2019/11/26 のログ
ご案内:「無名遺跡」にメルトスラッグさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」にアンジェリカ・アーベルハイドさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からアンジェリカ・アーベルハイドさんが去りました。
メルトスラッグ > ――…無名遺跡

無数にある遺跡群の一つ。
その中の一つである有り触れた迷宮であるが、
此処はその迷宮の中にある密室である。

宝箱や通路に仕掛けられた極有り触れたトラップであるテレポーター。

そのトラップに引っ掛かったものが堕ちる末路であり終着点であるこの密室。

四方は壁に囲われている。
天井の一部が発光している。
部屋の中心にはテーブルがあり、魔力で鮮度が保たれた瑞々しい果実が籠の中に山ほど盛られている。
それに傍に水瓶もあり水もまた滾々と水瓶の底から湧いて、
新鮮な水が常にその水瓶には満たされていた。

飲み物も食べ物もあり空気も満たされ一見して平和で安全な場所といえよう。

だが人としての尊厳はどうだろうか?
天井は前述の通り、床も真っ白い不自然なほど清潔さを感じれるもの。

しかし壁は違う。
壁はドワーフの職人が作り上げたガラス細工のように透明な物質で作られていて壁の向こう側は透けて見える、つまりは外からも密室の様子を窺うことが出来る。

部屋と言うよりも錬金術師が使うような実験生物を観察するためのガラスのケージ、
実際に迷宮に蔓延るモンスターや罠に掛からなかった冒険者が外側からその部屋の中を覗いては立ち去っていく。

其処は迷宮の中心である。
迷宮は迷宮を作った主の悪趣味な性癖を満たすための道具である。

そして、その部屋にはテレポーターで運ばれた者が部屋に入った時にだけ仕掛けられたもうひとつの罠があった。

巨大なナメクジのモンスターそれである。
もし転移者が現れれば天井に穴があいてそれが落ちてくる。
まさに罠らしき罠であろう。