2020/02/08 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > 「小さい遺跡の安全確認と聞いていたんですが、ずいぶん違うんですけどー。」

不満げに文句を言うのは、修道服姿の女。
まあ、警戒心が欠けていたと言われれば仕方のないことだ。

最初に入った小さな、何も無い部屋。 その半ばほどまで歩みを進めれば、ぱかり、っと床が開いて。
部屋一つ丸ごとの落とし穴。一人では抵抗の手段も無く下層まで落とされたわけだ。
怪我が無いだけ幸い、ではあるのだが。

「………これは嵌められましたかね。」

下層は貰った地図には無く、鉄格子などもがっちりとついた不穏な場所。
明らかに、このまま助けを待って好転する兆しも無く、大人しく捕まっているつもりも無い。

「石畳のダンジョン、といったところでしょうかね……」

幸い、明かりには苦労しない。
武器である棍を僅かに発光させながら、暗い廊下を歩き始める。

シスター・マルレーン > 「……イヤーな予感がしますよね。」

歩きながら、三つ目の鉄格子に出会う。がっちりとした鉄格子の奥は見えないが。
この状況下で、考えられるものは2つ。

①この鉄格子の奥に危険やら見せたくないものがあり、立ち入らないようにしている。
②逆に今現在、私がダンジョンの中を歩いているようで、鉄格子の内部に囚われている。

「………②かな。」

自分で考えて、はっはー、と少し笑う。
どこかで聞いたことがある。
人工のダンジョンの中でとんでもない化け物を放して、どれだけ生き延びられるかを競う遊びなどがあると。
また、何らかの罠が山盛り置いてある処刑場で、どの罠に引っかかるかを楽しむ遊びもあると。

これがそうだとは思わないが、それでも背中を嫌な汗が流れ落ちる。

シスター・マルレーン > 胸を押さえて、一つ、二つ深呼吸。
彼女は心が強いように見えて、………まあ弱くは無いのだが。恐怖を感じないわけではない。

闘技場の時も、こういった遺跡においても、完全に身動きが取れなくなり、敵の手に落ちた後のことを考えない、わけでもない。
苦痛と辱めと、後々の死が僅かに匂う。
健康的な若い女だ。散々その手の視線は浴びてはいたが………。
想像してしまえば、恐怖に胸が圧し潰されそうになるが。………ゆっくりと吐息をついて、その恐怖心を押さえつける。
ここは、ソロの辛いところだ。


「………どっちにしろ、むやみやたらに歩き回るのは危険、ですかね。」

このまま鉄格子の通路は避けて、まずは歩ける場所を全て回ってみるべきか。
暗い石畳の廊下で、ん、と考え込む女。