃を受けた姿が目に付き。
「何をやってんだ!!」
その姿に普段は笑みを浮かべている顔には怒気が張り付き。
棍棒を振りぬいた姿勢のゴブリンに迷わず愛用の槍を投げつけ串刺しに吹き飛ばし。
「遅くなっちゃったね…大丈夫かい?」
怒声と不意打ちに残りのゴブリンが怯んだ好きに少女の前に滑り込み庇うように立ちはだかって。
■ティアフェル > 腹部を強打されたが、相手は小柄なゴブリンであったので吹っ飛ぶまではせず、ただしかなり効いたようで、打たれた箇所を抑えて膝をついてしまっていた。はあ、はあ、と呼吸を一層荒くしながら脂汗を滲ませ。
「……勘弁……してよ……」
後残り三匹だというのに、ここでやられるなんて不本意も甚だしい。握ったスタッフを離さないまま、ゴブリンの攻撃に備えたが――その時、
「あ………?」
突然響く声に自分だけではなくゴブリン達もそちらを向き、そして棍棒を手にしたゴブリンを一撃で屠った光景を目の当たりにし。
「ぁー……っはは……だいじょーぶ…じゃないよ……遅い、よ……」
ギリギリ駆けつけてくれた彼にずるずると脱力して床に蹲りながら空笑いを響かせ。いたた…と脇腹を抑えて。残りの二匹は任せる。相当頭が悪いがしぶとく手ごわいタイプが残ったのか新手の参入でかなり分の悪い状況の中だが、引かずに奇声を上げて得物を構えて飛びかかろうとしていた。
■グラント > 「ちょっと迷っちゃってね。けど、おじさんが来たからもう大丈夫だよ」
床に座り込んだ少女を背に庇っては本当に悪いという声色で告げてあ残り二匹のゴブリンを睨みつける。
ゴブリン程度なら倒せる少女が手間取ったからにはそれなりの実力はあるはずと瞳を細め。
「直ぐに終わらせるからね」
奇声を上げ今にも飛び掛かろうとするゴブリンの一匹が耐えきれずに襲い掛かってくる。
そのゴブリンの一撃を片腕で受け、もう片手で思い切り殴りつけて吹き飛ばし。
時間差で飛び掛かるもう一匹を蹴り上げ再び手にした槍で打ち払い、返す刃で突き刺し投げ捨て。
「遅れた分…良い姿は見せないとねえ」
■ティアフェル > 「次はもちょっと……早く、お願いします……」
安心感からそんな軽口交じりの言葉を返しながら声は少し震えて弱っていた。ここに来るまでに回復魔法も何度か使用していて精神力の摩耗もあり、すぐに自力でヒールできなくなっていて、しばし深呼吸を繰り返しながら回復して来るのを待ち。
敵がいるにも関わらず、そうやって比較的落ち着いていられるのは駆けつけてくれた彼の腕前を良く知っているから。ゴブリン二匹程度、どれほどしぶとくとも彼の敵ではない。
現に瞬殺と云える素早さで屠殺して、一気に静まり返る室内。すべてが決着するとパチパチパチ…と力ないながらも拍手して。
「お見事ー……さすがだね。……ごめんね、ちょい、このまま休憩プリーズ。……ってか、他の連中は……だいじょぶ?」
立ち上がれずに壁に背を預けて蹲った体勢のまま一戦終えたそちらを見上げ。
■グラント > もうちょっと早く、その言葉に如何に意見だったかと言う事が直ぐにわかる。
普段から遺跡内のマッピングはレンジャーに任せているがそれでは駄目と実感した瞬間。
回復魔法を使う様子もない事により危ない所だった様子で。
ならば余計に時間は掛けれないとゴブリンを始末して。
「この程度ならね。でも自慢が出来ないよ…ここまで危ない目に合わせたんだしねえ。
残りは分断された先の部屋で休んでるよ。ティアちゃんは落ち着いたら合流しようか」
見上げて休憩を求める少女に勿論と笑みを向け、隣に座る様に腰を下ろし、頑張ったというようにそっと頭を撫でていく。
■ティアフェル > あと一歩遅れていたら、本当にこんなやり取りはしてられなかっただろう。間に合ったのだから、素直にありがとうとだけ云っておけばいいものを余計な発言をカマしつつ。
少し呼吸法を駆使して回復を図るが。まだ今少し時間がかかりそうで、はあ、と溜息を吐き出し。ゴブリンの遺骸で死屍累々となった状況を見渡して、また溜息を零し。
「まあ……しょーがないよ。間に合ってくれたし…ありがとう。やっぱグラントさんが真っ先に来てくれた。そーかなって思った。
立てないー。おーんーぶー」
合流しようという科白に、歩けないと駄々を捏ねて移動の際は背負えと強要する……駄目過ぎる冒険者の図。甘やかしてくれるような相手を選んでやってのける姑息さ。撫でる手にアホ毛をひょこ、と揺らして。
