2019/10/31 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは九頭龍山脈、そのどこかに存在する遺跡。
無名遺跡の一つ、少女はそこに居た。
「………まぁ、こう言う時も、あるものじゃ…」
そんな呟きを漏らす少女は、今、ずぶ濡れ状態であった。
自然に少々手を加えた、そんな感じの遺跡。
湿気の高い、じめじめとした場所で。
いつものように、少女は探索をしていたのだが…
ある通路で足を滑らせ、そこらに空いていた穴の中へ。
どうやら湿っているからか、滑り台のように、綺麗に滑り落ちて行く少女。
その先は…うん、まぁ、地下に出来上がった泉だった訳で。
その結果が、これである。
「しかし、結構落ちたのぅ…どの辺りじゃろうか?」
己の落ちて来た穴、それを見上げながら、はふん、と溜息。
先の場所と違い、完全な自然の洞窟っぽいか。
とりあえず、見た感じ、魔物やらは居ないようだ。
適当に、付近にある岩に腰を下ろす。
焚き火でも焚いて、着物を乾かそうかと思ったが、燃やすものがない。
どうしたものか、側で周囲を照らす狐火を見上げながら、のんびりと考える。
■タマモ > 「むむむ…狐火でやるしかあるまいのぅ」
まぁ、この狐火で、そこまで妖力を使う訳でもない。
…のだが、なるべくならば、どうしても必要な時以外、こうした使い方はしたくないのだ。
あれだ、ただの拘りである。
仕方なし、ぽん、と狐火をもう一つ呼び出す。
しゅるりと帯を器用に解き、もそもそと、着物を脱いでゆく。
ぽすん、と適当な大岩の表面に広げれば、狐火を寄せさせた。
ちと頼りないが、何もしないより、乾きは早いだろう。
灯り代わりの狐火に己は寄り、温まるように。
適当に乾いたら、その先は考えよう。
■タマモ > 考えてみれば、今居る洞窟っぽい場所の今居る位置は、どの辺りなのだろうか?
洞窟でも、深い場所なのかもしれない。
その逆に、入り口近くの浅い場所なのかもしれない。
前者であれば、少しは楽しめる相手…まぁ、それなりに強い魔物とか、そんなものが住まう場合もありそうで。
後者であれば、ひょっこりと、この洞窟に何か用がある何者かに会う事もあるだろう。
………うん、可能性として、良い方向性のものが無い気がしないでもない。
「とは言え、何にせよ…これをどうにかせんとならんのじゃ」
ちらりと、乾かし中の着物に、一度視線を向ける。
なんだかんだ言おうと、気にしようと、着物の乾きが早まるものでもなし。
適当な場所ででも、寛ぐ他はないか。
よいせ、と適当な岩に体を凭れ掛けさせる。
はふー…吐息を吐けば、瞳を閉じ、考えていた通り、寛ぎ出す少女であった。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。