2020/04/14 のログ
ご案内:「無名遺跡」にオブシダンさんが現れました。
■オブシダン > 名も無き遺跡の浅い階層。
凶悪な罠もなく、凶暴なモンスターの数も少ない。
初心者の冒険者や、あるいは旅人でも問題なく行動できて
――運の悪いものが行方不明になる程度の階層。
石造りの回廊に、黒紫の燐光が散っていた。
壁にとまっている、一羽の蝶から零れる鱗粉の煌めき。
ちょうど、成人女性の目線の高さ程度。
まるで花々にそうするように、けれども冷たい石の壁にそれはとまっていた。
ふわり、ふわり、と翅がゆっくりと、大きく揺れている。
薄っすらと燐光を纏う黒い蝶。
それは、まるで何かを、誰かを待っているように静かに、仄かに、暗い通路で光を灯していて。
■オブシダン > 散華。ふと、一瞬暗い廊下に強い光が散った。
はらはらと線香花火のように散る燐光。
それが消えた時には、黒い蝶の名残はどこにもなかった――。
ご案内:「無名遺跡」からオブシダンさんが去りました。