■グラント > 状況的には辛うじて間に合った程度、後少し遅ければ目にしたのは惨劇だろう。
それを思えばもっと色々と言われても仕方ないだけに困った笑みでごめんとしか言えず。
「辛うじてなんだよねえ……本当に無事でよかったよ。前に言ったでしょ、危ない時は助けるってねえ。判ったよ、頑張ったご褒美だよ」
他の連中も部屋に籠っていればゴブリン程度には負けないだろうが合流はしておくべきか。
少女が十分休まってからでもよかったがおんぶと強請られると…甘い相手には兎も角甘くて断れず。
揺れるアホ毛も撫で、背中を少女に向けてどうぞと。
■ティアフェル > 困った笑みを浮かべる顔を見て、間に合ったのだから結果オーライ、と文句を云うのはいい加減終了して、ぽんぽん、とその背中を叩いた。
「いーやあ…無事ー…とも云えないっす。ギリ? っへっへ。だから絶対ダッシュで来てくれると思ってたよ。
よーっしゃ。やったぁー。あ、槍大丈夫? 持つ?」
ダンジョンで動けない程の負傷でもないのに背負えだなんて、普通ならどつかれる。けれどこの場合応じられた。よし、と拳を握って笑い。背中を向けられると、槍はどこに持つかと相談しつつ。おぶさろう。
「らくちーん」
冒険にくんなやと突っ込まれそうな体たらくでへらへら笑っていた。
■グラント > 「ギリだよねえ……次はもっと急ぐようにするよ。ちょっとだけ迷っちゃってね。
この程度ならお安い御用だよ。そうだね、それじゃお願いね」
一人で頑張ったのだからこの程度は良いだろうと考えるのは甘いかもしれない。
だが合流すればヒーラーとしてそれなりには酷使されるのは秘密。
少女がおぶされば槍はお願いして両手で支えて立ち上がり。
「楽なのは良いけど警戒もちゃんとだよ?」
また遭遇すれば下ろさないといけない、なのでそこはしっかりと頼みつつ合流へと足を進めて。
■ティアフェル > 「ダンジョンだからねえ、一本道って訳にもいかない……わたしも迷っちゃったし。
うん、じゃ持っとく」
はぐれてさまよっている間は迷宮仕様に本当にヤバいと実感した。逆によく間に合ったものだと感心する。槍を託されて彼の背中と自分の胸の前で縦にして挟んで固定し。両手は首に回してつかまり。おんぶヒーラーという一風変わった体勢。
「ういっす。任しといてー。はー。体力温存できますわ」
できればこのまま寝たいくらいだが。それはさすがに無理なのが残念。大きな背中で運ばれながら、ぬくい……と伝わる体温に目を細めた。チェインメイルごしなので少々硬くはあったが。
■グラント > 「それなんだよねえ。構造が変わる遺跡じゃなくてよかったよ」
以前に一度だけ潜ったそう言う遺跡を思い出し、そうでなくてよかったと安堵の息。
槍を預け少女を背負えば無防備に近いがそこは二人で警戒すれば大丈夫と。
ヒーラーをおんぶした前衛期は駆けた道を歩き戻り。
「いいのよいいのよ、おじさんも得があるしねえ」
流石に寝てしまえば下ろしてのげんこつは確定。チェインメイルのせいで実際は得は殆どないのだが冗談で少しでも気を緩めようとして。
■ティアフェル > 「ねー。よりによってわたし一人で引き離されるもんだから、一瞬終わったと思ったよ……。でもま、絶対来てくれるとは思ったけど」
絶望しかけたが、救助を信じて持ちこたえた。そして今、楽をしている。こんなダンジョンを嘗め腐ったスタイルで許される訳はないのだが、成立しちゃってる奇跡の光景。
年齢差もあり一見お父さんと娘のようなほのぼのさが醸しだされていた。
「得? ――まったく……余裕ですねえ。
そんな余裕ぶった態度にはこうしてくれる。えいえいっ」
そう云いながら。顎先を駆使して首筋や耳の付け根やら頭やらのツボ圧しを開始。ぐいぐいとツボに顎先を押し付けて指圧ならぬ顎圧。少し痛いかも知れないが、血流が良くなり凝りが解消されるなどの効果は有る筈だ。
■グラント > 「本当に慌てたんだよ。でも他の連中も放って置けないしねえ…」
待たせてしまった分、楽をさせるのは仕方ないと笑うように肩を揺らし。
親子のような雰囲気を出してはダンジョンを歩く。
「ゴブリン程度ならおじさん負けないからね。
ちょ!今はそれは危ないからね」
殴られるかと思えば突然の顎先を使った指圧。
しかもコリがあり普通に気持ちがいい刺激に思わずに気の抜けた声を出しそうになるのを耐え。
少女を背負い、顎圧をされながら歩くという間抜けな光景で奇襲を受けた分布点が見える場所までたどり着いて。
