2020/01/11 のログ
ご案内:「無名遺跡」にジンさんが現れました。
ジン > ここは無名遺跡の一つ、深部なのかは分からないが、僅かに人の手が加わった程度の自然の洞窟に近いものに見える。
そんな場所に居るのは、鴉を模した仮面を着けた黒装束の人物であった。

「………さて、この付近に残り必要な鉱石がある…はずなのだが…
居たのは、数人の冒険者のみ…か」

先を見遣りながら、呟きを漏らす。
その声から、この人物は男と言う事が分かる程度だろうか?

今現在、男は新たな刀の製作の為の材料、それを集めていた。
それも、残るは一つとなり、この場所にあると聞いて訪れたのだ。
もっとも、遺跡の内部は広大だ、探すのも一苦労である。

今だ、それは見付からず、出会ったのは何匹かの魔物と、2組の冒険者のみ。
当然、魔物は打ち倒し、冒険者達は…危険に面していたので、助けて入り口まで案内して帰した。
それさえ無ければ、すでに目的を果たしていたのだが…これも性分と、本人は気にせず、である。

ジン > 男の手に、灯りとなる物は無い。
しかし、この遺跡と言うのは便利なもので、行く先に自然と灯りが灯る。
行過ぎれば、ある程度の間を置いて、消える。

「魔法…話に聞いて理解はしているが、慣れんものだ…」

己の地であれば、電気、火気、そのどちらかで判断出来る。
だが、ここでの判断材料、それらは非常に感じ取り難いのだ。
魔法に関わる事のなかった、己の生きていた地、ゆえに。
とは言え、この地に来て何度か関わる機会はあった。
そのお陰でとも言えようか、多少は感じ取れてはいるが、慣れないものは慣れないのである。

ふぅ、と軽く溜息、歩みを再開し始める。
結構歩き回っているのだ、そろそろ、終わりにしたいものだ。