2019/12/17 のログ
ご案内:「無名遺跡」にエレミヤさんが現れました。
エレミヤ > 「うっ…うぅ…なんでこんなことに……」

だだっ広い通路のど真ん中、積み重なる瓦礫の上で情けない声を上げている少女が一人。
傍目から見て分かる通り、半泣きである。
顔見知りの面子とパーティーを組み、遺跡の探索を行っていた最中、誰が引いてしまったのか
ありがちな床が抜ける罠にものの見事に引っ掛かったのがほんの数分前。
途中で術を発動し、床にダイレクトアタックは免れたものの、元居た階層は遥か遠くである。

「死ななくて良かったって言うべきなんだろうけど~!」

はてさてここから如何やって上を目指せばいいのやら、である。
のそのそと体を起こせば瓦礫の上から慎重に降り、怪我が無いかをチェックして。

エレミヤ > 擦り傷程度で大怪我はしていなさそうだ、と判断を付ければまずは一息。
全く以て状況は打破出来ていないが、それでも脱出に向けて余力を残せるのは大きい。
握り締めていた杖を緩く振り、薄暗い周囲を照らす。

「ううん…どこだろう…。見た事ないからマッピングは出来てないと思うけれど…。」

それから別の魔術を起動する。何もない空間に、自身を示す小さな光がぽつんのあるのを見れば、
分かっていた事とは言え落ち込んでしまう。
そしてこんな場所に一人だけ、と言うのは寂しい上に怖い。

「うう…早く抜け出さなきゃ…。」

エレミヤ > さざ波のように沸き起こる震えを何とか抑え込めば、頼りない明かりを手に歩き出す。
――落ちた穴から上昇すれば良い、と気付くのは通路を暫く歩いてからの事。

ご案内:「無名遺跡」からエレミヤさんが去りました。