■ティアフェル > 「いや、そこはほっといてダッシュで捜索開始してよ。だってこっちは一人だよ? やば味パないでしょ?」
自己中の塊のようなことまで云い出す始末だが……まあ、パーティフルで揃っている一行と一人きりヒーラーだと危険度がまったく違うのも事実。むぅ、と眉を寄せながら文句を云い出し。
「うん、知ってる知ってる。雑魚なんか、ティアを一人か二人背負ってもイケるっしょ。
よゆーなんでしょ? 甘んじて受けよ。どーだ効くかー?」
ツボを見つけると、ごりごり圧していく。顎で押したら少し顎先も赤くなってしまうけど。背負いうりうりと圧されながら歩くというなかなか苦行な状況だったろうが、堪えてそのまま分岐点まで戻ってくると、そこに沸いていた魔物が一掃されて床に転がっている様子に、ドロップアイテムが拾い零されていないかなー。と下を見つつ。
■グラント > 「そうしたかったんだけどね。流石に 任せた って放ってもねえ」
少女の言う事はよく判る、むしろそうしたかったと言葉に滲んでいて。
しかしそれが出来なかったのは目の前での襲撃だったという事もあり。
少女の文句に頭を下げるしかできず。
「一人は兎も角二人はつらいかな。
こう言うのは遺跡よりベッドで頼みたいんだよ」
気持ちは良いのだが素直に喜べない状況。ツボを押されて歩くだけに首は軽くなっていくが同時に力も抜けそうになり。
少女を落とさないようにと戻れば辺りには魔物の死骸が広がる光景。
合流まではあと少しなのだが…気にしている様子に探すかい?と振りかる。
■ティアフェル > 「ちぇー。なーによ。じゃあティアが一人はぐれて死んじゃってもいーっての?」
一人で放り出されたところでそうそうくたばるような柔なタマでもない癖に。口をとがらせて、不平不満。普通のヒーラーならば確かに瞬殺ものだったので、意見としてはそこまでおかしい物ではないのだが……この女がほざくと違和感凄い。
「ここは、三人くらいへっちゃらだよ!って云うトコ。
施術となると、少々お値段張りますぜ。なーんてね」
圧し揉みしながら移動、という奇怪な光景。本格的なマッサージとなると、踏んだくるぞ、と軽口を叩くが、実際にオーダーされるとお代はいただきません。足元に転がるモンスターの遺骸の合間を観察するが、一度止まってタイムロスさせるのも悪い、と首を振って。
「んーん。見てる範囲で気づいたら拾うでいーよ。
大体混戦状態となったら拾い忘れあるもんでしょ?」
拾い忘れはイタイような目立つアイテムだけでいいと、見ていて気付いたら足を止めてもらうと応じ。
■グラント > 「それは困るよ。おじさんそうなったら悲しくて泣いちゃうね」
ゴブリン程度なら倒せ生き残っているという信頼があったからこそだったの判断だったが不平不満を言われる地弱く。
無事だったことに突っ込みを入れようとも考えたが藪蛇になりかねないと我慢して。
「おじさんが守るティアちゃんは一人で十分だからねえ。
その時は安くしてもらえると嬉しいかな?」
本格的なマッサージは高いのは知っているのでそこは負けてとお願い。
探すなら下ろすつもりだったが首を振られるとそのまま歩き。
「そうかい?それなら合流を優先するよ。
おじさんは良し悪しが今一だからあったら言ってくれると嬉しいね」
それでお願いと返せば仲間が引きこもって待っているはずの部屋へと通じる通路へと足を向けて。
■ティアフェル > 「泣き暮れて3年ほど喪に服してちょーだい……って意地でも死なないぞッ」
云っておいて自分の言葉を覆す。死んだ後に喪に服されたってなにも意味がない。死んでたまるかと生き意地を発揮。
「ガチで三人いたら……さぞ大変なんだろーね。
どうしましょーかね? ティアの施術は安くないからなー」
三人自分がいたら、守ろうとすると過労死するかも知れない。思わず想像して首を振り。
お金は取らないけれど、悪乗りして、おまけの要求に首を捻る。勿体ぶっていたが、その間にもちゃんと取りこぼしアイテムを探す目は地面を這い。
「あー。待って待ってストップストップ! ドラゴンの爪だ。御守り……かな? これは拾ってこう」
魔物の一匹が身に着けていたドラゴンの爪で作られた護符を皿のようにしていた目で発見してぱんぱん、とその肩を叩いてストップ。
■グラント > 「大丈夫だよ、おじさんが死なせないからねえ」
そこはそうなる前に助けると笑いながら言い切り、死なせるつもりはないと。
「おじさん、きっと幸せで死んじゃうんじゃないかな?
