2020/02/19 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍山脈にある、無名遺跡の一つ。
そのどこか、通路に少女の姿はあった。

「………よし、迷ったのじゃ」

腕を組み、胸を張りながら、そんな呟きを漏らす。
いつもの通りだ、目的も無く進んでいるのだから、迷うのは当然とも言えよう。
だが、だからと言って、少女に不安も恐れもない。
道はあるのだ、進めばきっと、何かある。

とは言え、今のところ、特にこれと言ったものもない。
何かあれば、見付けられれば、良いのだが。
そんな事を考えながら、歩みを続けるのだった。

タマモ > 時に、廊下の分かれ道。
視線をちらりと下げれば、足元にある瓦礫の欠片を、かつん、と蹴る。
かん、かん、かん、と石畳の上を跳ね、欠片は、通路の右側へと転がっていった。

「右じゃな、右に行くべきじゃ」

またある時は、閉まった扉。
すぱーんっ、何の躊躇もなく、思いっ切り開け放つ。
そのまま、無造作に中へと入って行くも…特に、これと言ったものはなかった。

「残念、何も無いようじゃのぅ」

こんな調子で、少女は進んでいた。
何の警戒もない行動は、いつ何が起こっても不思議ではないだろう。
…普通に考えれば、だが。

結局は何もなく、普通に進めているのは、少女の運のなせる業なのか。
いや、少女的には、何も見付からない事が、不運との考えか。