2019/11/30 のログ
ご案内:「無名遺跡」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「ようし……っと」
遺跡深部――旧種族の地下城塞都市の一角。
深遠の暗闇にぼやけた灯明が現れた――魔法の明かりである。
探索者の男が宙に手をかざしたその場所に、ふわふわと揺らめいたまま静止している。
それをたよりに、簡易テントを張り、本物の火をおこし――野営の準備に余念がない。
■エズラ > ほどなくして、宙の魔法の炎が少しずつ弱まるが――焚き火のほうが安定。
簡易シートの上に仰向けになった男が、天を見上げる。
「おお……こいつぁすげぇな……――」
ここは地下深い場所――またたく星が見えるはずもない。
しかし、くりぬかれた岩盤に発光性の植物が群生しているらしく――星とは異なる、薄緑のぼやけたような光点が無数に視界を埋め尽くしていた――