2019/12/24 のログ
■焔 > 遺跡の通路はとても長く、入り組んでいる。ちゃんとマッピングをしておかないと、きっと迷子になってしまうのだろう。
だからこそ、女は確りとマッピングをしていく、トラップを、部屋を、地図に書き記して置くのだ。
そして、その地図はそれなりの値段で売ることができる。冒険者ギルドや他の冒険者にも、売ることができるのである。
お宝が有る無しが判るのも大きいし、地図が有れば安全に移動することができる、目的がこの中に住む魔獣や魔導機械と言うのであれば、一度だけではなく、何度も足を運ぶことも有るだろう。
もしかしたら、隠された部屋を、この女が見つけられずとも、地図をもらった誰かが見つけることも有るだろう。
だから、正確な地図と言うのはそれなりに高値で売れるのだ。
女は、財宝よりも、地図の方を売り物にすることが多い、理由としては、一人だから、なのだ。
財宝は持ち帰る手段や売り払う手段が有るならいいが、無ければ錘になる。
地図は、紙だし、手軽だから、自分の移動の邪魔にもならないし、それなりの金額にもなる。
だから、女は地図を書いて、それを売るのである。
とは言え、一人で潜るのも、味気ない物ね、なんて軽く息を吐き出して見せる。
■焔 > 暫く、女は進んでいくことにする。遺跡は長くとも、女も様々なダンジョンを探索した熟練の冒険者でもある。
罠を見つけ、無効化し、魔物を斃し、財宝を確認し、地図を書き込んで作っていくのである。
「財宝はぁ…………。」
どうしようかしら、と軽くイって見せるも、しかし、やはりかさばるのが判る。一人で運ぶようなものでもないのだ。
開けて中を確認してみて、直ぐに閉めることにする。鍵もちゃんとかけなおす。
沢山の金貨とか、宝石とかはやはり持ち歩くにはきつい、数枚失敬するくらいで十分であるのだ。
それを持って行って、こういう物があったと報告するのも十分なのだ。
一人での探索は、お宝目的と言っても、自分で使える武器とか、そういう物でなければ意味がなさそうだ。
視線を宝箱から外し、女は進んでいく。
罠を解除し、魔物を斃して、進んでいくのだった―――
ご案内:「無名遺跡」から焔さんが去りました。