今日助けた分で根切をお願いするよ」
楽しいだろうが過労死待ったなしの条件。それは少し困ると首を振り。
そこは今回のでチャラにしようと結構本気な提案。
「ん、良いのがあったんだね。これかな?」
肩を叩かれて足を止め、それだろうと魔物の死体を眺め…。
これかなと爪っぽい護符を拾い上げて。
■ティアフェル > 「それはこっちの科白よ」
彼が守るのが仕事ならこちらは回復させるのが仕事。
どんな怪我をしたってヒーラーのプライドに掛けて死なせないと。
「えぇー…? わたしが三人もいたら三日で過労死するんじゃない? 超忙しいと思うよ?
あ、そうきた? セコくない? ティアの施術だったらいくらでも払うよ!って云わない?」
我ながら三人の自分がいたらしんどすぎると重々しい表情を見せた。
お金の問題にしたセコイやつがセコイと云い出して唇を尖らせ。
「それそれ、一度は攻撃を跳ね返してくれるっていう護符――ちょっと待って危ない!トドメー!!」
首飾りに加工された竜の爪を拾い上げようとする彼に、一度は攻撃を護符の効力で跳ね返した魔物が辛うじて息があるらしく、ぴくぴくと蠢いているのに気づいて、急いで背中から降りて、槍をその手に握らせ。ニイサンやっちゃってくださいと。
■グラント > 「そこは本当に期待してるよ」
少女のヒーラーとしての腕はよく知っている。
なのでそんな軽口も言えて。
「7日は持つと思いたいね……うん。
そうしたいのは山々なんだけどちょっと今はお金が必要なんだよねえ」
しんどいと言う事は否定はしないがもう少しは持つという事を一応のアピール。
金銭に関しては少々入用でと言葉を濁して。
「そう言うのはまさにティアちゃんにうってつけだねえ。っと、そこは自分でもいいのよ?」
拾い上げようとすればまだ生きていた魔物。
背中から降りた少女が止めを刺すのかと思えば丸投げに苦笑し、握らされた槍で今度こそ止めを刺して護符を拾い上げて少女に押し付け。
「さて…それじゃもうすぐ合流できるから歩いて行けるねえ?」
背負ったままだと格好つかないでしょ?と笑い、行くよと告げては槍を肩に担いで先を歩き仲間と合流する事に…。
■ティアフェル > 「お互いさまー」
やれることはそれぞれ。役割も立場も。
けれど目的は同じ。死なない死なせないという基本。
「どっちにしろ死ぬんじゃん……良かったね、わたしが一人で。
ふーんだ。じゃあいいですぅー」
3日でも7日でも過労死は揺るぎないらしい。大差ないぞと肩を竦めて。
冗談でも云わない真面目な様子に拗ねた素振りでそっぽを向き。
「いや。前衛さんお仕事しましょうよ。はい任せたーァ」
こんなところではきっちり分業制となっております。息があった魔物に止めを刺して渡された護符を持って。大分回復してきたかな、と歩き出しながら肯いて。
「ん。だいじょーぶ。さすがに、おぶさってたまま合流したら怒られるもんねぇー」
何ダンジョン舐めてやがる!と非難が予想できて笑いながら、はぐれた仲間たちがいる場所へと向かい。落ち合うと、案外怪我人がいて忙しい思いをしたという……。
今回のダンジョン攻略はあまり深部までは到達できなかったかも知れないが、死者もなしに終われたことは間違いなかったという。
ご案内:「無名遺跡」からグラントさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からティアフェルさんが去りました。