2019/10/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にファントムハンドさんが現れました。
■ファントムハンド > ――無名遺跡には女性を辱める為の様々な形のトラップが仕掛けられている。
これもそんなトラップの一つで「ファントムハンド」つまりは幽霊や亡霊の手と呼ばれている罠である。
その名のとおり、それは遺跡を探索する冒険者を何かしらの方法で感知すると、
どこからともなく現れて冒険者を捕縛して何処かへ連れ去ろうとする。
連れ去るに至るまでに冒険者の身体を弄り何かを探るような行為などはあるのだが、
総じて行為の終りには遺跡の奥へと引きずり込もうとするのであった。
あるときは壁から老若男女区別つき難い細い半透明な腕として、
あるときは空間や壁から飛び出す半透明な手として無名遺跡を探索する者を困らせる、
そんな単純明快で有り触れた罠であった。
その危険性は冒険者であれば怪談交じりに初心者冒険者を脅すついでに先輩冒険者に語られる、
つまりは本当に有り触れた罠であり、誰もが一度は解除する罠だった。
――…逃げようとすればパーティーであれば容易く、ソロであっても難しいが逃げれない相手ではない
だが稀に何かの拍子でファントムハンドが群れて現れ、
冒険者の抵抗にも関わらず闇の中に引きずり込む、そんな事もある……と、是も冒険者に伝わる怪談混じりの噂であった。
だが今夜はそれが怪談では済まなそうな、ピリピリと張り詰めた空気に包まれている。
それに普段なら姿を見せて冒険者に初心を思い出させる罠の筈なのに
今夜は一つたりともファントムハンドの罠は発動していない不自然な状況にあった。
■ファントムハンド > ――…結局冒険者は無名遺跡に踏み込むことは無かったようで、
ファントムハンドのが発動することはなかった。
冒険者が入り込まない遺跡は静かに夜を過ごすのであった。
ご案内:「無名遺跡」からファントムハンドさんが去りました。