2020/01/12 のログ
ジン > ちなみに、この遺跡には何ヶ所か、宝物庫らしき場所が存在した。
にも関わらず、男が手にしているのは、腰に帯びた二本の刀。
理由は簡単だ、目的の物以外に興味を持っていないから、である。
それが例え、どれだけの価値を持つ、金銀財宝であろうとも。

歩む道が、ほんの僅かに下り斜面となっている。
この先、そこが目的地なのか。
それとも、また違う宝物でもあるのか。
魔物が居るのか、他の冒険者達が居るのか。
先が分かる訳でもないのだから、それを知るのは、着いてからだ。

対処は、それらを前にしてから。
やるべき事は、先に進む事であろう。
一番ありがたいのは、やはり、目的地の到達だろうが。

ジン > 「どちらにしても、そうなるもの…まぁ、仕方無いな」

進む足が、そんな呟きと共に、ぴたりと止まる。
男が感じたのは、何かの気配。
場所が場所なのだ、何が居るかの選択は、多くも無い。

「………普通にも、いけようか。
無駄に、力を使うは不要」

止めていた足は、改めて前に。
更に先に何があろうと、それを阻む存在であれば、退けるのみ。
話が通じるのであれば、と考えるも、難しい話だろう。

その先に、何があるのか、どうなるのか。
それは、男のみぞ知り得る事となろう。

ご案内:「無名遺跡」からジンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にソルさんが現れました。